ぐれむりんの気ままなブログ

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匂い吸い込んで

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THEE30THです。

昨年、2025年から始まったミッシェル・ガン・エレファントのメジャーデビュー30周年記念企画。

<94k24bit,180g&4k>というテーマのもと、オリジナルマスターテープから新たにリマスタリングを施した96kHz/24bitでのハイレゾ配信、180g重量盤でのアナログ盤の再発売、MUSIC VIDEOの4K画質へのアップコンバートがおこなわれてきました。

そして2026年3月1日にリマスターCDボックスの登場です。

 

そんなリマスターCDボックスの発売を※勝手に記念して始めた、オリジナル・アルバム紹介の第3回目です。

▼第2回目はコチラ。

 

 

High Time

1996年、2ndアルバム

往年のファンの中には、ミッシェル・ガン・エレファントの中で最も好きなアルバムだと言う人もいるくらい大人気の2ndアルバムです。

 

収録曲:

brand new stone

リリィ

恋をしよう

sweet MONACO

シャンデリア

blue nylon shirts

bowling machine

笑うしかない

flash silver bus

キャンディ・ハウス

スロー

Baby, please go home~wava'33

 

デビュー・アルバムから、わずか8ヵ月後に発売された2ndアルバムです。

文字数の都合で上には表記していませんが、「blue nylon shirts」は(from bathroom)、「キャンディ・ハウス」には(texas style)のヴァージョン名が、スローはジャケットに「sl(thr)ow」とダブル・ミーニングが表記されています。

 

ちなみにアナログ盤のタイトルは「is this High Time?」で、収録ヴァージョンや収録順番、収録曲も違うというこだわり振り。

アナログ盤にはキャンディ・ハウスとスローは未収録です。

 

前作同様、CDジャケットには、表にも裏にも横にも日本語表記はありません。しかも今回は、表面にはアルバム・タイトルの表記さえ無い状態です。

 

リアル・タイムで聴いていた頃は、正直、あまり好きな作品ではなかったです。

なんて言うか、モッサリした曲が多い印象でした。当時はアベフトシさんの高速マシンガン・カッティングが堪能できる「sweet MONACO」「シャンデリア」の2曲のためだけに聴いていたような記憶が……。

あの頃は、サブスクやYoutubeどころか、スマホもiPodも無い時代だったので、CDからカセット・テープやMDにダビングして聴いていた……そんな時代だったと思います。

もちろん、ダビングした際のインデックスは手書きでした。

 

お恥ずかしい話、僕がこのアルバムのカッコよさに気づいたのは、2009年にアベフトシさんが急逝し、ミッシェルのアルバムを聴き直した時だったと思います。が、スミマセン、それすらハッキリ憶えていないのが正直なトコロだったりします……。

 

それくらい、発売当時は時代錯誤なアルバムだったのかも?

 

雰囲気的には、スタジオで一発録りしたような質感の1stに対し、古い機材(録音方法)でレコーディングした2ndって印象を持っていました。多分、オーバーダビングっぽいアレンジやボーカルのエフェクト……と言うか、奥に引っ込んでいるような印象がそう感じさせたのだと思います。

リマスター盤では、これらのバランスと言うか質感が若干調整されているような印象を受けましたが……気のせいかも?

 

今回のリマスター盤の音質は、30年来のファン※正確には29年来のファンの僕が聴いても、一聴しただけでは「これ、どこか変わってる?」と感じる程度のリマスター効果……と、油断していましたが、実際には、音のバランスや各楽曲毎の音量、楽曲毎のボーカルや楽器の音量、中・低音の厚み等々。聴いているうちに、色々な違いがある※ような気がすることに気が付き始めました。

 

第5回で、「もう聴き比べするの止めます」なんて書いておいて、舌の根も乾かないうちに旧盤との聴き比べを再開してしまっていますが、まあ、楽しんでやっていることなのでご勘弁ください。

 

多分この先、リマスター盤の音を聴けば聴くほど、旧盤との音の違いに気が付いていくと思います。

 

今のところはまだ、リマスター盤の音質は、全体のバランスが良くなり、中・低音に厚みが増し、ノイズが軽減されたって印象でしょうか?

 

「High Time」に関して言えば、リマスターの効果で全体的に楽器の音が聴きやすくなったように感じる反面、旧盤に比べて明らかにベースの音が聴きとりにくい楽曲があるし、ボーカルが大きくなったように感じる楽曲もあります。何となく、低音が強調されてる気が……。

 

ただし、音質の違いに関しては、検証するための機器やソフトを使用してるわけでもなく、そもそもリマスター盤と旧盤で音圧(音量)が違うため、あくまで往年のオジサン・ファンがオジサンの耳で聴いた印象……って、そんな信憑性も欠片も無い感想だと思って参考にしてやって下さい。

 

僕の場合、旧盤はCDからiTunesに取り込んだ後、各アルバム毎の音量の差を調整するために、元データ自体を調整してしまっているので、なおさら旧盤との比較が難しいです。

 

ミッシェルの作品って、90年代中盤から徐々に始まる音圧競争(ラウドネス・ウォー)の真っただ中に発売されたモノが多く、特に中期の作品※とりわけCDの音質は音が悪いと言われていました。

 

僕は、旧盤の全アルバムを聴き比べて、音圧の低い作品に合わせて全体の音圧を下げる……なんて面倒な事をやってました。

音圧を上げると、完全に音割れしちゃうので。

ミッシェルの場合、ベスト盤の「TRIAD YEARS」があったので音圧を合わせるのが比較的簡単だった気がします。※もう15年近く前の話なのですが……。

 

実は今回のリマスター盤CDですが、当時の音圧競争時の音に負けないくらいに音圧(音量)が大きいです。

試しに、今回のリマスターBOXには未収録だった楽曲「VIBE ON!」を(ベスト盤:TMGE 106に収録)改めて取り込み直して聴いてみたところ、リマスター盤より音量が小さかったです。

 

ただ、チバユウスケさん自身は「綺麗な音はロックじゃない」なんて考え方だったらしく、元々のCD音源も粗く、普通に爆音で音割れした状態の音で収録された楽曲なんかもあったようです。

インディーズ盤デビュー・ミニ・アルバム「wonder style」に、このCDはアーティストの意向により音圧による歪みが生じていますなんて注意書きがあるくらい、音割れやノイズを当たり前のようにCDに入れていたバンドだったので……。

 

今回のリマスター企画の解説にあった、可能な限りマスターテープの音を忠実に再現しつつ現代的なニュアンスも……だったかな? もしかするとこれは、現代のイヤホン・ヘッドホン視聴時代のニーズに合わせ、耳障りなノイズ※楽器や機材の意図的なノイズ以外の雑音を除去することだったのかも?

 

今回のリマスター盤は当時の音圧競争時代とは違い、30周年記念としてミッシェル・ガン・エレファントの作品を高音質で後世に残すための企画なので、今の技術を使った、音圧が高くても音質は良いサウンドになっていると信じています。

 

もう一つ、誤解の無いように言わせていただくと、「High Time」の頃の旧盤CDはまだ音圧競争直前くらいの作品で、耳障りなノイズはまったくと言っていいくらい入っていないと思います。そもそも、粗い音のわりに音が良い……という、矛盾しまくりな感想だったりします。

 

ちなみに、ここからは

ファンの妄言全開の内容になりますが。

僕は個人的に、このデビューからわずか2年間の作品3枚を勝手に「ミッシェル前期」と位置付けています。

 

まだ、チバさんの歌唱法に威圧感が無く、歌詞もちょっと情けないダメ男的(昭和的)な内容で、楽曲にも歌謡曲的なメロディがあり、それでいてアベさんのカミソリのようなマシンガン・カッティングが炸裂していて、しかもロック・バンドとしてカッコいい。

 

何となく※アルバム発売の早さもあり、チバさんが大学時代から温めていた楽曲を一気に出しちゃいましたって、そんな雰囲気を感じてしまいます。もちろん、リアルタイムの当時は、そうなこと考えたこともなかったですが。

 

当時は今と違い(?)ロック・バンドの寿命は10年、なんて事を意外と本気で信じていたように思います。

中学生・高校生の頃に聴き始めたロック・バンドを大人になっても聴き続けるなんて、まさかそんな時代が来るとは……。

まあ、結局。

初めて聴いてから30年近く経った今も、こうやって聴き続けることになってしまっていますが。

 

ちなみに余談ですが……

1stアルバム「cult grass stars」と「High Time」の間に発売されたシングル「キャンディ・ハウス」の初回盤には、別ジャケットで「涙のキャンディ★ハウス」なんてパロディ・ジャケットが付属されていたそうで……。

まだ、バンドの向かう方向性を模索していた時代だったのかも?

と、言っても。

実際のキャンディ・ハウスを聴くと……

とても「涙のキャンディ★ハウス」には聴こえないので、単なるお遊びだったのでしょうね。

ちなみにカップリング曲は、まさに声も楽器の一部を体現したような名曲「オートマチック(トランジスター・ヴァージョン)」が収録されています。こちらは「RUMBLE」に収録。今回のリマスターBOXにも「RUMBLES」として収録されています。

 

興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。

 

 

 

世界の終わりは

そこで待ってると

思い出したよに

君は笑い出す

 

THEE30THです。

昨年、2025年から始まったミッシェル・ガン・エレファントのメジャーデビュー30周年記念企画。

<94k24bit,180g&4k>というテーマのもと、オリジナルマスターテープから新たにリマスタリングを施した96kHz/24bitでのハイレゾ配信、180g重量盤でのアナログ盤の再発売、MUSIC VIDEOの4K画質へのアップコンバートがおこなわれてきました。

そして2026年3月1日にリマスターCDボックスの登場です。

 

そんなリマスターCDボックスの発売を※勝手に記念して始めた、オリジナル・アルバム紹介の第2回目です。

▼第1回目はコチラ。

 

 

cult grass stars

1996年、デビュー・アルバム

デビュー・シングルにして、ファンが選ぶ人気No.1楽曲に輝く大人気曲「世界の終わり」を含む全13曲を収録。

 

収録曲:

トカゲ

strawberry garden

キング

世界の終わり

toy

ブラック・タンバリン

I was walkin' & sleepin'

Dallas fried chicken

アンクルサムへの手紙

スーサイド・モーニング

いじけるなベイビー

眠らなきゃ

remember Amsterdam

 

発売当時※僕が購入したのは発売の翌年でしたが、アルバム・ジャケットの表にも裏にも横にも一切の日本語表記が無く※日本語表記は帯と裏面の価格&使用注意表記のみ、えらく洋楽カブレのロック・バンドだなって思ったのを憶えています。

 

裏面に記載された楽曲クレジットも、「トカゲ」は「Lizard」、「いじけるなベイビー」は「Don't sulk baby」と、全て英語タイトルで表記されていました。

そのくせ、歌詞の中にはホトンドと言っていいくらい英語表記が登場しないという捻くれっぷりです……。

 

ちなみに、ジャケットの左上にある「COCA-13155」はCDの製品番号(?)で、再発の度に数字が変わってるっぽいですね。今回のリマスター盤は「COCA-42642」となっています。

 

このアルバム……、

とにかく古臭い。

これは、2026年の「今」だから古臭いのではなく、僕が初めて聴いた1997年の時から「古臭い」と感じたアルバムです。

まるで70年代の古い日本のロックを聴いている気分でした。

逆にそこがカッコイイ。

そんなアルバムです。※個人の感想です。

 

当時はまだ、パブ・ロックガレージ・ロックという言葉が一般的ではなかった時代です。一般的……というのは、田舎のロック好き大学生でもその言葉を知っている、というニュアンスだと思ってください。当時はまだ、インターネットが普及していない時代でした。情報量は今の半分以下か、もっと少ない時代です。

 

リアル・タイムでこのアルバムを聴いていた頃は、ミッシェル・ガン・エレファントをパブ・ロックとかガレージ・ロックなんて認識で聴いた記憶はありません。雑誌なんかではそういう紹介をされていたのかもしれませんが、そもそも、そんなジャンルのロックを知らなかったもの。

とにかく、洋楽カブレで、ブランキー・ジェット・シティと同じ系統のロック・バンドという認識だけでした。

 

ドリカムや安室奈美恵さんや小室ファミリーがバカ売れしてた90年代に、ポップさもキャッチーさ※当時の流行という意味でも無いガレージ・サウンドなんて、売れるはずがないもの……。

 

と、思われていたのですが、僕がこのアルバムを購入した頃は、ミッシェルは「バードメン」「ゲット・アップ・ルーシー」で知名度がグンと上がっていた時期でした。TV番組への出演も増えていた時期だと思います。

 

知名度が上がってきた※ミッシェルの存在を知った後に、後追いで聴き始めたためか、リアル・タイムの頃はあまり好きな作品ではなかったと思います。

その頃、彼らは※今だから言えますが既に次のフェーズへと進んでいた時期です。チバさんも独特のガナリ声歌唱が増え始めた時期でした。音楽性も微妙に変わり始めていた時期です。

メジャー・デビューして、まだ1年半くらいだったのに……。

 

なので、正直に言って……

リアル・タイムで聴いていた時は、何か物足りないアルバムだなって思っていました。

あくまで3rdアルバム「チキン・ゾンビーズ」と比べてです。

 

この頃(デビュー当時)のミッシェル・ガン・エレファントの音楽性は、パブ・ロックだと言われています。

 

個人的には、初期のミッシェルはパブ・ロックで、中期はガレージ・ロック&ガレージ・パンクで、後期はガレージ・ロックというのが僕の勝手な認識です。※実際にそう思えるようになったのは、彼らが解散した後、しばらく経ってからのお話です。

 

これは、ロゴの変化にも表れていると言われています。

初期の3作は、小文字でthee michelle gun elephantと表記されるのに対し、中期以降はTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTと大文字で表記されるようになっていますね。

 

当時はカセット・テープのインデックスなんかに手書きで文字を書いていた時代だったので、バンド名を小文字で書くか大文字で書くか、曲名を日本語(カタカナ)表記にするか英語表記にするかなど……、個人的にワケノワカラナイこだわりがあった気がします。僕は、アルバムジャケットの通りに書いていた記憶があります。

 

ちなみに10年くらい前のiTunesのデータベースは、大文字と小文字とカタカナが混在したカオスな状態になっていたように思います。2026年の今はバンド名は基本大文字になってるのかな?

 

もしかすると、

女子高生&女子大生&中二男子&メタルキッズの中には、

は?

パブとかガレージとかイミフ

なんて思った方々がいるかもしれませんが、正直、オジサンの僕にもイミフです。元々は50~70年代頃のサウンドを指す言葉だったようです。

 

本来は、自宅の車庫(ガレージ)でバンド練習したり、安酒場(パブ)で演奏していたような若手の貧乏バンドを指す言葉らしく、安い機材や録音設備を使って演奏やレコーディングをするため、音が粗くて生々しいバンド・サウンドを鳴らすのが特徴でした。パンク・ロックもそういうジャンルの音楽ですね。

 

それが転じて、技術や機材が発達した現代においても、あえて安っぽい機材やアナログなサウンドを鳴らすミュージシャンを、パブ・ロックとかガレージ・ロックと呼ぶそうです。そこにパンクな音楽性が入ると、ガレージ・パンクになるのかな?

 

さらに言うと※ミッシェルの場合パブ・ロックと言われた頃は軽快でノリのよいブリティッシュ・ビート(イギリス)の影響が濃く、ガレージ・ロックに変化してからはグランジ(アメリカ)の影響が濃くなっていると言われています。

 

確かに、このcult grass starsは軽快でノリの良い楽曲が多く、ダサお洒落な雰囲気もあってか、ライブの観客は女性客の比率が多かったなんて話もありますね。

 

そりゃあ、イケメン高身長(173cm)のチバさんが小さく見えるほどの高身長足長モデル体型のアベさん(187cm)とウエノさん(183cm)がギターとベースを持って暴れ回ってるバンドだもの。ステージ映えの良さはハンパなかったでしょうから……。

ちなみに、clut grass starsはパブ・ロックに影響を受けているというわりに、ロカビリー(アメリカ)の雰囲気なんかも漂っているように感じます。ここらへんが、ロカビリーに影響を受けたブランキー・ジェット・シティと同系列のバンドに感じた理由かもしれません。

 

ちなみに、ファンに絶大な人気を誇るデビュー曲「世界の終わり」ですが、実は……僕はあまり好きではありません。※嫌いというわけではありません。もっとカッコいい曲がいっぱいあるよって言いたい派です。ミッシェルのシングルとしては異色の楽曲……と言うか、ミッシェルの全楽曲の中でも異色の歌謡ロック・テイストの楽曲だと思っています。

 

やはり、デビュー曲は「売れ線メロディ」の楽曲を……なんてレコード会社の要望があったのでしょうか?

まあ、チバさんは多くの業界関係者が見ているデビュー前のお披露目ライブで「今の音楽業界をダメにしたのはお前らだっ!」なんて言い放つほどの豪快ロッカーだったので、※本人は酒飲んで酔っ払っていたから覚えていないって言ってたそうです当時の最も自信曲をデビュー・シングルに持ってきただけかも?

 

ミッシェルの場合、TVの歌番組なんかにも出ていたし、タイアップなんかもあって、決して「売れなくてもいい」なんてアンチ商業主義な印象は無かったように思っています。

 

サウンド的には、リアル・タイムの当時はまったく理解できていませんでしたが、ベースの音がエグイくらいに目立っています。

これは、当時の好み※僕はアベさんのギターが大好きや、視聴機器の差も大きいかもしれません。

 

今でこそ、高音質だとかモニターヘッドホンだとか知ったかぶってブログに書いてる僕ですが、当時は、1000~3000円クラスのヘッドホンを愛用していたし、そもそも、ヘッドホンひとつで音質が変わるなんて想像もしてない時代でした。

 

ミッシェルの場合、パブ・ロックという音質の粗いモノラル・チックな音を鳴らしていますが、その音質で各楽器の演奏がキチンと聴こえるのは凄いなって思います。

しかも、ギターがギャンギャン鳴ってる状態でもベースの音がブイブイ聴き取れるんだから……。

 

このサウンドの特徴は、チバさんの好みなのでしょうか?

 

The Birthdayでも、ベースの音がブイブイ鳴ってました。

※ブイブイと言うのは、主張が強いということではなく、他の楽器の音に埋もれずにキチンと聴きとれるってニュアンスです。

 

ちなみに、今回のリマスター盤の音質ですが。

基本的にはオリジナル・マスターを可能な限り再現ということで、旧盤と比べて音質が劇的に向上しているという印象は受けません。

 

音圧(音量)は最近としては大きめで、無料の波形編集ソフトで見ると完全にノリ弁状態です。ただ、現代の技術でプロのエンジニアが30周年記念企画でマスタリングしたのだから、25年前のラウドネス・ウォーのようなただ音量が大きいだけの平坦サウンドにはなっていないと信じたいですね……。

 

音量は、アルバム毎に多少のバラツキはありますが、全作シャッフル再生してもそこまで音量差が気になるものではありません。

 

まあ、リマスター音質なんてこんなものか……。

※上から目線でスミマセン。

なんて思っていたのですが。

ちょっと驚きだったのが、ウォークマンで高音質設定(標準装備の機能)にして旧盤と聴き比べたところ、明らかに音質が違っていたことでした。

 

これは、ジックリ聴き比べではなく、何となく聴き比べでも分かるレベルの違いでした。

 

リマスター盤と旧盤で、同じ設定で聴いてるのに、明らかにリマスター盤の音の方が各楽器の輪郭が際立っていて、中・低音域とギターの音にメリハリがついています。驚きです。

 

もしかすると、視聴するイヤホンやヘッドホン、再生機器などの違いでリマスター音質の感じ方に差が出るかもしれません。

 

そもそも、今回のリマスター盤はハイレゾ配信とアナログ・レコード用のリマスター企画が始まりなので、CDでは完全に再現し切れないリマスター音質なのかもしれないですね。

※【追記】リマスター盤は「remember Amsterdam」にあった曲後の無音部分が無くなり、結果、チバさんの「おやすみ」も無くなっていました。

 

内容的には、デビュー・アルバムということもあり、若さ弾けるフレッシュな……と言いたいところですが、それはあくまで中期以降の鬼気迫るミッシェル・ガン・エレファントと比べた場合の話で、オープニング曲の「トカゲ」からしてフテブシサ全開。

楽曲も比較的バラエティ豊かで、軽快な楽曲からルーズな楽曲まで様々です。

そして何より、新人とは思えない演奏力の高さに驚かされます。

アベフトシさんのマシンガン・カッティングは凄まじいし、ベースのウエノさんも隙間を見つければここぞとばかりに印象的なフレーズをブッ込んできます。

これはまだ、チバさんの「声の凄み」が確立されていないからこそ成せる業だったのかも?

 

ってことで。

 

興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。

 

 

 

 

 

またいつか会えるといいね

悲しげに はしゃいでみせて

ドン・クライ

マシュマロ・モンスター

 

まずは、お詫びと訂正……

ではないですが。

 

2026年3月1日に発売された

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのデビュー30周年記念

PAPER SLEEVE CD BOXについてです。

 

発売日の前日に届いた商品を全曲iTunesに取り込み、愛用のiPodタッチ7thに入れて試し聴きを行った感想をUPした前回の第4回の内容ですが……音質についてのファースト・インプレッションに色々と誤りがありました。

 

 

先ず、全体的に中・低音が強調されているという感想。どうやら僕の勘違いだったかもしれません。喜び勇んでリマスター盤を聴いたせいか、音圧が上がっているのを「中・低音が強調された」と誤認してしまったような気がします。

ステレオ収録された楽曲「wonder style」が中・低音が強調されたサウンドだったのも誤認の原因だったのかも……。

 

昨日、仕事の休日を利用してリマスター盤※チキン・ゾンビーズとカサノバ・スネイクを中心にをジックリ聴き込んでみたところ、各アルバムともに、そこまで音質に変化が無いように感じるようになってきました。

 

確かに、全体的にスッキリと聴きやすくなった印象は受けますが、もしかしたら、若干の中・低音域UPとノイズ除去、くらいの変化なのかも……。若い耳で聴くと違いが分かるかもしれませんが、オジサンの耳では聴き分けは難しい……。

 

それと、リマスター盤をウォークマンに入れて聴いてみたところ、各アルバムの音量はほとんど均一の状態で聴くことができています。※自動音量調整やイコライザー、その他の音質向上機能は一切使わず素の音で聴いています。これなら、波形編集ソフトで音量を調整しなおす必要もないかもしれません。

※こちらは個人的趣味なので……既読スルーでお願いします。

 

そして、昨日一日、旧盤とリマスター盤の音の聴き比べを行って気が付きました。

こんなの意味なくね?

ホント、大好きなバンドの楽曲を、粗を探すようにネチネチと聴き比べている自分に無性に腹が立ってきちゃいました。

 

旧盤を聴いていた時は、粗いサウンドもスカスカの音も音割れもカッコいいから何でもいいやっ!って楽しんで聴いていたのをスッカリ忘れるところでした。ゴメンねチバさん。

ROCKは楽しんで聴くのがマナーですものね。

 

もう聴き比べするの止めます。

 

ってことで。

今回からは、各アルバムの紹介をしていこうと思います。

純粋にリマスター盤を聴いて感じた今の感想です。

 

きっと、マト外れでスットコドッコイなファンの妄言レビューになると思いますが、どうか寛大な心で読んでやって下さい。

 

視聴環境

ウォークマンNW-A55

オーディオテクニカヘッドホンATH-M50xBT2

オーディオテクニカヘッドホンATH-R50x

aiffフォーマット

 

wonder style

1995年作品、ミニ・アルバム

収録曲:

wonder style

マシュマロ・モンスター

why do you want to shake?

バランス

talkin' bout you

 

今回のリマスター盤で最も驚いた作品です。

その理由は、オープニングのインスト楽曲「wonder style」がステレオ・ヴァージョンになっていたことですね。旧盤はモノラル・ヴァージョンで収録されています。モノラルverは、曲の頭にレコードのバチバチというノイズのSEが収録されています。

 

ステレオ・ヴァージョンは、アナログ盤の音源が使用されていると思われますが、僕はアナログ盤を聴いたことがないので詳細は分かりません。

 

オープニング曲の「wonder style」がステレオ化されたせいか、初期の作品の中では最もステレオ的な広がりのあるサウンドが目立つアルバムになった感じです。旧盤では曲間に隙間がなく繋がっていた「wonder style」と「マシュマロ・モンスター」の間がキッチリ分けられてます。

これはこれで聴きやすくて良いですね。

 

聴き比べはしない……なんて言っておきながら、旧盤との音の比較になっちゃいますが、ステレオ的な広がりのあるアルバムだけに、リマスターの効果が分かりやすいです。

 

まさに、聴き比べするまでもなく(?)旧盤とリマスター盤を一度だけ聴き比べると違いは明確です。※結局、聴き比べてるじゃんってツッコミはご遠慮下さい。

旧盤ではザラザラ、カサカサしていた音がシットリとなめらかになった印象です。「バランス」で披露されているアベさんのワウペダルとマシンガン・カッティングの左右の掛け合いがスゴク聴きやすくなった気がします。全体のサウンドも自然で生々しい音に生まれ変わった印象ですね。あくまで、素人がウォークマンに開放型のモニター・ヘッドホンを直挿しで聴いただけの感想なので、視聴環境によってはもっと別の違いもあるかもしれません。

 

インディーズ盤(後にメジャーから再発)ということでか、右にアベさんのギター、左にウエノさんのベースと、珍しいステレオ配置の曲があったり、ギターにワウがかかってファンキーな雰囲気の曲があったり、イントロに2分間に渡るSE的なサウンドを入れてみたり、カバー曲があったりとバラエティ豊かで、現在一般的に認知されているミッシェル・ガン・エレファントのイメージとは違う雰囲気の作品かもしれません。

 

全体的にポップで軽快な雰囲気の曲が多く、初めてミッシェル・ガン・エレファントやガレージロックを聴く人でも聴きやすいアルバムだと思います。

ただ、ポップで軽快な中にも、ミッシェルのロック・バンドとしてのカッコよさや、ガレージ・ロックの粗さや生々しさも入っていて、今さらながら、インディーズでこんな完成度の高いミニ・アルバムを出したミッシェルの実力に脱帽ですね。

 

僕は……もう、それこそ20年も25年もずっと聴いている作品なので、耳に馴染みすぎちゃって何を聴いてもミッシェルの曲にしか聴こえなくなっています。

それでも今回、「wonder style」のステレオ・ヴァージョンを聴いて、すでにこの頃からアベさんのマシンガン・カッティングがガンガン鳴らされていたことを改めて認識し、ちょっと感動しちゃったりなんかして。

それだけでも、今回のペーパースリーブBOXを購入した甲斐があったなって嬉しくなってますね。

やっぱり、アベさんのギター演奏は最高にカッコいいです。

 

それにしても、チバさんの歌詞は、この頃からもうワケが分からなすぎです。「マシュマロ・モンスター」も「why do you want to shake?」も「バランス」も、意味不明すぎ。

 

初めて「バランス」を聴いた時は、「自転車に上手く乗れな~い」を延々と繰り返すだけのダサすぎる歌詞が大嫌いでしたが、今は逆にそれがカッコよすぎて大好きになってますもの。※シンプルな歌詞ゆえに深読みし放題って感じです。本当は、何のバランスが取れないとチバさんは言っているのやら?

 

当時は、ドリカムが「LOVE LOVE LOVE」や、安室奈美恵さんが「キャン・ユー・セレブレイト」なんかを唄っていた時代で、カラオケで歌って感動を誘うような歌詞が人気だったから……。

いかにチバさんの歌詞が異色だったのかが分かりますね。

 

ちなみに、このアルバムを出した時、チバさんはすでに20代後半……26~27歳だったのかな。当時はかなり遅咲きのミュージシャンだったと思いますが、だからこそ、こんなにカッコいいデビュー・ミニ・アルバムを作れたのかもしれませんね。

 

……なんてことを、偉そうにレビューしている僕ですが、このアルバムを初めて聴いた時は、カッコよさがまったく理解できなかったのは言うまでもありません。

 

興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。

 

 

 

 

 

THEE30THです。

昨年、2025年から始まったミッシェル・ガン・エレファントのメジャーデビュー30周年記念企画。

<94k24bit,180g&4k>というテーマのもと、オリジナルマスターテープから新たにリマスタリングを施した96kHz/24bitでのハイレゾ配信、180g重量盤でのアナログ盤の再発売、MUSIC VIDEOの4K画質へのアップコンバートがおこなわれてきました。

 

そして、待ちに待ったリマスターCDボックスの発売です。

僕はタワレコオンラインで予約注文していましたが、フラゲ対象商品ということもあり、発売日前日の2/28日の午前中には手元に商品が到着しました。ありがとうタワーレコード。

 

届いたCDを早速iTunesに入れ、聴き始めること3日。※このブログを書いている時点。

先ずは、ファースト・インプレッション・レビューです。

 

外観……というか外箱は透明のプラケースです。

意外と薄いプラケースで豪華さとか高級感はありません。

プラケースの表に「THEE30TH」のロゴ、裏面に「Thank You Rockers I Love You Baby」の文字が白字でプリントされています。その中に紙ジャケCD11枚と、帯…と言うか、ペラの印刷物がプラケースの上・下・横から見える感じで入っています。

印刷物にはアルバム・タイトルと曲名が全て記載されているので、CDを取り出さなくても収録曲の確認ができますね。

 

先着特典のサイン色紙(レプリカ)は、ちょっと期待ハズレ。

色紙ではなく、アマゾンのメガジャケみたいなペラいプリント物でした。ちょっと小さい(20×20cm)メガジャケって印象。

それでも、限定って言葉に釣られて……。

ファンじゃない方は、この特典に釣られて高額価格の商品には手を出さないで下さいね。※アマゾンでは発売前から定価より1万円高い出品(?)がワンサカ表示されていました。

 

紙ジャケは、流石は日本盤って感じ。

ミニ・アルバムの「wonder style」と「SABRINA NO HEAVEN」以外は2つ折りの4面仕様。安価な洋楽輸入盤とは違うしっかりとした作りの紙ジャケです。唯一「wonder style」だけ、経年劣化でジャケが剥がれそう……な印象も無きにしも非ずって感じ。

CD盤はピクチャーCDと言うのかな?

下の写真のような文字や写真がプリントされています。

CD保護シートは半透明のビニール仕様です。昨年、猛暑の影響で半透明ビニールシート入りのCDの多くに波状の白濁化が発生するという悲劇を体験した僕は、そのまま市販のプラケースに入れ替えたのは言うまでもありません……。

 

 

そして気になる音質は……。

あくまでファースト・インプレッションでの感想ですが、中・低音重視の厚みのあるリマスターって印象です。

 

キチンとした聴き比べ……どころか、リマスター盤の聴き込みすらまだできていませんが、聴き比べするまでもなく旧盤とは音質が違うのが分かるレベルのリマスターです。

2009年に発売された旧盤「THEE GREATEST HITS」でのリマスターとは明らかにレベルの違う明確なリマスター音質になっています。

 

そして、一番の驚きは……

インディーズ・ミニ・アルバム「wonder style」のオープニング曲「wonder style」がステレオ音源だったことでしょうか。

明らかに、音に広がりがあります。

ベースがブイブイ鳴っています。

これはアナログ盤のヴァージョンが使用されてるのかな?

旧盤CDのモノラル・ヴァージョンのイントロ前にあったレコードのパチパチ・ノイズSEは削除されちゃってます。

 

「おおっ! これはまさかっ!」と思い、「RUMBLES」収録のシングル・ヴァージョン「G.W.D」を聴いてみましたが、こちらは旧盤と同じくモノラル音源でした。まあ、公式にステレオ音源は発表されていないので仕方ありません……。

 

音質の傾向としては、全体的に劇的な変化はあまり感じられないものの※元々がガレージ・ロックという粗い音作りなので旧盤の耳に刺さるキンキンとした高音が抑えられた印象です。

その分、中・低音域が持ち上がった感じでしょうか?

旧盤で顕著だった(それが良かった)音割れもかなり軽減されているような気がします。

 

ヘッドホンでそれなりの音量で聴いても、聴き疲れしない音質にブラッシュアップされている反面、旧盤にあったガレージ・ロック・サウンドの荒々しい迫力が減少した印象……かも。

まあ、これに関しては好みによって評価が分かれそうですね。

 

ただ、唯一の難点としては……

各アルバムの音量にバラつきがあることです。

これは頂けないっ!

せっかくのCDボックスなのに、音量にバラつきがあるなんて。

 

まあ、元々がアナログ盤&ハイレゾ配信用として2025年から1年間をかけて少しずつ発売されてきたリマスター音源なので、仕方ないのかな?

 

現時点での印象としては、

「wonder style」「カサノバ・スネイク」「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」「RUMBLES Disc1」の4枚の音量が大きく、「チキン・ゾンビーズ」が若干小さいって感じです。ただし「チキン・ゾンビーズ」に関しては許容範囲かなって感じのわずかな音量差のように思います。

 

僕の場合※旧盤もそうでしたがCDから取り込んだ音源データを波形編集して音量を揃えるというマニアックな趣味があるため、今回のリマスターCDも音量の大きい4枚は音圧を落として均一化させようと計画しています。※多分、チキン・ゾンビーズに合わせて全ての波形(音量)をいじるような気がしますが……。

これは、配信データではできないCD購入特典みたいなものだと思って下さい。まあ、今は、スマホやDAPの自動音量調整機能が秀逸なので、そんな面倒な作業をする必要は無い気もしますが。

あくまで個人的な趣味の世界の話なので。

 

取りあえずは、試しに「wonder style」「カサノバ・スネイク」「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」の3枚の音量を-1db落として全曲シャッフルで聴いてみようと思います。

「RUMBLES」については、そもそもの収録曲の年代がバラバラなので、もう少し聴き込んでから調整しようと思っています。

 

ところで、今回の「PAPER SLEEVE CD BOX」ですが、yahooニュースを始め様々なWeb媒体で紹介されるほど話題(?)になっている反面、熱心なファンの中からは辛口の意見もチラホラ出てきているようです。

 

配信やアナログ盤では発売されていない「RUMBLES」の販売形態や、2023年に亡くなったチバユウスケさんに関連する金儲け主義的※と思われてしまいそうなレコード会社の姿勢などなど。

 

まあ、確かに。

今回のCDボックスも限定と謳われていますが、数年後にはバラ売りで単品発売されていそうだし、リマスター音源でのベスト盤なんかも発売されるかもしれません。CDボックス限定だと言われる「RUMBLES」もそのうちハイレゾ配信されるかもしれません。

 

熱心ないちファンとしては、

それでいいじゃないと思っています。

 

今回の企画の趣旨でもある、ミッシェル・ガン・エレファントの残した作品を出来る限り良い状態で後世に残していく……。

今回のTHEE30THを切っ掛けに、今までミッシェル・ガン・エレファントを知らなかった若い世代にミッシェルの音楽を聴いてもらえるなら、それでいいじゃないって思っています。

 

今回のCDボックスも、定価25000円(税込み27500円)とそれなりのお値段でしたが、ミニアルバム2枚を1枚計算にしても、1枚当たり2750円という良心価格です。

しかも、オリジナル・アルバムのリマスター盤は、デビューから30年経った今年が初めての発売です。

 

これを「金儲け」なんて言うのは……

 

とまあ。

僕としては、2023年のチバさんの訃報以来、再びチバさんの音楽をワクワクしながら聴ける日が来たことに感謝している日々だったりします。

 

ってことで。

次回は、リマスター盤を聴き込んだレビューを書こうと思っているのですが……多分、各アルバム1回じゃレビューが終わらない気がしているので……。1周目レビューとかになっちゃいそうな予感が……。

 

興味のある方は、是非、ミッシェル・ガン・エレファントの「PAPER SLEEVE CD BOX」を、もしくはリマスター配信版を聴いてみて下さいね。

 

 

 

 

 

THEE30THです。

昨年、2025年から始まったミッシェル・ガン・エレファントのメジャーデビュー30周年記念企画。

<94k24bit,180g&4k>というテーマのもと、オリジナルマスターテープから新たにリマスタリングを施した96kHz/24bitでのハイレゾ配信、180g重量盤でのアナログ盤の再発売、MUSIC VIDEOの4K画質へのアップコンバートがおこなわれてきました。

 

そして、ついに迎えた30周年メモリアル・イヤーの今年、デビュー・アルバムの発売日(3/1)に合わせ、リマスターCDボックスの発売が決定です。

 

発売まであと1週間。※このブログを書いている時点で。

わくわくソワソワが止まらず、発売前から始めてしまった今回のTHEE30THレビューです。

とりあえず、発売前レビューは今回が最後となります。

次回からは、実際のリマスター盤CDを聴いてのレビューを始めたいと思っています。

 

ってことで。

 

ミッシェル・ガン・エレファント

と言えば……と、言うか、チバユウスケさんの書く歌詞は、日本のロック史上でも類を見ないほど難解な歌詞のひとつだと言われています。もちろん良い意味で。

例えば、意図的に歌詞を意味不明にしてみたり、単語を羅列してみたり、空耳アワー的だったり、別の意味を含むような隠語を登場させるのはよくある手法ですが、デビューから亡くなるまでの約30年間、圧倒的な言葉の強さを持った意味不明な歌詞世界のスタンスを貫いてきた※しかも人気も実力も評価もあるミュージシャンは他にいないと思っています。

 

ちなみにコチラは、最近流行り(?)のAIカバーです。

今から30年前、1996年に発表したミッシェル・ガン・エレファントのデビューシングル(AI女性ボーカル)です。

女性の声で歌われると、チバさんが歌った時とは歌詞の意味がまるで違ったものに感じてしまうのは僕だけでしょうか?

 

実は初めてこの曲を聴いた時※29年ほど前のお話ですが、僕はあまりの歌詞の意味不明さに、ミッシェルの曲は「作詞センスの欠片も無いダサい歌詞」だと一笑していました。

 

当時は、こんな難解な歌詞を書くミュージシャンは他にはいなかったし、ミッシェルの歌詞には深い意味なんてない……とさえ思っていました。ブランキーのボーカル(声)がチバさんだったら無茶苦茶カッコいいんだけどなぁ……なんて、神をも恐れぬ発言をしていたことさえあります。

 

でも、何度も何度も※何年も聴いているうちに、ふと、歌詞に込められた意味※っぽいものが少しだけわかり始めた※っぽい気がするように感じるようになっていました。

 

その後、大人になって世の中の理不尽さなんかを知ってくると、歌詞に登場する「僕」や「君」を自分自身に置き換えて周囲を斜めに見たり……、さらに歳をとってくると「これって環境問題を歌ってるの?」なんて深読みし、さらに年齢を重ねると「紅茶を飲みながら世界の終わり(死)を待つ」達観した考え方を歌った詞なのかななんて考え、さらに歳を取ってくると……

※詩の意味については、チバユウスケさんの詩集「ビート」のひと言解説を読むと、まるで違う意味だったりしたのですが……。

と、つまり。

チバユウスケさんの歌詞って、その時、その時代の「流行・共感・恋愛観・時勢」の言葉なんかがほとんど入っていない分、聴く人の年齢や環境によって、まるで違った解釈ができる歌詞なんだなってことに思い至り、結局、初めて聴いてから約30年経った今でも、飽きることなく聴き続けていられる……というのは熱心なファンの妄言でしょうか?

 

まあ、30年経った今は……

カッコいいからどうでもいいか。

なんて何も考えずに聴いている自分がいるのですが。

 

それにしても。

最近のAI技術は凄いですね。

 

特に、下にリンクを貼った楽曲。

往年のファンの僕でも納得するAIカバーでした。

※ただし、実際のミッシェルとは別物として聴いて下さいね。

 

ちなみに、最初の2曲。「バード・ランド・シンディ」と「ウェスト・キャバレー・ドライブ」は本当にこういうコピー・バンドがいるって言われても信じちゃうレベルですね。

個人的には「バード・ランド・シンディ」を選曲するセンスに脱帽してしまいました。

ミッシェルって、今風の作り込まれたサウンドで女性が歌うとこーゆーイメージになっちゃうのか……って。

 

是非、AIカバーで今風で新しくなったミッシェル・ガン・エレファントの曲と「歌詞」を、一度ジックリと聴いてみて下さい。

 

ちなみに、本家が演ると……

演奏とボーカルの圧倒的なまでの迫力に、歌詞の意味なんてまったく頭に入ってきません。※個人の感想です。

ピエロは首吊って、それでも笑ってたんだ……。もうそれだけ。

 

……まあ、それは置いといて。

 

AIカバー・ソングを聴いて改めて思ったのは、ミッシェル・ガン・エレファントのカッコよさは、今さらですが、やはりバンド・サウンドのカッコよさに尽きる……という事です。

 

ベースのウエノさんが「アルバムを作ったらあとはやることがないのでツアーをするのが仕事」と言っていたくらい、年に40~60ヵ所の(全国の)ライブ・ハウスやホールを回っていたくらいのライブ・バンドです。

 

ボーカルのチバさんも年齢的に20代中半~30代前半の最も脂ののった時期※当時としては遅咲きでしたがだったこともあり、CDで聴けるガナリ歌唱をそのままライブで再現できている時代でした。The Birthdayのライブ盤「LIVE AT XXXX」を聴いた時には、チバさんの声の衰えにショックを受けたものでした。※あくまでガナリ声が出なくなっているだけで歌の上手さは健在です。

 

そもそも、ミッシェル・ガン・エレファントのオリジナル・アルバムは、基本的にはライブ・レコーディングのノリに近いように感じます。ライブ盤が苦手な僕が、ミッシェルのライブ盤をかなり聴き込んだのはそれが理由だと思っています。

 

特に、解散ツアー公演の音源をまとめた「LAST HEAVEN'S BOOTLEG」は、デビューから解散までに発表された定番曲をほぼ網羅するライブ・ベスト盤となっています。

※ライブ・バンドとして定評のあるミッシェルですが、現役時代はライブ盤「カサノバ・サイド」1枚しか出していません。こちらは、音質が……別の意味でスゴイです。ファンじゃない方は絶対に「カサノバ・サイド」は購入しないで下さいね。

 

残念ながら、今回のリマスターBOXにはライブ盤の音源は入っていませんが、AIでは再現できないだろう生のミッシェルのライブ・サウンドを、是非、聴いてみて下さい。

 

ああ、それにしても発売が待ち遠しい……。

はやく3月1日にならないかなぁ……。

 

 

 

 

THEE30THです。

昨年、2025年から始まったミッシェル・ガン・エレファントのメジャーデビュー30周年記念企画。

<94k24bit,180g&4k>というテーマのもと、オリジナルマスターテープから新たにリマスタリングを施した96kHz/24bitでのハイレゾ配信、180g重量盤でのアナログ盤の再発売、MUSIC VIDEOの4K画質へのアップコンバートがおこなわれてきました。

 

そして、ついに迎えた30周年メモリアル・イヤーの今年、デビュー・アルバムの発売日(3/1)に合わせ、リマスターCDボックスの発売が決定です。

 

リマスターBOXの発売日まで残り約1か月。

※第1回を書き始めた時点で。

熱心なチバユウスケさんファンである僕は、もう待ち切れずにワクワクそわそわが止まらない状態なので、ちょっとフライング気味ですが、一足先にTHEE30TH記念のブログ更新※もちろんファンの妄言を始めようと思っています。

※ブログを書く切っ掛けの詳細は第1回をご確認下さい。

 

ちなみに、

は?

ミッシェル?

誰ソレ? ウケるw

なんて思った女子高生&女子大生&中二男子&メタルキッズの皆さんは、一足先に配信が始まった「THEE GREATEST HITS」のリマスター盤を聴いてみて下さい。

もともとは、ギタリストのアベフトシさんが2009年に急逝硬膜外血腫で急逝してしまったことを受け、追悼盤という意味を込めて同年に発売された作品です。

日本コロムビアユニバーサルというふたつのレーベルの垣根を越えて選曲されたベスト盤は、後にも先にもこの作品だけです。

 

2枚組32曲という大ボリュームで、アナログ限定シングル「VIBE ON!」と自身のインディーズ・レーベル発売の「Girl Friend」を除く全シングル表題曲+定番の人気曲が収録されています。

 

ビートルズで言うところの「赤盤」「青盤」と言ったところでしょうか。※あくまで個人の意見です。

 

「赤盤」にあたるDisc1には、デビューから1998年発売の4thアルバム「ギヤ・ブルーズ」まで。

「青盤」にあたるDisc2には、「ギヤ・ブルーズ」からラスト・シングル「エレクトリック・サーカス」まで。

途中、Disc1&2に「ギヤ・ブルーズ」の収録曲が跨っているのは気にしないで下さい。※個人的には、かなり上手い分け方だなって思っています。

ミッシェル・ガン・エレファントというバンド。

1996年のメジャー・デビューから解散までの7年間で、ある時期を境に、ガラリと大きな音楽性の変化が起こっています。

※実際にはそこまで大きくないかもしれませんが……。

 

ファンの間で「前期」「後期」と呼ばれる変化です。

 

ええと、これ……

どのような変化かと言うと。

「近所の怖い大学生がゴリッゴリのロックを演ってる」という前期の雰囲気から、「極悪マフィア集団がゴリッゴリのロックを演ってる」という後期の雰囲気への変化です。

 

は? ナニ言ってんの?

と首を傾げた皆様は、是非、下の2曲を聴き比べてみて下さい。

↑これが……

↓こーなっちゃいます。

この劇的な変化が起きるのが、4thアルバム「ギヤ・ブルーズ」です。そして、「THEE GREATEST HITS」のDisc1とDisc2は、この変化を上手い感じに分けてくれています。

「ギヤ・ブルーズ」の中で、かろうじて前期の雰囲気を残している楽曲はDisc1へ、後期の雰囲気が強い楽曲はDisc2へ。です。

 

ミッシェル・ガン・エレファントの熱心なファンの中には「前期が好き派」と「後期が好き派」が存在しています。もちろん僕のような「何も考えず全部好き派」というノー天気なファンもいます。

 

きっと、ファンじゃない女子高生&女子大生&中二男子&渋谷系(死語?)の皆様からは、

……で?

の、ひと言※あるいは舌打ちひとつで片付けられてしまうような話だと思います。ファンというのはどの世界でも面倒なものなのです。

 

……まあ、それは置いといて。

 

ここからは、ちょっと「思い出補正」と言うか、熱心なファンの妄言全開な内容になってしまうのですが。

 

今から約30年前というのは、ロック好きは洋楽を聴くのが当たり前で、日本のロックは洋楽に比べて10年遅れていると言われる時代でした。日本のロックはいわゆる歌謡曲にロックのテイストをプラスしただけの歌謡ロックで、特に日本語はロックのリズムに合わないと言われていた記憶があります。

 

1997年に初開催されたフジロックも、メインのお目当ては海外ミュージシャンで、日本のバンドはいわゆる「前座」的な雰囲気が残っていたように思います。

そんな雰囲気を一蹴したのが、第2回フジロックに参加したミッシェル・ガン・エレファントです。※ファンの妄言です。

日本語のロックが、洋楽に負けないレベルにまで追いついた。

その先陣を切ったのが、ブランキー・ジェット・シティとミッシェル・ガン・エレファントでした。※何度も言いますがファンの妄言です。

 

彼らのライブが始まると、会場では凄まじいモッシュ※ライブ中に観客が身体をぶつけ合って盛り上がる状態が発生し、巻き込まれた観客が圧死する危険が高まってしまい、演奏が途中で中断されるという事態が何度も発生しちゃいます。

 

上に貼った動画※公式ではないため消される前に観て下さいね、今では珍しくないかもしれませんが、日本ではイマイチ定着しなかったフェスという音楽イベントの凄さに驚かされた方々も多いと思います。

 

海外ミュージシャンと肩を並べて盛り上がれる日本のミュージシャン。しかもそれが、当時はジャンル的にも人気が低迷気味だったロック・バンドです。

 

しかもしかも、歌謡曲にロックのテイストをプラスしたようなメジャー志向のサウンドではなく、どう考えてもお茶の間には受け入れられそうにないゴリッゴリのガレージ・ロックです。

 

その後、ミッシェル・ガン・エレファントは横浜アリーナで※当時としては前代未聞のオール・スタンディング・ライブを開催し、チケットは即完売。そのライブの光景を見たロッキンオンの渋谷陽一さんは「いつか日本にもこんな日が来ると夢見ていた」と語ったとか……。

 

なんて事を言うと、

近所の大学生男子からは、

へぇ~、そうっスかぁ……

と冷ややかな返事がかえってきそうですが、カラオケ全盛の90年代に、歌詞がひと言「シスコッ!」だけの楽曲を演奏するガレージ・ロック・バンドが絶大な人気を獲得するなんて、ちょっと普通じゃありません。

とまあ。

そんなこんなで、僕は初めてミッシェルを聴いた1997年からずっと、今でも、ミッシェル・ガン・エレファントとチバユウスケさんの音楽を聴き続けているわけです。もちろん、聴かない期間があったり、ライブDVDを一切買わなかったり、熱心なファンとしては邪道な聴き方が多いのですが、それでも、今でも、ミッシェル・ガン・エレファントの楽曲は飽きることなく聴き続けていられます。

 

それはなぜか?

 

続きは、是非、次回のブログも読んでみて下さいね。

 

 

 

 

まさかまた、

チバユウスケさんに関するブログをワクワクしながら更新できる日が来るとは思ってもいませんでした。

 

THEE30THです。

日本の伝説的ロック・バンド

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのメジャー・デビュー30周年を記念し、彼らのアルバム・デビューと同じ3月1日に、ついにリマスターCDボックスが発売です。

 

ミニ・アルバム2枚。

オリジナル・アルバム7枚。

アルバム未収録楽曲を集めた2枚組のCD。

全11枚組のリマスターBOXです。

 

配信やアナログ・レコードでは既に発売されていたリマスター音源が、ついにCDとして発売されます。

THEE

MICHELLE

GUN

ELEPHANTです。

メンバーは写真右から

アベフトシ:ギター(享年42歳)

チバユウスケ:ボーカル(享年55歳)

クハラカズユキ:ドラムス

ウエノコウジ:ベース

 

2023年11月26日、食道がんのため55歳の若さで亡くなったチバユウスケさんが、明治学院大学在学時にバンド・サークル内で結成したのがTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTです。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTと書いて、ミッシェル・ガン・エレファントと読みます。

 

え? 頭についてるTHEEはどこへ行ったの?

なんて思った女子高生&女子大生&中二男子&メタルキッズの方々がいるかもしれませんが、実はこの「THEEはどこへ行った問題」は、90年代リアル・タイムの時から度々議論されてきた問題のひとつです。

結局、THEEは記号みたいなもので発音はしない……というのが当時のファンの見解、という事で落ち着いたはず。

 

落ち着いたはずなのに……

最近はことあるごとに

THEEが使われ、しかも現在はTHEEを見たらミッシェルと思えみたいな風潮になってるような、なっていないような?

リアルタイム・ファンの中には「え? ミッシェルってTMGEじゃなかったの?」なんて首を傾げてる方もいるのではないでしょうか。

 

まあ、それは置いといて。

 

リマスターBOXの発売日まで残り約1か月。

※このブログを書き始めた時点で。

熱心なチバユウスケさんファンである僕は、もう待ち切れずにワクワクそわそわが止まらない状態なので、ちょっとフライング気味ですが、一足先にTHEE30TH記念のブログ更新※もちろんファンの妄言を始めようと思っています。

……が。

実は、ミッシェル・ガン・エレファントは、僕がずっとレビュー※ファンの妄言を書くのを避けてきたバンドのひとつだったりします。

 

その理由は……

あまりにも有名すぎるから。

そして、大好きすぎるから。

日本中に※主に40代以上を中心に多くのファンがいて、音楽業界に多大な影響と足跡を残し、多くのフォロワーを生んできた、そんな伝説のバンドの作品を紹介するなんて……僕には無理。

 

しかも、大好きすぎるバンドならなおさらです。

 

熱心なファンのハシクレとして、間違った情報やスットコドッコイなレビューを書くわけにはいかない。

とまあ、そーゆー思いがあって、ずっとアルバム・レビュー※何度も言いますがファンの妄言を避けてきていたのです。

 

ところがです。

THEE30THリマスターCDボックス発売の朗報に浮かれまくっている僕に、衝撃の事実が突きつけられてしまう……。

そんな事態が発生したのです。

それは……

会社の同僚、上司、甥っ子くん、近所の女子大生、諸々、ことごとく「ミッシェル? 誰ソレ?」という言葉を浴びせられてしまったのです。あろうことか、僕の周りには、誰ひとりミッシェル・ガン・エレファントを知ってる人がいなかったのです。

 

うわぁ~、

マジかぁ~、

凹むわぁ~……。

 

でも、よくよく考えてみたら、当時は安室奈美恵とか小室ファミリーとかB’zとかGLAYとかラルクとかミスチルとかスマップとかスピードとか椎名林檎とか宇多田ヒカルとか、CDがバカ売れしてた時代だもんなぁ~。ブランキーとかミッシェルとか聴いてたのって、一部のロック好きだけだった気がするわぁ~……。

 

……ってことで。

 

ミッシェル・ガン・エレファントです。

ただし、バンドの詳細や代表曲、数々の伝説なんかはネットで検索すると大量に出てくるので、このブログでは、29年来のファンである僕が、今まで長らくミッシェルを聴いて思ったことを、率直にそのまま書かせていただこうと思います。

 

言ってしまえば、

往年のオジサン・ファンによる誰得バンド紹介レビューです。

それを踏まえて、どうか、寛大な心でお読みください。

 

僕が初めて聴いたミッシェル・ガン・エレファントのアルバムは、1997年に発売された3rdアルバム「Chicken Zombies」でした。メジャーデビュー2年目です。1996年にデビューした彼らは、1年目に「cult grass stars」「High Time」の2枚のアルバムを発表するという精力的な活動を行っていました。

 

そんな彼らが、TVやメディアに取り上げられ、知名度が上がり始めたのがこの頃でした。多分、僕を含めて、初めて聴いたミッシェルのアルバムが「Chicken Zombies」だというファンは以外と多いのではないでしょうか。

当時としては、かなり衝撃的でカッコいいアルバムでした。

特に、アベフトシさんの鳴らす通称マシンガン・カッティングと呼ばれるギター演奏に度肝を抜かれたギターキッズは多かったと思います。

こちらは【ギター弾いてみた】動画ですが、こういう演奏をマシンガン・カッティングと呼んでいました。

当時、なんちゃってギターキッズだった僕は、一瞬でこのマシンガン・カッティングの虜になり、彼らのCD(3枚)を購入して毎日のように聴いていたのを憶えています。

 

アベのギター最高っ!

だけど歌詞は意味不明っ!

それが、当時の素直な僕の感想です。

 

今でこそ、詩集として発売されるほど高い評価を受けるチバユウスケさんの歌詞世界ですが、デビュー2年目の当時は、ただただ意味不明な言葉の羅列にしか思えませんでした。

 

暗がりでセビレしびれたいなら

イナズマを呼んできて欲しいと言え

じめる うなだれ つまさきで

ひとめ見たならあとはトぶだけ

(バードメンより)

 

ねぇルーシー 聞かせてよ

そこの世界の音を

黙り込む 黙り込む

ゲット・アップ・ルーシー

(ゲット・アップ・ルーシーより)

 

安室奈美恵さんや小室ファミリー、B’zやミスチルやヴィジュアル系バンドが大人気のカラオケ全盛時代に、恋愛も日常も共感もなにひとつ登場しない意味不明な歌詞世界なんて……。

 

ついでに言うと、デビュー・アルバムに登場する「オイラ」という一人称が、どうにも昭和チックでダサく感じてしまい、当時の僕はミッシェルでカッコいいのはアベさんのギターだけなんて勝手に思っていた記憶があります。

チバさんの「がなり歌唱」もまだ確立されていない時期で、特に初期の2作にはあまり良い印象をもっていませんでした。

 

今でこそ「伝説のバンド」と呼ばれるミッシェル・ガン・エレファントも、デビュー2年目の新人の頃は、そんな程度の普通のロック・バンドだったということです。※個人の意見です。

 

ちなみに……。

彼らのサウンドは、パブ・ロックガレージ・ロックと呼ばれるものですが、これは1950年代~60年代に自宅の車庫(ガレージ)で練習をしたり、安い酒場(パブ)で演奏していた若手の貧乏ロック・バンド……転じて、安い機材でシンプルな音を鳴らすバンドを指す言葉です。※と、個人的には解釈しています。

 

そのためか、彼らの鳴らすサウンドは……

とにかく音が悪い。

いや、正確には、

ステレオなのかモノラルなのか判断できないようなサウンドを鳴らしています。もちろん意図的に。

 

イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くのが当たり前の現代では、ステレオ的な広がりの無い彼らのサウンドは、ショボくて古臭い音に聴こえるかもしれません。

 

実際、僕がiPodを使い始めた……いや、安価なイヤホンで音楽を聴いていた2010年代は、ミッシェルの鳴らすサウンドのショボさに愕然として、一時期ミッシェルを聴くのをヤメていた時期があったほどです。

 

あれほどカッコいいと思っていたミッシェルも、結局はただの「思い出補正」だったのかな…なんて、本気で思っていました。

熱心なファンの僕がそう思ったくらいなのだから、ミッシェルの鳴らす音の悪さ(粗さ)は折り紙付きだと思って下さい。

 

ただ、誤解の無いように言わせていただくと……

キチンとしたヘッドホンやスピーカで鳴らす彼らのサウンドは最高にカッコいいです。爆音ならなおカッコいいのはいうまでもありません。

 

個人的には、マーシャル・エンバートン3で聴いたミッシェル・ガン・エレファントのサウンドが最高でした。

 

アベさんの鳴らすマシンガン・カッティングが鮮明で、ウエノさんのベースがブイブイ暴れ回っていて、ガナッていないチバさんのボーカルにも迫力があって、ドラムは……演奏知識が無いのでよく分かりませんが、ヘッドホンでは味わえない「これぞバンド・サウンド!」という音を聴くことができます。※個人の感想です。

 

ただ、後期の作品はシャリ感が強いのか、前・中期の作品ほどのカッコよさは感じない……かも。リマスター盤の後期作品をエンバートン3で聴くのが今から待ち遠しくてしかたありません。

 

そう、待ち遠しくてしかたないのです。

しかたなさすぎて、今は旧盤のCD(iTunesに入れ済)を毎日のようにヘビロテしている状態です。

 

なんてことを言うと、

アナログ・レコードを買えば?

配信(ハイレゾ)で聴けば?

なんて言われてしまいそうですが、う~ん……それはちょっと違うのです。だって僕は、90年代のCD世代だから。

 

そう言えば、2009年にアベさんの追悼企画で発売された、「THEE GREATEST HITS」のリマスター音源が配信されましたが、この音源って、2009年盤と同じ内容なのでしょうか?

2009年盤は、「blue nylon shirts」と「ダニー・ゴー」の2曲がアナログ・レコード盤のヴァージョンで収録されていました。

 

……ってことで。

 

気が付くと、作品の紹介どころかバンドの紹介もホトンド無い、ただの思い出語りになってしまいましたが……。

次回からは、取り合えず、今回のリマスターCDボックスに未収録となったベスト盤とライブ盤をご紹介しようかな……なんてことを考えています。

そして、リマスターCDボックスが届いたら、本格的なアルバム・レビューをしたいなって思っていますので。

 

是非、寛大な心でお付き合いをお願いします。

 

 

 

 

 

THEE30TH企画として発売が決定した、ミッシェル・ガン・エレファントのリマスターCDボックスの名称と収録楽曲が発表されました。※発表は1/17でした。

その名もズバリッ!

PAPER SLEEVE CD BOXです。

ええと、何と言うか。

実に彼ららしい(?)味も素っ気もない、直球どストレートの作品タイトルですね。流石としか言いようがありません。

 

メーカー特典※公式サイト、アマゾン、タワレコ他共通として、先着で直筆サイン色紙(レプリカ)がもらえるそうです。

CDボックス自体が限定商品なので、熱心なファンの皆様は予約を忘れずにお願いします。※ちなみに僕はメーカーの回し者ではありません。熱心なファンのひとりです。

 

さて、収録曲の情報が解禁されたと言うことで。

気になるのは、今回のCDボックスのみで※今のところ商品化されるアルバム未収録楽曲集「RUMBLES(2枚組)」の内容です。

 

ハッキリ言います。

何か、微妙……。

いや、嬉しいのは嬉しいのですが。

 

内容的には、DISC1に1999年に発売された「RUMBLE」が丸っとそのまま、DISC2にそれ以外のシングル及びカップリング曲という内容なのですが……。

7thシングル「VIBE ON」と、17thシングル「エレクトリック・サーカス」の2曲が未収録です。

 

なにゆえ?

 

100歩譲って※何を譲るのかは不明ですがアナログ盤限定シングルだった「VIBE ON」が未収録なのは仕方ないにしても、ラスト・シングル「エレクトリック・サーカス」が未収録なのは意味が分からない……。

【追記・朗報】先日、情報解禁された「RUMBLES」の収録曲に一部誤りがあったとのことで、メーカーから修正が発表されました。「エレクトリック・サーカス」は今回のBOXセットに収録されるそうです。

だって、リアル・タイム時にインディーズ発売されたシングル「ガールフレンド」と、「エレクトリック・サーカス」のカップリング曲「デビル・スキン・ディーバ」は収録されてるのに。

発売当時、ラスト・シングルのカップリング曲※本当の意味での最後の楽曲が最高のブチギレ楽曲だったのには感動でした。

曲の出だしは「静か目の曲かぁ……」なんて思ってたら、1分15秒を過ぎたあたりでイキナリ、チバさんのブチギレ絶叫が始まります。The Birthdayでは聴けない全盛期のチバ絶叫です。

 

まあ、それは置いといて。

 

未収録となった「エレクトリック・サーカス」。

もしかして、同時期に解禁される※すでに解禁済?「THEE GREATEST HITS」の配信盤に収録されるから?

まさか、あとでリマスターCD盤「THEE GREATEST HITS」が発売予定だったりするのでしょうか?

まあ、「THEE GREATEST HITS」は2009年に発売されたCD自体がリマスター盤でしたが……。

 

まあ、文句を言っても仕方がないのですが。

何か、悶々としちゃいます。

 

ちなみに、今回のCDボックスに未収録となった楽曲をまとめてみました。※あくまで僕がリアルタイムで購入した公式音源。ヴァージョン違いは除く。

 

①SODA PRESSING

アウト・ブルーズのカップリング曲。

②Sick On You

G.W.Dのアナログ盤カップリング曲。

 

この2曲はどちらもThe Boysのカバー楽曲です。「Sick On You」はアナログ盤限定曲でしたが、実は「London Nite 20th Anniversary EXTRAX」というコンピレーションCDにちゃっかり収録されています。僕が知る限り、このコンピ盤以外ではCD化はされていない気が……。

 

③VIBE ON!

④あんたのどれいのままでいい

ライブ会場限定アナログ盤7thシングル「VIBE ON!」収録曲。

この2曲はどちらも過去のベスト盤に収録済。

 

ちなみに、「あんたのどれいのままでいい」は、デビュー前のインディーズ・ライブ盤「MAXIMUM! MAXIMUM!! MAXIMUM!!!」の途中でも曲名が登場する※演奏は聴けません楽曲です。

曲調もデビュー当時のパブロック的な曲ですね。

 

⑤Kwacker

⑥Peter Gunn

MICK GREENとのコラボ・インスト・シングル。

収録曲は3曲で、2曲目に「ワンダー・スタイル」の再録ステレオ音源が収録されています。当時の記憶では……このレコーディングにはチバさんは不参加(呼ばれなかった)だったそうで。チバさんがそれに怒って活動休止、やがて解散になった……なんて噂もあったとか無かったとか?

あくまで、25年前のネットが普及していない時代の噂話です。

 

⑦エレクトリック・サーカス

解散発表後にインディーズからリリースされた「ガールフレンド(1曲入りのシングル)」がピアノ演奏メインのバラードだったことに愕然としたファンのために(?)ラスト・ライブと同日発売された正真正銘のラスト・シングルです。

俺たちに明日がないってこと、はじめからそんなのわかってたよ

という歌詞が胸をしめつける名曲ですが、まさか、今回のCDボックスに未収録なんて……。

 

【追記】もう1曲、忘れてました。

⑧Do The Boogie

ルースターズのトリビュート・アルバムに提供されたカバー曲です。1999年作品ですね。

 

まあ、その他にもベスト盤収録のデモ曲、

スイミング・ラジオ

EAT THE TELEVISION

夢のマイアミ

カップリング収録のライブ音源、

ライブ盤「カサノバ・サイド」などなど、

今回のリマスターCD企画から外れてしまった作品もありますが、いつか陽の目を見る日が来ると嬉しいですね。

 

ちなみに、今回の「RUMBLES」に収録されるシングル曲は、全てアルバム収録ヴァージョンとは別のシングル盤音源となるようです。

 

有名なのは、名曲「G.W.D」でしょうか。

ミッシェルって、シングルとアルバムでここまでガラリと曲調が変わっちゃうんですね。

 

キャンディ・ハウスは、アルバム収録ヴァージョンの方がテンポが遅いという暴挙(?)でした。

ミッシェルの場合、シングル・ヴァージョンもアルバム・ヴァージョンも甲乙つけがたいくらいドチラもカッコイイから困ってしまいます。そういう意味では、今回の「RUMBLES」には感謝しかありません。微妙なんて言ってゴメンなさい……。

 

ちなみに「世界の終わり」シングル・ヴァージョン(スマッシュ・ヒット・ヴァージョン)は、エンディングがフェード・アウトで終わるということですが、実は、このヴァージョンだけは僕は今まで聴いたことがありません。

ミッシェルは、発表した楽曲の9割以上がフェード・アウトしない曲ばかり、と言う、バリバリのライブ・バンド仕様のアレンジなので、フェード・アウト仕様の「世界の終わり」には興味がなかったもので。

※僕の記憶ではフェード・アウトで終わる曲(Vo入り)は「スモーキン・ビリー」のカップリング曲「ジェニー」だけだった気が……。しかも一度フェード・アウト無しで終わると見せかけて、いきなりドラム演奏が始まりフェード・アウト……からのフェード・イン&フェード・アウトというお遊びアレンジでした。

「ロマンチック」のターキー・ブランチ・ヴァージョンは、「バードメン」のカップリングで、モノラル・ヴァージョンじゃなかったかな?

 

興味のある方は、「RUMBLES」以外のリマスター音源はすでに配信解禁済なので、是非、聴いてみてくださいね。

 

 

 

 

ちなみに、その2ですが。

 

フェード・アウト楽曲に関して。

僕が今まで聴いてきた邦楽の中で、ミッシェル同様に徹底的にフェード・アウトしないアレンジを貫いていたバンドが、2021年に解散したザ・ピンボールズでした。

ブランキーとミッシェルに影響を受けたと公言してたカッコいいバンドでしたが……再結成してくれないですかね。

 

サザンオールスターズ

最新アルバム(2025年作品)

THANK YOU SO MUCH

を購入したのです……今さらですが。

 

前作「葡萄」から10年振り。

通算16枚目のオリジナル・アルバムです。

 

もはや、説明すら不要の日本のロック・バンドです。

多分、日本人なら名前を知らない人を探す方が大変なんじゃないかと思うくらい有名な国民的バンドですね。

 

本当は、昨年3月に購入しようかと思っていたのですが……

あまりにも高額だったためCDの購入を見送っていました。

そりゃあそうだ。

初回限定盤が約1万円。

通常版でも約4000円です。

全14曲と収録曲数は多いですが、それでもCD1枚にここまで高額な値をつけるなんて、もう、CDを買わせる気が無いとしか思えません。

 

発売から約1年が過ぎ、アマゾンでの新品販売価格が2800円になっていたのを見かけて、ようやく購入に至りました。

ファンの風上にもおけない意見ですが、ファンに優しくない価格設定すぎて……ホント、ゴメンなさい。

 

内容は、発売時から軒並み高評価だけあり、満足の14曲です。

80年代の歌謡ロック時代な雰囲気と現代のサザン・サウンドの合体とでも言えば良いのか。

バラエティに富んでいて、軽快で、下世話で、ポップです。

90年代以降に顕著だった社会風刺や反戦・政治批判的な重い内容が薄れ、耳馴染の良いJ-POP歌謡曲サザンの復活のように感じます。活動期間が50年に近いロック・バンドとは思えない、充実した内容です。

 

個人的には、2001年にギターの大森隆志さんが脱退して以降、急速に桑田さんの楽曲クオリティが下がってしまった気がして、一時期、サザン離れというか桑田楽曲を毛嫌いして聴かなくなっていた時期もありましたが、今回の作品はそんな元・ファンの僕も納得のクオリティです。←上から目線意見でスミマセン。

 

昨年は、綾瀬はるかさんが登場するユニクロのCMでも過去のサザン楽曲がバンバン流れていたので、今までサザンの曲を聴いたことがなかった若いリスナーへの認知度も上がったかもしれませんね。

 

唯一、残念なのは……

やはり、大森隆志さん脱退後の桑田佳祐ソロ色の強いサウンドになっているように感じてしまう……のは僕だけでしょうか?

まあ、僕の場合は、90年代のロック色の強いサザンをメインで聴いていたせいかもしれませんが。

 

ちなみにサザンの作品は、2005年にシングル44枚※その時点での最新シングルまで、2008年にアルバム14枚※キラーストリートまでがリマスター再発され、2024年にDL・ストリーミングでリマスター音源が解禁されているので、古い音楽ながら、それなりの高音質で聴くことができます。※2024年のリマスターに関しては僕は未視聴です。

 

とは言え、2008年のCDリマスターでは音量は1st~14thまでが均一に揃えられていますが、やはり、古い作品はそれなりの音質だなって感じです。

これは音が悪いということではなく、今風の音じゃないって、そんなニュアンスだと思って下さい。

 

今の日本の音楽は※全てではないでしょうが、イヤホンで聴くのを前提としたマスタリングが施されているらしく、スピーカーで聴くのが主流だった昔とは、そもそもの音作りの傾向が変わってしまっているそうです。

 

2024年リマスターでは、その部分が調整されている……かもしれませんね。※リマスターの詳細は公開されていないと思います。

 

ちなみにこのイヤホン主流のマスタリングは、洋楽ではあまり一般的ではないらしく、主に邦楽やポップス系の音楽で用いられるそうですね。

 

興味のある方は、是非、過去のアルバムも合わせ、日本の国民的バンドの作品を聴いてみて下さいね。

 

 

 

ちなみに、前作「葡萄」以降の10年間に発売されたシングルのうち「闘う戦士たちに愛をこめて」「壮年JUMP」は2018年に発売されたベスト盤「海のOh,Yeah!!」に収録されたため、今回のアルバムには未収録です。

さらに、「愛はスローにちょっとずつ」は配信以外では40周年記念Bookに封入された以外でCD化は無く、こちらもアルバム未収録ですね。

サザンはシングル曲がアルバム未収録になることの多いバンドなので……「愛はスローにちょっとずつ」は今作に入れてほしかったですね。う~む、残念。

 

 

 

 

奥田民生名義としては8年振り、オリジナル・アルバムとしては実に9年振りの新作

あまりものを購入したのです。

 

全8曲入り。

クレジットはアルバムではなく「EP」となっているので、ミニ・アルバム的な扱いになるのでしょうか?

 

まあ、8年振りとは言っても、奥田民生さんの場合、この間にカーリングシトーンズで1枚、ユニコーンで4枚、オーチーコーチー(吉川晃司さんとのユニット)で1枚のアルバムなどなど……を発表しているので、まるっと作品の発表が無かったわけではありません。※僕はカーリングとオーチーコーチーは未視聴です。他にも別名義の楽曲もありますね……。

 

残念ながら、サテスハクションは未収録でした。そりゃあそうだって気もしますが……。

 

そして、新作からの1曲です。

今回の新作。

内容は、もう、完全に民生さんです。

 

上に貼ったMVを聴いての通り。

1995年のソロ・デビュー以来、30年に渡って一貫する「緩く魂のこもったロック・ミュージック」です。

 

この歌声とメロディ、聴いた瞬間に「あ、奥田民生だ」と分かるくらい個性的……言い換えれば、いつも同じ。似たり寄ったりのワンパターンな楽曲ばかり。もちろん良い意味で

 

内容的には、 既出曲の再録と新曲になるのかな。

8曲と楽曲が少ないのもありますが、捨て曲はありません。

例えば、前作「サボテンミュージアム」も前々作の「O.T.COME HOME」も企画盤「カンタンタンビレ」も、全体的にクオリティは高いけど、どうしても中だるみしちゃう曲、聴いててスキップしちゃう曲、なんてモノがありましたが※個人の感想です今回の新作は、今のところ、まるっと1枚通して名曲ばかりです。

強いてあげれば、タイトル曲の「あまりもの」は、プレイリストからは外すかも……ってところでしょうか。

 

ユニコーンの最新作「クロスロード」(2023)で、民生さん楽曲の少なさにガッカリしたファンの皆さんには大満足の内容だと思います。

 

ユニコーンも合わせ、すでに活動歴が40年近い往年のミュージシャンですが※作品数も膨大です、是非、奥田民生さんの緩い魂のロック・ミュージックを配信でも良いので聴いてみて下さいね。