【漫画】オーバーロード | ぐれむりんの気ままなブログ

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勝手気ままな★備忘録★レビュー

原作:丸山くがねさん、漫画:深山フギンさんの作品

オーバーロードを読んだのです。

既刊11巻(だと思います)

 

以前、会社のオタク同僚から勧められた「なろう小説にも面白いものはある」の2作品目でございます。

※僕はラノベやweb小説に疎いため、ここらへんを総称してなろう小説って言ってますのでご了承ください。

最初に勧められて読んだ「転生したらスライムだった件」が予想外に面白かったので、オーバーロードも読んでみたのです。

結論から言いますと……

なにこれ面白いんだけどっ!です。

なるほどすでにアニメ化もされてるそうです。今さらですが……。

僕は原作もアニメも一切知らず、漫画版だけを読んでます

 

漫画版は、アニメ化に合わせるように急ピッチで連載(?)されたモノのようで、序盤はかなりダイジェストに話が進んでるようです。

なるほど確かに、「なんだか説明不足だなぁ~」って感じるくらい急展開で話が進んでいく気がしてました。

まあ、それでも充分、面白いって思ったけどね。

 

ってことで、今回は……

漫画版しか読んでない僕がチョウシこいてオーバーロードを語ってみたいと思います。裏設定とか詳細設定とか原作読まんと分からん設定とかそういう情報は一切知らない一般人の意見なので、熱心なファンの方々は「ふふん」と鼻で笑いながら読んで下さい。

間違っても「ちげえよそうじゃねえよなんもしらんのか」って意見はご遠慮ください。だって何も知らずに書いてますので……。

 

ドドンとネタバレ

&感想まじりのストーリー紹介です。

先ず、この漫画……

おいおいまたかよって感じの異世界転生ものです。

ただし、またかよではなく、オーバーロードと転生したらスライムだった件が異世界転生の諸悪の根源みたいな作品だってオタク同僚は言ってました。ここから異世界転生が始まった的な……。

 

ビジュアル系で言うなら、ルナシーラルク・アン・シエルみたいな感じでしょうか?

 

ルナシーとラルクが売れたから、ビジュアル系バンドが人気になったって、そんな原点のようなバンドですね。

ちなみに、オタク同僚は「異世界転生の最初はダンバインだっ!」ってワケノワカランことも言ってました。

 

物語は、2138年って未来のお話です。

ただし、2138年というのは物語にはほとんど関係がないです。

この時代はゲームが進化してるよって、それだけです。

この時代、オンラインゲームが発展し、体験型大規模オンラインRPGってゲームが人気です。

 

VRゴーグルを装着し、仮想現実の世界で自分が作ったアバター(キャラ)になり切ってゲームをプレイするようですね。ゲーム内では自分以外にNPC(ノン・プレイヤー・キャラという自動で動くサブ・キャラみたいなもの?)って家来を作ってますね。

ゲーム内で自分をサポートする忠実な部下を見た目も性格も好きなようにデザインしてお供にしてるって感じですね。

可愛い女の子やイケメンや執事や昆虫やメイドなど、プレイヤーの好みによって様々なNPCが作られてますね。

 

ユグドラシルというゲーム(12年前に発売されたそうです)は、キャラやアイテムや住居を自由にデザインでき、爆発的な人気を博した体験型大規模オンラインRPGゲームだそうです。

※ファンタジーRPGのようですね。

 

そのゲームの中でナザリック地下大墳墓と呼ばれる拠点を41人の仲間で作り上げたアインズ・ウール・ゴウンってギルド(チーム)があります。※詳しくはウィキペディアを参照ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

「社会人プレイヤー」「異業種」というのがギルドの参加条件で、ユグドラシルの中では最高十大ギルドにまで成長し名を馳せたギルド……

※異業種ってのは、ゾンビやスライム、吸血鬼のような人間以外のキャラクターのようですね。

……だったけど、現在「ユグドラシル」の人気は下火になり、とうとう、本日0時をもってサービス終了となるそうです……。

 

このゲームに青春を捧げ(というのはオーバーかも?)、下火になった後もナザリック地下大墳墓を守り続けてきたプレイヤーの「モモンガ」(鈴木悟・ギルド長)

かつて一緒にプレイした仲間も、サービス終了前に「二年ぶりにログインした」って顔を見せにくる、そんな状況にやり切れない想いを募らせてるね。

 

「わかってる、みんなにも現実(リアル)があることくらい……」

 

ひとり残ったモモンガは、青春を捧げて作り上げた「ナザリック地下大墳墓」の中を別れを惜しむように歩き回るんだね。そして、他のプレイヤーのNPCも従え、地下大墳墓の十階層にある王座の間(?)の椅子に座ります。ここでサービス終了を待つことにしたんだね。

※地下墳墓(拠点)がどのような場所で、かつての仲間が作ったNPCにどんなキャラがいるか紹介するのが目的ですね。そして、アインズ・ウール・ゴウン(チーム名)がいかに強かったかを説明してます。

 

そして……ちょっとしたイタズラ心。

 

…タブラさんがデザインした「アルベド」か。

※プレイヤーは自分のお供を自分が好きなようにデザインしキャラ設定を付けることができたようですね。彼女はサキュバスのようです。

やたら設定にこだわる人だったっけ……

と彼女のキャラ設定をのぞき見て「……な、長い」って、驚愕。

詳細なキャラ設定が延々と書かれてます。

そして、最後の一行に「完璧な美女だ。ちなみビッチである」の文字を見て苦笑い。

ギャップ萌えとは聞いてたけど、これはさすがに…変更するか。

「ビッチである」を「モモンガを愛している」に書き換えちゃいます。

サービス終了前の、ちょっとしたイタズラです。

 

そして、サービス終了時刻を向かえ……

 

「…ん?」

サーバー・ダウンの時間はとっくに過ぎてるのに、なぜかログ・アウトしない? しかも、運営に不具合報告も繋がらない?

 

「どうかなさいましたか、モモンガ様」

しかも、隣に立っているアルベドが話しかけてきた?

※NPCはゲーム内では喋りません。

他のNPCも同様に、まるで生きているように表情があり、反応があり、会話ができる。

 

ゲームの中に転移してしまったらしい。

はい、この漫画……

RPGゲームの中に入っちゃうお話でした。

 

面白いのは、主人公は人間ではなく「異業種」キャラ。

見た目はイカツイけど、名前は「モモンガ」です……。

骸骨の見た目を持つ最強の魔法唱詠者。

属性:極悪

ゲーム内のキャラ、不死者の最高峰であるオーバーロード(死の超越者)のまま、ゲーム世界に転移しちゃったんです。

※しかもゲームと同じ設定で魔法なんかが使えるようです。

 

従えるのは、他のプレイヤー仲間が丹精込めて作ったNPCキャラ。

異業種プレイヤーの作ったキャラなので、NPCも全員「人外」です。

ただし、見た目は美男美女が多いのね。

※アルベドのキャラ設定を「モモンガを愛している」と書き換えたことを後悔してるみたいですけど……。

 

そりゃあね、ゲーム内で最高十大ギルドのひとつなんて言われる最強プレイヤーたちが集まったチームです。

彼・彼女たちがデザインしたNPCも、普通の強さじゃありません。

 

ペペロンチーノ(ギルドメンバー)さんがデザインした「シャルティア」です。

見た目は美少女ですが、吸血鬼の真祖って設定です。

※本来の姿は……人間とは別物ですがね。ちなみに巨乳に描かれてますが、実は貧乳で胸に詰め物を入れて大きく見せてるだけです。

人間界の天才剣士を相手に「わたしの強さの基準は1メートル単位なので、1ミリと3ミリ(人間の強さ)の違いは分からないでありんす」って言っちゃうくらい強いです。

 

そんなNPCが付き従う主人公「モモンガ」です。

NPCにとっては、自分たちを創造した「神」のような至高の御方(プレイヤー)です。しかも「モモンガ」は、他の至高の御方が去った後も、自分たちを見捨てることなく地下大墳墓に残ってくれた慈悲深い御方。

絶対の服従を誓ってます。

 

ちなみに、最初に貼った画像

ここに載ってるのが、モモンガに従うメイン・キャラですね。

いや、他にも戦闘メイドって、メイド服を着たキャラもいますね。

漫画内では、あまり目立った活躍はないですが、ナーベラル・ガンマって戦闘メイド(右から二番目)が、モモンガと一緒に人間の世界に行き、冒険者としてこの世界の情報収集しますね。

それ以外にも、ちょこちょこと様々なキャラが登場します。

……が、さすが漫画序盤は原作ダイジェストって言われるくらい(?)ほとんど活躍しないキャラたちがテンコ盛りですね。

 

さて、モモンガは……。

自分の身に起きたことを受け入れ慎重に対処を始めます。

 

ゲームの中に転移したのは自分だけなのか?

他に転移したプレイヤーがいるのか?

この世界に自分の脅威になる未知の力があるのか?

 

それを探るため、ゲーム内で有名だったギルド名「アインズ・ウール・ゴウン」を自らの名前として名乗ることにするんだね。※ユグドラシルのプレイヤーならこのギルド名を知ってる人が多いので、自分の存在に気がついてくれるかも?

 

一方、NPCたちは……

アインズ(モモンガ)が何気に言った「世界征服」って言葉を実現することを最終目的に決めちゃうみたい。

 

アインズ(モモンガ)はと言いますと、ゲーム内で手に入れた「アイテム」で世の中の状況を観察します。

鏡のような画面に、テレビの中継のように映像が映ります。

グーグル・アースみたいな感じかな?

そこで、人間の村が襲われてるのを発見するんだね。

 

「人が襲われている。まあ、関係ないか……」

どうやら、アンデッドとして転移してしまったことで、人間的な感情が薄くなってしまってるみたいです。

でも、かつてのギルド・メンバー「たっち・みー」さんのことを思い出し、助けに行くことにするんだね。

※ゲームを始めたばかりで弱かった頃「誰かが困っていたら助けるのは当たり前だ」と言って助けてくれた仲間です。

 

この戦いで、アインズ・ウール・ゴウン(モモンガ)がいかに強いかが描かれてます。そして、アルベドを始めとした従者が「人間はムシケラ以下」としか考えてないことも描かれてますね。

 

俺、強えぇぇぇ!です。

 

ドラクエで最高レベルまでレベル・アップした後、ゲーム序盤の村の周辺のザゴ敵や中ボスと戦うような感じです。

いかにも強そうに登場する敵(人間)が、実は、一撃で倒せるくらい弱い…みたいな?

そんな展開が待ってます。

 

人間の村を救った後、アインズ(モモンガ)は、戦闘メイドのひとり「ナーベラル・ガンマ」を従え、冒険者に変装して人間の町へ行くんだね。

NPCと手分けして、情報収集です。

この世界を知る為、人間の強者と知り合いになり、また、悪人の強者は捕まえ実験材料(ゾンビの製造や人体実験)にするそうです。悪人を捕まえるのは、いなくなっても騒ぎにならないからみたい。

 

ここでもまた

俺、強えぇぇぇぇ!です。

ちらほらギャグも出てきますね。

森の賢王と恐れられる魔物が、大きなジャンガリアン・ハムスターだったり、アルベドがストーカー的にアインズを慕ってたりとか。

 

それと同時に、ダーク・ヒーロー漫画的な展開も登場します。

人間はあっさり殺しちゃうし、仲間(人間)が殺されても知らん顔です。

 

人間の村を救った時にも言ってました。

初対面の人間には虫に対するくらいの感情しか持たないが、言葉を交わすと小動物に対するくらいの感情になるって。

 

そして、大きな事件が起こっちゃいます。

情報収集に出ていた「シャルティア」が、何者かの精神支配を受け、敵対関係になっちゃうんです。

どうやら「ワールド・アイテム」とよばれ特殊アイテムの影響みたい。

 

この世界には、自分以外にも転移したプレイヤーがいる?

そして、ナザリック地下大墳墓の脅威となりえる未知の存在がいる?

 

アインズは敵対するシャルティアと単身で戦い消滅させちゃいます。

※この戦いでアインズの戦略の奥深さをNPCは再認識してますね。

まあ、その後、シャルティアを復活させますけど。

 

うう~ん、この辺りから、次のリザードマン編※リザードマン(人外)の村を征服するお話まではイマイチ面白くない……。

って言うか長いっ!

どうやら、アニメの人気が出たことで、漫画版の長期連載が確定したっぽく、ダイジェスト進行だった漫画が、原作に沿った内容になってきたようです。※原作はかなり長い内容みたいですね。

リザードマン編は、ナザリック地下大墳墓のお話ではなく、アインズ・ウール・ゴウンという強大な敵に征服されようとするリザードマンたちの視点が多くなってるんだね。

俺、強えぇぇぇ!を楽しみに読んでる読者からすると、いや、そういうの要らないから……って気分ね。

 

リザードマン編の後は、ナザリック地下大墳墓の執事「セバス・チャン」のお話です。

これは、何気に面白い。

見た目は渋い紳士なご老人。でも、ユグドラシル(ゲーム)最強の剣士のひとり「たっち・みー」さんがデザインしたNPCです。強いです。

※ただし、たっち・みーさん同様、正義感も強いキャラです。

わがまま貴族のお嬢様(スライム美女の変装)に仕える執事として、人間の町で情報収集してますね。

 

へえ、面白いなって感じたのは、序盤の登場キャラ(人間)が再登場したりするところですね。

 

アインズが最初に救った村で出会った王国戦士長ガゼフ・ストロノーフが登場です。※アインズに救われた人間です。人間世界では名の知れた王国最強の戦士です。

さらに、シャルティアに「1ミリと3ミリの違いは分からないでありんす」と言われ絶望的な恐怖を知り、心が折れたアングラウス(剣の天才と言われた有名な剣士)も再登場。

ただ、ここからは、人間社会の政治的な覇権や裏社会の汚さなんかが描かれていきますね。

 

正義感の強いセバスは、瀕死の怪我を負った娼婦ツアレを助けたことで裏社会の人間たちに目を付けられちゃうんだね。※お金持ちの執事って設定なもので。さらに、人間の娘を助けたことで、NPC仲間からは「アインズ様に対する裏切りではないか?」との疑惑を向けられちゃうんだね。

じつはこのツアレって娘、アインズが冒険者として情報収集していた時に出会ったニニャの姉のようです。

ほほう、序盤のお話の設定が色々と登場してますなあ。

 

ただ、やっぱり……

って言うか長いよっ!

裏社会の悪人どもがネチネチとセバスを追い詰めてきますね。

さらに王国の兵士クライムとの出会い、アングラウスとの出会い。

セバスの強さ(風格)に憧れるクライムとアングラウス。

長々長々とお話が展開していきます。

んでもって、最終的には

俺、強えぇぇぇ!で終了しちゃいます。

よくもまあ、ここまで前置きしといて、アッサリと……。

 

最新刊(?)第11巻では、ちょっと不穏な空気も……。

アルベドの口から

「アインズ・ウール・ゴウンか……くだらない。いつかまた、あの素敵なお名前をお聞きしたく存じます……」って。

アインズに対する裏切り?

 

いやいや、どうやら第1話で「モモンガを愛している」って設定を書き換えたことが影響してるみたいね。

他のNPCがアインズ・ウール・ゴウン(ギルド&モモンガ)への忠誠を誓っているのに対し、アルベドだけは「モモンガに対する愛」が行動の全てになってるみたい。アインズではなく、モモンガって愛しい名前で呼びたいんだって。

 

さてさて……

転生したらスライムだった件が、話が進むにつれて「国作り」になっていったのと同様、オーバーロードも「人間社会」や「人間国家」との関係が登場してきそうな雰囲気ですが……。

この先の展開は、どうなっちゃうんでしょうかね?