アメリカのグルーブ・メタル・バンド
マッドヴェインを聴いたのです。
いや、正確に言うなら、再び聴いたのです。
いやいや、もっと正確に言うなら、三度目の正直とでも言うか、仏の顔も三度までとでも言いますか……再び再び聴いたのです。
実を言うとこのマッドヴェインというバンド、僕の中では史上最高レベルで過小評価していたバンドのひとつでした。
あくまで、僕の中でのお話です。
いや、いやいや……決してこの奇抜すぎるメイクで過小評価してたわけじゃないですよ。
このPVを試聴してもらえば分かる通り、サウンドは至ってへヴィーでグル―ヴィで、デビュー当時の彼らが「パンテラの意思を継ぐバンド」的に言われていたのも頷けます。
だから過小評価なのですっ!
このPVを観て、マジでパンテラって、騙された僕が馬鹿でした。
え? イキナリ下ネタ?
そんなに女子のパンツが見たいのこのエロオヤジっ!
…………
いえ、パンテラです。
PANCHIRAじゃなくPANTERAです。
90年代初めに登場した、パワー・メタル・バンドと言われた男臭満載の硬派バンドです。パンチラではなくパンテラです。
僕が初めてマッドヴェインを聴いたのは2012年だったと思います。
PANTERAの「俗悪」20周年記念盤が発売された時でした。
久しぶりに聴いたPANTERAのへヴィ・サウンドで、僕の中に眠っていたメタル魂が呼び起されたのが切っ掛けでした。
今時のパンテラ的なメタル・バンドを聴きたいなぁと思って探していた時に出会ったのがマッドヴェインだったわけです。
パンテラの意思を引き継ぐバンドというのがマッドヴェインのキャッチコピーでした。
「Dig」のPVを観て「マジでパンテラっ!」って思い、早速CDを購入したのです。
聴いてみました。
そして……心底ガッカリしました。
こんなの、パンテラじゃないやいっ!
……って言うのは、マッドヴェインのサウンドは洗練されすぎてて、パンテラのような過激さが無かったのです。※あくまで僕個人の見解です。
残念ながら、購入したCDはほとんど聴くことなく……って言うか、一度も通して聴くことなく、パンドラの箱という名のCDラックに収められてしまいました。
そして時は流れ……
僕の中に、空前のデスメタル・ブームが到来した際に、再び、マッドヴェインのCDを聴き直したのです。
初期の頃の奇抜なメイクをやめて、正統派グルーブ・メタル・バンドになったマッドヴェインです。
【閲覧注意です】
このPVは映画SAW(だったと思います)のイメージPVなのでホラーが苦手な方は観ないで下さいね。
はい、もはや言うまでもありません。
デスメタルを求めていた僕にとってマッドヴェインの音はただの意識高い系メタルです。
僕が求めていたのは、こういうサウンドでした。
カンニバル・コープスです。
【当然ですが閲覧注意です】
カンニバル・コープスのPVは基本的にどれもこれもグロいです。
残念ながら、マッドヴェインのCDは再びパンドラの箱の中へ……。
そして、さらに時は流れ……。
つい先日、PCでiTunesの中に入っている音楽を聴いていた時、気まぐれにマッドヴェインの曲を再生したのです。
どれくらい気まぐれかと言うと、シェフの気まぐれサラダより気まぐれな感じでした。
気まぐれオレンジロードより気まぐれかもしれません。
ナニソレ意味が分からないわっていう女子高生&女子大生の皆さんは、「ねえ、気まぐれオレンジロードってナニ?」ってお父さんに聞いてみてください。
ナニコレ? カッコいい!
パンテラもデスメタルも一切関係無い状態で聴くマッドヴェインって、実はかなりカッコいいバンドだったのですねっ!
過激さが無いとか、意識高い系と思っていた「洗練された楽曲」が、実はかなりカッコ良いんです。
……いや、まあ、メイクは奇抜だけど。
残念ながら、マッドヴェインは現在は活動休止中です。もしかすると解散してるのかも?
2009年に発売された「Mudvayne」を最後にアルバムは作られていないですね。
とは言いつつ僕の場合、以前に購入(全作)してほとんど聴かないままパンドラの箱に押し込めてたバンドなので、ほぼゼロから聴き始めてるような感じなのですが。
興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。