東京渋谷での単身赴任生活を終え、いよいよ引越しを翌日に控えた前夜、荷造りのために早々に仕事を切り上げ、東急ハンズで少々の買物を済ませてから自宅マンションへ向かおうとしておりました。
まだ夕飯を済ませていなかったのですが、いつものように自炊するにしても、簡単にコンビニ弁当で済ませるにしても、せっかく綺麗に片付けつつあるところに新たなゴミが発生することが嫌で、一人でどこかで食事をして帰ろうと決めました。
最後くらい豪勢にキメようと思ったものの、たった一人でしかも渋谷のど真ん中でなかなか具合の良いお店ってのはないですよね。
しかたなく、私が絶大な信頼を寄せるラーメンサイトにアクセスし、どこか美味いラーメン屋にでも行こうと考えておりました。
すると、懐かしい文字がスマホに映し出されたんです。
その店の名は「凛」。
30代の頃にこちらの大崎店には時々お邪魔しました。
二郎系のお店ですが、店内インテリアがオサレで、いつも大音量のBGMがかかっている薄暗いバーのような雰囲気のお店でした。
とは言うものの、やはり二郎系だけあって麺は太いは、量は多いは、脂はギトギトだはで、私のようなブーデー・ラーメンマニアの胃袋をしっかりと満たしてくれたものでした。
その凛さんが渋谷にいつの間に出店されていた。
9ヵ月も住んでいて全然知らなかったという事実に愕然としながらも、スマホの画面に描かれる地図を頼りにお店へと向かいました。

着いてみると、我が家からめちゃめちゃ近い場所にあることに驚きました。
もっと早くにここの店の存在を認識していれば、素敵な二郎系ライフが満喫できたのにと後悔したものの、もはや翌日には引越し屋に荷物を引き渡す身の上故、今日はこの一杯をしっかりと味わうのみと覚悟を決め、扉を開けたのでした。
まぁ、時間も時間だったんですが、店内には私以外に客はゼロ。
渋谷とは言え、普通の方々はあまり足を踏み入れ無さそうな路地の中にあるんで、正直言って立地条件はあまりよろしくないですね。
その状況にやや躊躇したものの、いつもと変わらぬ態度で普通に食券を買い求め、その瞬間を待ちました。
そしてコレです。
もう素敵すぎます。
ちょっと薄味かな?という感じはしないでもなかったんですが、久しぶりに食べるこのガッツリ感に、一晩中お腹を抱えて「嗚呼、やっぱり食い過ぎてはいかん」と少々反省しておりました。
でも、美味しいんだもん。
結局、荷造りは翌朝起きるまで何も手が付けられませんでした。
