17.ホットパンツの女の子が… <1>

 

コスタリカへ移住をして

倉庫のような大きな建物を

借りたシュウちゃん

サーフボードを並べて、作って、

ワークショップをしていた時のこと

サーフィンをしている浜辺で

いつも見かける女の子に目が止まる

 

イギリス人で、年齢は18、19歳くらいの

かわいい子だったとか。

 

何度か見かけて声を掛けた

21歳だった。

 

いろいろおしゃべりをしていたら

その子は野宿をしている?のだというので

「キミ、危ないでしょ?

そんな恰好で野宿したら…」

ってことになり

そんな恰好…

ホットパンツスタイルだった。

 

「よかったら僕の所へ来る?

倉庫みたいに広いから

好きに使っていいよ」

 

”あらあら、それってナンパってやつね”

― そうとも言うねぇ。

(おいおい

ナンパの何物でもないじゃん)

 

― けど、オオカミの中に

子羊がいるのと同じだよ。

それなら僕のほうがまだ安全だし。

(ほぉ、紳士でいられるのですかぁ?)

 

しばらくの間

空いているスペースで寝起きをして

暮らしていたのだそうな。

オオカミにはならずに・・らしい

(ホントかぁ?)

 

それからしばらくして

その子が母国へ帰るということになった。

シュウちゃんとしては、

「それじゃ元気でね~」って

バイバイするつもりらしかった。

 

だって、寝起きをする場所を

シェアしただけだったから。

 

なのに…

彼女、シュウちゃんを

大好きになっちゃって

(だよね?そうなるよね)

 

一緒にイギリスへ行ってほしいと

言い出した。

あらら、大変!!おまけに

一緒に暮らしていてその子の家のことなど

聞いていなかったので

その時、聞いた話に

二度三度びっくりした…

 

…つづく