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ママが飼ってたネコ。
ベッカムという。
天国へ。
15歳。
ほぼほぼ老衰。臓器不全はあったのだけど。
とてもおとなしい性格で、やんちゃしない。行儀よい奴だった。
ママとは、オレよか付き合いが長い。
最後は飯も食わずに、痩せていった。
先週の土曜日の夕方、2階の窓際で寝てたところを呼び掛けたら、顔をあげずに、にゃー、と返事した。
ああ、もう動く体力ないんだな…。と。
そして、家族が揃うのを待ってたかのように、穏やかな日曜の朝に、ママの腕の中で。
計画犯だな、こいつ。
賢い奴だったからなー。
息子は「パパ、天国ってどこにあるのー?」と。
ただ、死んでしまってもう会えないということは、なんとなくわかるようで、お別れの時にも、うわーん、と泣いたり。
まあ、生きてるってことは、いつかこうなるってことで、必然。
それは自分も。
だから、毎日、しっかりと生きましょ。
じゃーな、ベッカム。
オレはネコ、そんなに好きじゃないし、動物アレルギーもあって、触りつづけると痒くなるけど、おまえは特別だ。
天国でゆっくり休めよ。

