あれは、確か......
木曜日の早朝。
6時頃......だと思う。
ほんの、2時間くらい前に
やっと寝付いたところだったのに、
父が母を起こし、
なにやらガタガタしている。
「眠いんだけど....」
と、思いつつも
入院中の祖母になにか？？？
それとも、今日は外泊している
兄にトラブル？？？
と、気になってしょうがない。
だんだん、頭が冴えてくる。
もーっ！起きちゃう。そして
聞いちゃう。
「何があったの？」
そうしたら、父、母、興奮気味に
窓の外を見ている。
部屋を移動しつつ、
「こっちの窓の方がよく見えるぞ！」
「こっちからも見えるから大丈夫！」
私、え！？何が？と、外を見ると....
色鮮やかな虹が！
くっきりと美しく。
「見たか？」と父。
こんなにハッキリしていて
美しい虹は、他にないだろう。
と、何故か自慢気。
でも、
本当に美しくて、凄い虹だった。
眠かったけど、
本当に美しい虹だった。
眠くても、見てよかった。
素晴らしい虹をじゅうぶん多能して、
もう一度、ベッドに潜り込みました。
だって～、眠かったんだもん！
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