かなり間隔が開いてしまい、ごめんなさい。汗
今回は、キャンドヒートやジョン・メイオールに参加していたHarvey Mandelです。
と、言ってもキャンドヒートやメイオールに参加したスタジオ録音は、おそらく一作位つづしか無いと思います。
彼の最もメジャーな演奏は、ウッドストック・フェスティバルでのキャンド・ヒートのステージ映像(一番左端で演奏している人)。
そして、70年代ストーンズの傑作「ブラック&ブルー」収録のファンクナンバー「ホット・スタッフ」の演奏だと思います。あのファンキーなギターソロを弾いているのがマンデルです。
デビュー当時から、ギタースタイルはブルースロック色が強いのですが、カントリーのギター弾きがやるようなトリッキーなプレーが多く、徐々にブルースから離れた、マンデルならではのギターミュージックを作っていきます。
彼のアルバムは、70年代中期以前の作品を6枚程所有していますが、
どれを聞いても思うのが「変わってるな~」です。笑
ブルースロックを期待するリスナーには、オススメできないかもしれません。
と言うのも、デビューアルバムからしてなんですが、とにかく全編に流麗なストリングスが、ガンガンに被さっています。まるで映画音楽のような曲もあります。
ストリングスのアレンジも、ニック・デカロやショーティ・ロジャースのような一流のミュージシャンが担当しているので、マンデルも重要視していたのではないでしょうか。
曲によっては主役のギターを完全に食ってしまっているのもあるくらいです。
所有しているレコードで、ストリングスが参加していないアルバムは、唯一「The Snake」位です。
ストリングス入りに抵抗があるようでしたら、このアルバムを聞くのが良いかもしれません。
とは言え、こちらも二曲で、シュガーケイン・ハリスの電気バイオリンが、ザッパのホットラッツよろしく参加しています。
シュガーケイン・ハリスとマンデルは、ジョンメイオールで一緒にプレイして以来、ちょくちょく競演しています。彼のソロアルバムにも、マンデルは参加していますので、こちらもオススメします。

左が「The Snake」右がシュガーケイン・ハリスの「Fiddler on the Rock」のジャケです。
彼はザッパと並び、インストゥルメンタル音楽によるジャズ・ブルース・ロックのクロスオーバーを、アメリカで、いち早く手がけていた数少ないロック・サイドの音楽家だったと思います。
中でも好きな作品が、71年の「Baby Batter」です。

メンバーは次の通り
Harvey Mandel - (G)
Howard Wales -(Org, P)
Mike Melvion - (Org, P)
Larry Taylor - (B)
Paul Lagos - (D)
Colin Bailey - (D)
Big Black - (Conga)
Emil Richards - (Per)
Joe Picaro - (Per)
Sandra Crouch - (Tamb on "Baby Batter" & Midnight Sun")
Shorty Rogers (String Arr)
いつもの事ですが、ほとんど知らん人ばかり・・・・汗
プロデュースは、マンデルの2nd「Righteous」も手がけている、Abe "Voco" Keshです。
ガレージ・サイケ系では当時ウェストコーストで知れた人物だったようでマンデルのサイケデリック・サウンドは、彼の影響だったのかもしれません。
ジャズ・ロックとも、ブルース・ロックとも違う、何とも言えない、サイケデリック・フュージョン・アルバムです。
16系のドラムブレイクが多いので、近年サンプリング・ネタで人気あるようですが、
私的には、非常~に数少ないハワード・ウェルズのキーボードが聴けるアルバムとしても貴重な作品です。
ウェルズは、同じ71年にジェリー・ガルシアと連名でアルバム「Hooteroll?」をリリースした事で知られています。

「Hooteroll?」のジャケ写です。
ガルシアのデッドでは聴けないようなギタープレーも聴けるサイケデリックなジャズ・ロックの佳作として大好きなアルバムです。
しかし、私はウェルズの演奏を,これ以外では、デッドの「アメリカン・ビューティ」と、マンデルの「ベイビーバター」以外聴いたことがありません。
一体何者なのかも、よく判らないのですが、今回のマンデルのアルバムでもブルージーなエレピを聞かせてくれています。
いかにもクラブ受けしそうな、アルバムトップに収録のタイトル曲です。
なんか、ジャケ写だらけで収拾がつかない紹介で、すみません!汗
もっとシンプルにしたかったのですが、どうにもならず見切り発車です。汗汗・・