くなりましたが、行政視察報告をします。
私が所属している厚生常任委員会では、下記日程で視察に行ってきました。
1名の体調不良による欠席がありましたので、議員4名と議会事務局職員1名の5名での視察となりました。
【日程】
7月11日 名張市(三重県) 子ども条例とばりっ子すくすく計画
7月12日 大府市(愛知県) バイオマス産業都市構想
7月13日 いなべ市(三重県) 途切れのない介護予防システム
詳細報告とはいきませんが、少し感想等を述べてみます。
①名張市
「児童の権利に関する条約」は、国連で1989年に採択され、1994年に日本が批准していますが、これを受け名張市では、子供の権利に関する条例を2006年に議員提出議案として制定しています。
市、学校等、地域、企業、家庭、子ども、6つの主体がそれぞれ取り組む事(子供に対しては、子どもの権利を絶対的なものとして認める一方で、権利の自覚と権利行使に当たっての社会や他人のことを尊重するように求めている。)が明示されていて素晴らしいのですが、制定してから10年を経過し制定の効果、成果がまだ示されていないのが残念でした。
②大府市
国の「バイオマス産業都市」の取組み(農林水産省をはじめ、内閣府、総務省、環境省等、7府省共同の取組み)に応募し採用されたものです。この取り組みは、平成25年から始まっていますが、その最初の募集に応募しています。
市内で発生した生ごみを利用してメタン発酵によるバイオガス発電(コジェネレーション)を行い、固定価格買取制度で売電しようと言うものです。安定して電力を産むことができ、買取り価格も39円/kWh(平成31年度まで)と、他と比べて優位です。
うまく国の補助金を使い、また民間の運営ノウハウを活用していて、施設建設・運営において市の財政的援助を必要としなかったところが注目すべき点です。
③いなべ市
柳井市の「にこにこ健康づくり運動」と似た取り組みですが、既に10年近く続けられている介護予防事業です。
地域ごとで取組まれていますが、長年続けていると、その地域の一部の人ばかりがリードすることがよくあります。そうした事のないよう、行政がうまい具合にサポートされているようです。
ここでは、若干、当委員会委員長の思い込みによると思われる意見交換の仕切りが入り、少し残念でした。
以上、簡単ですが視察報告とします。