カンニバル・コープスを聴いてみた その11 | ぐれむりんの気ままなブログ

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アメリカのデスメタル・バンド

カンニバル・コープスをご紹介。

今回は2006年に発売された10thアルバム

KILL

エグいアルバム・ジャケットでお馴染みのカンニバル・コープス史上、最もシンプルなジャケットの作品です。

 

そして、多くのカンニバル・コープス・ファンが「最高傑作」と評価するアルバムの中の1枚です。

 

今回より、プロデューサーに、元・モービッド・エンジェル、ヘイト・エターナルのギタリストであり、現・カンニバル・コープスのギタリストでもあるエリック・ルータンが参加しています。

明らかに、今までのカンニバル・コープスとは違うサウンドが鳴り響いています。

 

……が、

どの辺が?

と質問されても……、残念ながら僕には答えられないのでご了承くださいませ。

考えるな、感じろっ!です。

(by ブルース・リー)

 

ただ、今から約6年前に、

「そうだ、デスメタルを聴いてみよう」と、ひと昔前の京都観光のキャッチフレーズのような軽いノリでデスメタルを聴き始めた当初から、カンニバル・コープスのアルバムは「キル以前⇔キル以降」で音の雰囲気が違うというのが分かりました。

 

雰囲気的には……

今風のサウンドになった、って感じでしょうか。

 

具体的には※個人の感想ですが、低音~中音に厚みが増し、前作まであった音のスカスカ感が無くなったって感じです。専門用語だと「ブルータリティが~うんぬんかんぬん」とか言うようですが、僕的に言うならば、威圧感が増して怒迫力のサウンドになったって、そんな感じです。

 

そして、全13曲、最初から最後まで、怒涛の高速&怒迫力デスメタル・サウンドが続きます。

楽曲は全て2~3分というコンパクトな長さで、4分台の楽曲はエンディングのインストナンバー「Infinite Misery」のみ。

 

ただし、あまりの怒迫力サウンドの為、トータル42分という収録時間が倍くらいの長さに感じるかもしれません……。

 

って言うか、僕はいまだに(?)この「KILL」はアルバムの最初から最後まで通して聴いたのは数回のみ……。

 

これは、「嫌い」とか「苦手」とか、そーゆー事ではなく、デスメタル・アルバムとしてあまりにも濃厚過ぎて、7曲目くらいまで聴いたところで疲れ果ててしまう……それが理由です。

 

例えば、ケン○ッキー・フライドチキンは大好きだけど、13ピースも食べるのは、ちょっと胸焼けが……って、それと同じです。

 

「KILL」に収録された楽曲は、カーネル・○ンダースもビックリするような胸焼けコッテリ楽曲ばかりです。

 

いや、まあ……

「KILL」に限らず、デスメタルの楽曲は大概がそんな感じなので、もしかするとデスメタル・アルバムはA面・B面で分けて聴けるアナログ・レコードの方が聴きやすいのかもしれませんね。

 

ちなみに、先日、このブログを更新するために改めて「KILL」を(寝ながら)聴き直したところ、10曲目くらいで記憶が途絶えてしまいました。愛用のオーテクM50xBT2で、そこそこ爆音で聴いてたはずなのですが……、不思議と、デスメタルには子守唄的要素が含まれているのかもしれません。

 

まあ、英語が理解出来ると、歌詞がエグすぎて寝るどころじゃないのでしょうが……。

僕は「KILL」は輸入盤を購入しているので、対訳が無く、どれくらい歌詞がエグいのか分かりませんが、ひとつ面白いのは、歌詞カード(英文)の途中に「solo:Pat O'Brien」「solo:Rob Barrett」と、ギター・ソロを誰が弾いているか記載されていることです。※これは初期の作品から記載されています。

 

今作から、初期の頃にギタリストだったロブ・バレットが戻ってきていますね。

 

正直、デスメタルのような超絶テクニックを駆使する演奏の場合、あまりにも演奏レベルが高すぎて、奏者が変わってもホトンド気が付かない……と、僕は思っているのですが、そんなことないのでしょうか?

 

例えば、「KILL」に収録された楽曲と……

ギタリストがパット・オブライエンからエリック・ルータンに変わった楽曲を聴き比べて……

ギタリストが変わったらから作風が変わった……なんて分かったりするのでしょうか。

 

う~ん、もしかすると、カンニバル歴5~6年では、この違いを理解するには聴き込みが足りないって事でしょうか?

 

え?

それは、カンニバル・コープスが特別すぎるから?

確かに、30年以上、デスメタルの王道サウンドを鳴らし続けるバンドはカンニバル・コープスしか……と、言おうと思ったけど、そー言えば、僕はカンニバル・コープス以外のオールドスクール・デスメタルを聴いたことが無かったので……、どの口が言ってんだって感じですね。

 

ちなみに、僕は2018年頃からカンニバル・コープスを百科事典聴きで聴くようになったのですが、もしもこの「KILL」でのサウンドの変化が無かったら、ここまでカンニバル・コープスを好きにならなかったかもしれません。

 

個人的には、それくらいカッコいいアルバムだと思っています。

 

もしもこれからカンニバル・コープスを聴いてみようと思う怖いもの知らずのメタルキッズがいるなら、是非、この「KILL」から聴き始めるのをお勧めします。