2年前に一度読んでいた本。
 そのときは、もっと一杯一杯で「わかったつもり」でいた気がします。
 筆者の佐々木常夫さんは、東レ経営研究所所長です。
 佐々木さんは39歳ではじめて課長職についたそうです。その年に奥さまが肝炎を患い入退院を繰り返し、自閉症の長男を含む3人のお子さんの面倒と奥さまの看病をするため18時までしか仕事ができない状況の中、課長職をやりとげたということです。

 「課長とは人を動かすのが仕事です。」(24頁)

 「(略)「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることの4つです。働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのです。彼らが働こうとするのは、社会で必要とされて、本当の幸せを求める人間の証なのです」」(28頁)

 人間は、集団で生きる生き物です。小さな群れが家族、そこから学校や会社に広がり、県や国に広がっていくのかもしれません。
 つい最近、定年退職をされたあとにもう一度働きたいというかたがいらっしゃって、なぜ働くのか聞いたことがありました。その方は、「あなたにはまだわからないと思いますが、人に必要とされたいんですよ。」とおっしゃっていました。人の存在意義は、どれだけ多くの人に必要とされているかなのかもしれないです。

 「言うまでもないことですが、「対話とは聞くこと」なのです。こうしたコミュニケーションをしっかりとっていれば、部下はきっとモチベーションをあげてくれるはずです。
 部下の成長のためには、厳しく指導すると同時に、その仕事を認めてあげることが欠かせないのです。」(108頁)

 ついつい指導する側にたつと、あれこれと言いたくなってしまいます。
 それでたくさん失敗をしてきました。「聞くが8割、話すが2割」これがなかなか難しい。
 気持ちに余裕がなければ、聞く器が作れないということでしょうか?

 「本を読むうえで大切なのは、そこに書いてあることが「本当に真実か」ということを冷静に見極める力です。」(170頁)

 かなり耳の痛い話です。
 けれど、この見極める力はなにも本を読むうえでだけのことではないでしょう。
 人から受ける話もそうなのかなと思います。
 なにが正しくて、なにが不正解なのか。本当は誰にもわからない。だからこそ、「志」が必要なのでしょう。全部を受け入れることはできないから、自分にとって必要なものを「選ぶ」。これが、大切だと思います。

 「何も気負うことはありません。自然体でやればいいのです。嬉しいことがあれば喜び、悔しいことがあれば泣けばいい。背伸びしたり、格好つける必要などありません。
 なぜなら、君は君であり、それ以上でも以下でもないのですから。(182頁)

 とても嬉しい言葉です。
 わたしは私。
 「今」あるものを生かして、「未来」のために日々改善する。
 仕事も、何でも、そうなのかもしれません。
 今あるものを大切にする。
 忘れないようにしたいです。



 この本が、誰かにとっての大切な1冊になりますように☆ミ

 




そうか、君は課長になったのか。