著者、星野富弘さんは

4月28日、呼吸器不全のため

78歳で逝去されました。

この詩画集は

英訳もされ海外でも出版され

「花の詩画展」が

国内外でも開かれ

多くの愛読者が世界中いたこと

改めて知りました。

 

『花の詩画集 鈴の鳴る道』

(1986年、偕成社)

 

この本は、次男が夜泣きをして

なかなか寝つかないとき必ず開いて

「ほら、お花だよ」

「きれいだね」

静かに語りかけて

まず、泣き止むのを待った。

これが子育てなのだ、育児なのだからと。

 

夫はうるさいと怒鳴るばかり。

長男がおびえるので

まずは怒鳴らせないことだけ考えた。

 

その頃の私を支えてくれたのが

星野富弘さんの花の絵と詩。

 

頚髄損傷で首から下が動かないという

非情な運命の中

口に絵筆を…そう思いついたので

まずは母のために描いたのだそう。

 

今では世界中の人の心を温めている。

24歳の若さで

不自由の人生になり

それでも自分の世界を広げていた

半世紀余り

多くの人へ届けてくれた宝物を

私はこれからも大切にしたい。

そして、心から

『ありがとうございました』

 

星野富弘さんのご冥福を祈ります。

 

合掌