ファンキー加藤として初のワンマンライブ。





不安と期待が6:4。そんな比率の感情を抱きながら迎えた当日。リハーサル中、ステージ上から見渡した会場は、とても大きく感じた。その広さに飲み込まれそうなほどに。





リハを終え、(主に自分自身が発してる)重苦しい雰囲気に包まれた楽屋のソファーに腰掛け、これまでの日々を思い返してみた。




昨年6月末のソロ活動宣言。


一人ぼっちの楽曲制作。


オフィシャルFC『ファンキー号』出港式。


『インストアライブツアー ~原点回帰~』。


デビューシングル『My VOICE』。


2nd『輝け』、3rd『太陽』のリリース。


それに伴うプロモーション活動。


全国各地のイベントや夏フェスへの出演。


1st アルバム『ONE』。




そして、そこで出会えたファンのみんな。





脳裏に浮かぶたくさんの笑顔、涙、言葉。少しずつ力がみなぎってきた。少しずつ勇気が湧いてきた。





そのすべてを今日に繋げようと決意した。





ファンキー加藤『I LIVE YOU 2014』in 日本武道館。







ステージへゆっくり上がっていくと、心が震えるほどの大きな歓声があった。「大丈夫、一人じゃないよ」。まるでそう語りかけてくれてるように。





思わず一曲目から涙声になる。馬鹿か。まだ始まったばかりだよ。





歌わなきゃ。もっと近づけるように。もっと温もりを感じられるように。心と心の最短距離を探って。










やっぱり苦しかった。みっともない姿もさらした。未だに“あの2人”の存在の大きさを実感する。まだまだ足りないところだらけ。それは自分でも痛いほど分かってる。






それでも歌いたい。一人でも俺のことを必要としてくれる人がいる限り。





俺からの「頑張れ」と、みんなからの「頑張れ」で充満した日本武道館。ここだけはずっと変わらなかった。だから本当の意味でのリスタートになった気がした。






記憶が曖昧になるくらいの完全熱唱。今はまだライブを総括したり、冷静に自己採点できる状態じゃない。それは後にライブ映像を見てから。





ただ、目の前にいた君が笑ってくれてたのを覚えてる。同じ旋律を大きな声で歌ってくれてたのを覚えてる。涙を拭ってから、高々と拳を掲げてくれてたのを覚えてる。





今はそれがすべて。今はそれだけでいい。






そして、俺がライブを続けていく意義も再確認できた。単純にBABYS同士の再会の場になれば嬉しいし、新しい繋がりが増えたらもっと嬉しい。





あの楽しかった思い出も、まだ不確かな未来も、すべてを抱き締めながら“今”を歌っていこうと思った。





だから、




もう解散はしないよ。





もっともっと、みんなにとって自慢のミュージシャンとなれるように頑張るよ。





両日合わせて2万人の、そして色んな事情で武道館に来ることができなかった全国各地の。コンプレックスだらけの俺が唯一誇れる“世界一のファン”。





これからも一緒に色んな景色を見に行きたい。みんなと一緒に色んな日々を歩んでいきたい。





一人で泣くことはできても、一人で笑うことはできない。自分勝手で申し訳ないけど、俺にとっての君は、そういう存在なんだ。





だから離れないでね。




俺も絶対に離さないから。






最幸の2日間でした。本当にありがとう。