子どもたちにとって、ちょっとざわざわっとする二人一組。
実は先週の活動で、
「本当はこの子と一緒にやりたいのにできない・・・」という葛藤を抱えている子がいました。
ペアを決めるときに、こちらで、
「はい、あなたとあなたがペアね。」
としてしまえば簡単なことなのですが、それはしたくない。だって、色んなことに気付けるチャンスだから。
で、結果的に、
あの子と組みたい。と思って誘ってみたけれど、
「もう決まってるから今日はできない」と、断られてしまった。
それが何回か続き、どうせまた今日も誘ってもダメだし、断られてまた嫌な気持ちになるくらいなら言わない。二人一組の活動もしたくない。
そんな気持ちになってしまい、
「気持ちが悪いから少しお休み」
と活動から離れてお母さんの元に戻ることを選択した子がいたのです。
その時は、「気持ちが悪い」ということで休んでいたのですが、
他のお母さんがその様子を見て
「寂しい思いをしたからお母さんの元に行ったんじゃないかな?」と気にかけてくれていて
お家に帰ってから、寝る前に親子でお話をしたそうです。
そこで初めて、二人一組で自分の組みたい子と組めなかった寂しさを話してくれました。
集団の生活をしていたら、自分の希望通りにいかないことはよくあること。
本当~~によくあること。
大人は、
そんなこと気にするんじゃない、とか、別の子と組めば良いよ。と簡単に言えるけれど・・・
なのだけれど!!
子どもたちにとって、その世界って唯一無二の大切な世界で、
そこでお友達とうまくいかない、仲間に入れてもらえない、嫌なこと言われた日には、
子どもの心をものすごく傷つけるのです。
子どもたちの生きる世界って、せまい。
親のわたしたちも、昔を振り返ればわかりますよね・・・。
じゃあ、
誘われたのに断った子が悪い、かといえば、そういうことでもない。
相手にも思いがあって、
上手に伝わらなかったり、
両者が思いが同じでなかったり、
お互いの納得する選択ができなかっただけ。
では、どうしよう?
その子は、親子で話した結果、
「次回もう一度だけ、気持ちを伝えてみる。」
「それでもだめだったら、お母さんとやる♪」
と話したそうです。
そんな経過を聞いていたので、
私も今回は様子を気にかけていたのです。
そして、いよいよ二人一組のとき。
「これから二人一組になるけど、みんなは、ペアを作るのは得意?それともちょっとドキドキする?」
と聞くと、
「ちょっと苦手・・・」という子もいれば、「好きだよー!」という子も。
ちょっと苦手、と思った子は、これまでにうまくいったことも、いかなかったこともあるのでしょう。
好き!といった子は、今まで困ったことがほとんどないんだろうなぁ。
「それでね。今日は、何回もペアを変えます!」
「えー?!」
「変えるよ!っていうたびに、違う人と組んでみようね。」
そう言うと、さっきまで「二人一組は好き!」と言っていた子も、え・・・といった表情。
逆に、苦手かも・・・と言っていた子の中には、嬉しそうな表情もありました。
さて、一回目のペアづくり。
前回悩んでいた子は、すぐに有言実行です。
無事に組みたかった子と組めて、
「今日はできた~~~~♡」と、すぐに私にも報告に来ました。
その顔の嬉しそうなこと
ちょっとしたこと、なのだけれど、この子にとってのこの経験は、
自分でどうにかできた、という成功経験なのだろうなぁと、見ていてほっこりしました嫌な思いもしたけれど、それを打開できた。大切な経験。
その後、ペアを変えるときには、また違うお友達とすんなりとペアを作ることができていました
素晴らしい
また、別の子のお母さんのお話。
「今日は初めての子と嬉しそうにやっていると思ったら、自分から一緒にやろうと誘えた!友達になれた!!」
と帰りに本人が言っていた!と連絡をくれましたお母さんもびっくりしたと♪
素晴らしい
たかがペア。されどペア。
これからも、たくさんの葛藤と、気づきがあることでしょう♪♪♪いいこと。いいこと。
ときに傷つけ、ときに傷つけられ学んでいく。それで良し。子どもの心は柔軟♡
そして、子どもたちの姿から、大人もハッとさせられますね。。。
何でもかんでも子どもたちの様子をみて、あーだこーだと口を出すのは過干渉になってしまうけれど、
子どもたちの様子から気づいたこと、子どもたちからのSOSは、
どうしたら良いかなぁ。
この経験から何を学べるかなぁ。
と、親としての自分の振る舞いを考えたり、親同士、相手の気持ちを知ったり気遣ったりできる。
子どもたちのトラブルって、よくあること。嫌な目にあうことも、嫌な目にあわせてしまうこともある。
みんな成長過程だから、まさかうちの子が!なんていう失敗も絶対にあるし、なんでこんな思いをさせられなきゃいけないの!って思ってしまうこともあるかもしれない☺️
どっちの立場にもなり得るってことを目の当たりにすると、今後の覚悟も変わる気がします。
起こったことはお互いさま。
起こっていることは、次は我が身。