シドニアの騎士の作者、弐瓶勉さんの中編漫画
これは2作目になるのか、3作目になるのか?
長編デビュー作の「BLAME!」の連載終了後、第2作目の「バイオメガ」と同時期に描かれた中編漫画、だったと思います。
アバラですね。
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全2巻です。
多分、このブログで何度か紹介を書こうとして、その度に書くのをやめてた漫画だと思います。
※もしも書いてたらごめんなさい。
書くのをやめてたのは、面白いとか、面白くないとか、そんな理由ではなく、とにかく意味が分からない、説明ができない部分が多かったからなんだね。
漫画のジャンルは、スーパーハードバイオレンスSFとでも言いますか?
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音楽のジャンルで言うなら、スラッシュ・メタルとかデス・メタルとか。ここら辺の音楽を爆音で流しながら読むのがピッタリだね。
メタリカなんかじゃダメだよ。キャッチーすぎるから。
とにかく、キャッチーさやオシャレさが皆無なバンドの方がいいね。もしも、キャッチー&オシャレで言うなら、ぎりアーチ・エネミーなんかは合いそうな気もするけど。あのデス・ヴォイスは漫画の雰囲気に合ってるかも。
さて、本題です。
この「アバラ」という漫画、弐瓶作品の中でも群を抜くレベルのウルトラスーパーハード難解作品だって思ってます。初めて読んだ時、ストーリーがまるで理解できなかったです。
今から12年くらい前の作品なのですが、僕が読んだのは、4~5年くらい前だったでしょうか?
いったい何が描かれているのか?
あまりの難解さにwebサイトでストーリー解説を調べてみたのですが、それでも理解出来なかった記憶があります。
この漫画には、ストーリーなんてものはなく、弐瓶勉さんの描くグロカッコいいダーク・ヒーローのカッコいいバトル・シーンを観て楽しむ作品だ
なんて作品紹介を目にした記憶もあるくらいです。
ストーリーはしっかりと描かれていました。
それに気がついたのは、3回くらい読み返した(時間はあいてますが)時だったかな。
作中の後半の回想シーン的なエピソードを理解したのを切っ掛けに全てのストーリーが一気に理解出来た・・・そんな感じだったと思いますね。
こんな感じの怪物が暴れまわる漫画ですね。
シドニア以降の弐瓶作画とは違い、かなり墨ベタが多用されてる作画です。読後の感想に「指が黒くなります」ってのがあったくらい黒く塗られた作画が目立つ作品ですね。
なので、絵の迫力は半端ないです。
さて、ストーリー紹介です。
完全ネタバレなのでご注意ください。ついでに、1巻の最初から順を追って紹介すると話が理解出来ないので、作品の全体像でストーリー紹介させていただきます。
※ただし、弐瓶作品独特の「詳細は読者の解釈に任せます」的な描写も多いので、的外れな紹介になるかもしれません。
この漫画の世界は、超高度に文明が発展した後、衰退した(印象としては戦前の日本くらい)スチームパンクな世界って感じ。
人類はすでに終末に差し掛かっていて、このまま滅亡しちゃうんだろうなって雰囲気を感じるね。
この世界には、廟と呼ばれる山のような塊(上の絵参照)がいくつかあるのだけれど、それが何なのか知ってる者はいないそうです。遥か昔は何百という廟があったそうですね。
ある日、病院に診察に来た男性が、突如、人々を捕食する怪物になってしまう事件が起きるんだね。
こんな感じの怪物になっちゃいました。理由は不明です。
(憶測では)宇宙から落ちてきた寄生生物か何かに感染して化物化するっぽいですね。
この化け物、白奇居子(シロガウナ)って呼ばれてます。
人間がシロガウナに変化したものを、示現体って呼ぶそうです。
シロガウナは人間の目には見えないスピードで移動し、人間を捕食する怪物だそうで・・・、どうやら、600年振りにシロガウナの示現体が現れたそうですね。
600年前、シロガウナが現れた時は散々な目に遭ったみたい。
人間の数が激減するくらいの大惨事だったらしい。
その当時の政府機関(第四紀連と呼ばれてます)は、シロガウナを倒す手段として、人工的に創りだした生物兵器クロガウナ(色が黒いので黒奇居子)でシロガウナを撃退したんだって。
主人公の駆動電次(クドウデンジ)は、生物兵器「クロガウナ」に改造された青年です。シロガウナを改良した生物を体内に寄生させられてるようですね。
子どもの頃、意味も分からず政府機関に連れてこられ(孤児だったようで)シロガウナと戦う訓練を受けてたそうです。
そこで出会ったヒロイン(?)のタドホミお姉さん(美人)は憧れの存在だったみたい。
でも、まさか、自分が生物兵器に改造されるとは思ってなかった。
一緒に訓練を受けてた成長した孤児の姉妹、那由多と阿由多はクロガウナに改造された際、那由多は人格が崩壊してしまったそうです。
自分は、生物兵器に改造されるために政府機関に連れてこられた。そして、憧れだったタドホミはそのことを知っていた。
裏切られたっ!
電次くんはクロガウナに変身し、「二度と俺にかまうな」と言い、警備兵を惨殺して政府機関を脱走しちゃいました・・・。
それから数年後・・・
※第1巻はここから始まります。なのでストーリーが理解できなかったわけです。
電次くんの前にタドホミがやってくるんだね。
600年振りにシロガウナの示現体が現れ、制圧部隊が皆殺しにされている、シロガウナを倒せるのは電次くんしかいない・・・。
ふざけるなっ!
と言いつつ、電次くんは、シロガウナを倒しに向かいます。
そして、壮絶なバトルの末、シロガウナを退治するんだね。
でもそれを察知した政府機関が、駆動電次捕獲(脱走してるため)のため、クロガウナの那由多を現場に向かわせ、電次くんは那由多に捕獲されちゃうんだね。※人格崩壊した那由多を阿由多が脳内リンクで遠隔操作して戦いの指示を出してる感じだね。
ここらへん、弐瓶先生お得意(?)の、政治的な組織対立が説明無しにガンガン進行していっちゃいます。
勢力的には3つの派閥ですね・・・
現在の警察のような存在の「刑兵部」、先島(さきじま)刑事
政府の特殊部隊的な「検眼使」、タドホミ
政府上層部のお偉いさん「検眼寮」(那由多、阿由多を操る組織)
この勢力争いが絡むと話がややこしくなっちゃいますので、今回はバッサリ、スルーさせてもらいます。
そして、第2のシロガウナ示現体が現れます。
こなるともう、連鎖的に示現体が現れる危機的状況になってしまうらしい・・・。
600年前の惨劇が再び・・・って感じ。
対するは、クロガウナの那由多です。
壮絶なバトル開始!
でも、どうやら・・・示現体は2体発生してたみたい。
かなりピンチな状態から、何とか1体は倒したものの、阿由多(遠隔操作する方ね)が意識不明になっちゃいます。
そして更に困った緊急事態。
意識不明だった阿由多が、シロガウナの示現体となって目を覚ましちゃいました。
そして・・・シロガウナの標的は、あの謎の廟みたい。
あの廟っていったい何なのか?
どうやら、宇宙からシロガウナが侵入するのを防ぐために作られた結界みたいなもの・・・っぽいね。※ここら辺、作中の説明が少ない為、ご了承ください。
タドホミお姉さんは、シロガウナを倒すため、検眼寮のお偉いさんを射殺してまで電次くんの解放に向かいます。刑兵部の先島さんも協力してくれてます。
一方、600年前(文明が発展してた時代)の政府、第四紀連の生き残り(機械人)もシロガウナ討伐に立ち上がってます。
クロガウナに変身した電次くんは、那由多と協力して(操る人がいなくなって自由になったので)シロガウナ討伐に向かいます。
でも、一歩及ばず・・・
廟が破壊されたことで、封印の一部が解かれ、シロガウナの大軍が地上に侵入・・・。
第四紀連の生き残りは、タドホミと先島を脱出装置(というには余りにも説明しようのない空間)に隔離し、地球を木端微塵に吹き飛ばしちゃいます・・・。
実は600年前に人類が激減したのは、シロガウナに殺されたよりも、脱出装置を巡って人類で奪い合いの殺し合いが発生したためだそうでして。第四紀連は、脱出装置の存在を極秘にしてたようですね。
※物語のラストは超難解説明無し描写のため完全憶測です。
地球が木端微塵に吹き飛ぶ爆発の中、電次くんは自らの外殻でシェルターを作り、那由多と共に消滅を回避。
外殻シェルターを解いた二人の前には、シロガウナの大軍が迫ってました。
この戦いに勝てるのか勝てないのかは・・・描かれてません。
タドホミと先島は、別の星? 未来の地球? パラレル世界?
シロガウナのいない違う世界にたどり着いてます。
人類で生き残ったのは二人だけ。
きっと、このふたりがアダムとイブになって世界を創りなおすって、そんな未来が待っているかどうかは・・・描かれてません。
って感じのお話が「アバラ」ですね。
単行本2巻って読みやすい巻数&台詞の少なさに騙されて流し読みしちゃうとストーリーが分からなくなっちゃうので、是非、ジックリタップリ時間を掛けて丁寧に読んでみてくださいね。

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