今回は「非特異的腰痛」とはどのようなものかを説明します。
なお、この記事は以下の書籍を私が読み、該当部分をまとめたものです。
『痛みの理学療法シリーズ 非特異的腰痛のリハビリテーション』赤坂清和/竹林康雄(監)、三木貴弘(編)患者さんが腰痛を訴えて、医者が診察(主に画像にて)をした結果、原因が特定できないことがあります。これを「非特異的腰痛」といいます。
患者さんが痛いと言っているのですから、理学療法士(以下、PT)はなんとかしたいと思っています。そこで、PTはまず非特異的腰痛を分類(Classification)しようと考えました。
分類することができれば、それぞれに応じた治療法を提供しやすくなるからです。
その分類の一例として、以下があります。
腰痛の部位について、まず骨盤、腰椎に分けていますね。その上で以下の5種類に分けています。
(1)reduced force closure
筋による骨盤安定化の働きが不十分。
=骨盤安定性が低すぎる!
(2)excessive force closure
筋による骨盤安定化の働きが過剰。
=骨盤安定性が高すぎる!
(3)Motor control障害
腰部の安定性が低下し、腰椎の動きを適切に制御できなくなった状態。
=腰椎安定性が低すぎる!
(4)Movement障害
腰椎の運動が硬くなった状態。
=腰椎安定性が高すぎる!
(5)CS性
中枢神経系において本来よりも痛み刺激が増幅されてしまっている。
※CS:central sensitization、中枢性感作
その他、「心理的要因」が影響することがあり、その影響度合が非常に大きい患者さんもいます。
上記(1)〜(5)が起こる原因は様々ですが、いずれの場合もインナーマッスルが弱い方が多いという統計結果が出ています。そこで次回以降において、腰痛とインナーマッスルについて説明させていただきます

