ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン その1 | ぐれむりんの気ままなブログ

ぐれむりんの気ままなブログ

勝手気ままな★備忘録★レビュー

悲報っ!

JSBXは終わった…

 

僕は、自称「音楽好きおじさん」なのですが、どーゆー訳か、昔から、楽曲以外のアーティスト情報にあまり関心が無いのです。

 

例えば…

好きなミュージシャンが使用している楽器や機材、レコーディングの経緯、生い立ち、家族構成、近況などなど……。

ほとんど興味がありません。

興味が無いので調べることもありません。

 

その結果(?)

ジョン・スペンサーが2018年の来日時に「ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンはもう終わった」と語っていたことも、まったく知らなかったのです……。

 

The Jon Spencer Blues Explosion

は、1992年にデビューしたアメリカのロック・バンドです。

バンド名が長いため「JSBX」や、日本では「ジョンスペ」という略称で呼ばれることが多いバンドです。

ガレージ・ロック・リバイバルの先駆者と呼ばれるくらい、シンプルで粗いロック・サウンドを聴かせるバンドです。

▲この画像、僕がiPadの壁紙にしているお気に入り画像です。

 

それにしても、まさか…

ジョンの口から「JSBXは終わった」なんて発言が出るなんて……

これはもう、悲報以外のナニモノでもありません。

20年以上(活動休止時期はあったものの)、メンバー・チェンジすることなく不動の3ピース・バンドとして活動してきたJSBXが終わった?

 

唯一の救い(?)は、解散ではないということでしょうか?

ジョンがインタビューで語った内容によると、2016年頃にギターのジュダ・バウワーが呼吸器系の病気を患い、現在は回復はしたもののバンド活動が出来る状態ではないらしく……。

JSBXはジョン、ジュダ、ラッセルの3人以外ではあり得ない

ジョンは、ソロ活動を始めるに当たり、「JSBXは終わった」と思うことで気持ちに区切りを付けた、そうです。

なるほど…

最近、ジョンがソロ名義で作品を出してたのはそのせいだったのか。

 

残念なのは、2010年以降のJSBXの作品がどれも傑作だったことです。

いつかまた、復活して新作を聴かせてもらいたいです…。

 

でも…、JSBXに新作だけを望むのは無理なのかも?

だって、いつだったかジョンが言ってたもの。

JSBXの新作は、ライブで演奏する新曲が溜まったから、ついでにアルバムという形で出しているだけだって……。

 

ってことで。

改めて、ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンを紹介しようと思います。

 

メンバーは3人。

ジョン・スペンサー(ボーカル&ギター、テルミン)

ジュダ・バウワー(ギター)

ラッセル・シミンズ(ドラムス)

ベースレスの3ピース・バンドです。

 

ブルース・エクスプロージョンというバンド名から、ブルース・バンドと勘違い(?)されそうですが、彼らの音楽性は、ブルース、ロック、ファンク、パンク、ヒップホップ、ガレージ、ジャンクなど、様々な音楽を混ぜ合わせて爆発させ飛び散った欠片を集めて再構築した「何でもアリ!」の音楽って、そんな感じです。

 

ブルース色の濃い曲もあれば、パンキッシュな曲もあり、ヒップ・ホップ的な曲もあれば、ファンク的な曲もあり、ディスコ系の曲もあれば、マニアックな実験サウンドもあり。

 

ただ、一貫して、常に根底にロックンロールがあるということ。

どんな曲を演奏しても、JSBXの色に染めてしまう、ワン・アンド・オンリーの個性があるということです。

 

例えば、80年代に登場したヒップ・ホップ・ユニット、ビースティ・ボーイズの曲をカバーしても……

もはや、JSBXのオリジナル曲にしか聴こえない……。

そんな強烈な個性を持ったバンドなのです。

 

彼らの代表曲の一部です。

少しずつで良いので、全曲、聴いてみて下さい。

「何でもアリ!」と言われる音楽性の片鱗が見えるかもしれません。

 

▼「This is 初期衝動」と呼ばれる、ガレージ・パンク・ブルース・ロック全開のデビュー作からの1曲です。

▼ファンクやブルース色が強くなった2ndアルバムの1曲目です。

▼更に実験的な色を強めた代表作の3rd。日本盤CDはこのアルバムが最初に発売された…はずです。

▼ブレイクビーツ的なリズムも導入された4thアルバム。

▼1曲毎にプロデューサーを変えて制作された実験5thアルバム。

▼キャッチーなロックンロール全開の6thアルバム。

▼再び実験的ブルース・ロックの7thアルバム。

▼活動休止を挟んだ復活第1弾。

ワン・アンド・オンリーなガレージ・ブルース・ロックの8thアルバム。

▼ディスコ・テイスト満載の9thアルバム

 

アルバム毎(楽曲毎)に色を変え、様々なスタイルのロックを聴かせるJSBXですが、JSBXがJSBXたるゆえんは、どんな時もハイテンションなジョン・スペンサーのボーカル・スタイルです。

 

これは、ジョンのサイド・プロジェクトであるロカビリー・バンド、へヴィ・トラッシュ※JSBX活動休止時に結成したユニットでも変わりません。

 

当然ですが…

ソロ・アルバムでも、ジョンのハイテンション・ボーカルは健在です。

 

でも、やっぱり…

JSBXとは違うんですよね。

 

ラッセルのタイトなドラムに合わせ、左右から聴こえるジュダとジョンのギター・リフ、その上でハイテンションに唄うジョンのボーカル。

あの、唯一無二のJSBXサウンドは、ジョン&ジュダ&ラッセルの3人以外には出せないのかも……。

 

ってことで、次回は、

プッシー・ガロア時代も合わせ、僕が所有してるJSBXの作品を順番にご紹介したいと思います。