浅田美代子と風吹ジュン、現在も、様々に活躍されている、お二人ですが、
デビュー当時は、アイドルとして、絶大な人気がありました。私も大好きでした。
で、当時よく話題になったのが、その 音痴 っぷりだったのですが、
あれね、実はワザとだったと確信しています。
だって、下のジャケ写真みてくださいよ。
こんな、可愛い子が、音痴な訳ないじゃないですか!
美代ちゃんの、まるで一遍の絵本を見るような、
素朴さと拙さが、見事に表現された歌唱。
きっと、何百人っていう子供達が歌う童謡を聴き込んで、作り上げたメルヘン歌唱なんです。
そして、ジュンちゃんの、
ふらふらと音程が不安定な歌唱、そして、度重なる、引き攣る様な大きな息継ぎ。
少女から女性へ移り行く、 揺れ動く乙女心と、その切ない吐息 を見事に表現しきっていると思います。
左が、浅田美代子の「しあわせ一番星/恋は真珠いろ」74年、自身のヒット曲以外は、美代ちゃんのヨーロッパにちなんだカヴァー曲中心に、世界旅行が疑似体験できる、セリフ入り企画アルバムです。
ドラマ「寺内貫太郎一家」の劇中歌「しあわせ一番星」が大好きでした。
右が、風吹ジュンのデビューアルバム、「ジュンとあなたの世界」74年、曲間に、ことごとく入る、彼女の意味不明な、つぶやきを楽しみながら、揺れ動く不安定な歌世界 (テレビの歌番組の時ほどの、衝撃はありませんが・・)を、堪能できるアルバムです。
裏ジャケを切り取ると、ジャケット立てが作れるという、こちらも意味不明な企画の為、裏ジャケのデザインがしょぼいのが残念です。
そんな高度な事が、デビューしたての女の子に出来るの?
イヤイヤ、彼女達の、その後の活躍、「釣りバカ日誌」や「無能の人」などでの名演技を見れば、 そんな芸当も納得できると思います。
テレビを見ながら、そんな高度な歌唱を微笑みながら表現する彼女達に、カルチャーショックを受けたものでした。
彼女達の、過激ともいえる新しい歌唱へのチャレンジは、その後登場する、多くのアイドルに、少なからず影響を与え続けています。
その数年後、さらに、シュールな音感を駆使する、
宇宙やって来た「コメットさん」こと、大場久美子が登場して、一世を風靡します。
先の二人は、おそらく本能で表現し生み出されたと思える不安定な歌唱が、
まるで様式美のような完成度で表現されています。
さらに、それを入念なプロダクションを元に演出した。素晴らしいアイドルでした。
ここで早くも、浅田と風吹の過激なチャレンジは、一つの完成をみたと思っています。
大場久美子「春のささやき」78年、彼女のファーストアルバムです。
この路線は、アイドルの一つの王道パターンとして、つぎつぎフォロワーが登場しますが、
70年代末にデビューした、能瀬 慶子の登場は、衝撃的でした。
突然、女子高生が芸能界に迷い込んだような純朴な少女が、
そんな王道パターンを、叩き壊すようにダダイズム的な破壊力で、さわやかに歌いのける姿は、
まるで青春の叫び のようでありました。
その過激さゆえ、芸能活動は短命に終わり、フォロワーすら誕生しない孤高のアイドルでした。
能瀬 慶子の唯一のアルバム「ほほえみプレリュード(前奏曲)」79年。
CD時代になってベスト盤が出たので、アルバム未収録曲を聴きたさに購入しましたが、このアルバム以降のシングル曲は、案外普通に歌ってました。
で・・・このブログ一体何が言いたいの?
いや~なんでしょうね?(;´▽`A``
このブログ失敗だな・・・・σ(^_^;)
一応、ジャケ写から、YOUTUBEにリンクいたします。