片岡亮太ニュースレター~時明かり~第44号 | 片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第44号

‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐0. はじめに日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、ご声援を賜り誠にありがとうございます。厳しい寒さもようやく一段落、春めいた日が増えてきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?昨年末よりこのニュースレター内でもご紹介しておりました、山村優子とのデュオAjarria(アジャーリア)のコンサートが、先日無事終了いたしました。お越しくださった皆様、応援してくださった皆様、そして多方面でお力添えくださった皆様、本当にありがとうございました。現在コンサートの動画配信に向けて準備を続けておりますが、それに先立って、2月1日の公演の様子をダイジェストでご紹介した宣伝動画を公開していますので、ぜひご覧ください。https://youtu.be/S45c4T8LUZo年明け以降はずっとこの演奏の準備を中心に過ごしていたのですが、そんな中、言葉による活動についても嬉しいニュースが舞い込んできました。昨年3月のコラムを再構成して執筆した文章が、「第18回オンキョー世界点字作文コンクール」にて佳作に選ばれました。下記に授賞作品への講評などが掲載されております。よかったらご一読ください。https://onkyo.com/tenjisakubun/毎月皆さんにコラムをお読みいただいていることが、このような結果に繋がったと思っています。これからも書く力を磨き続け、皆さんに思いを届けられるよう精進します。引き続きご愛読いただけると嬉しいです。それでは時明かり第44号をお届けします。‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐1.コラム「私の視点」「まばゆい種火」人前で演奏するという、日常の一場面であったはずのことが、特別な意味を持つようになってから約1年。多くの出演が中止や延期となる中、応援してくださる方々と生(なま)の音楽を共有したくて昨夏より準備を進めてきたAjarria(アジャーリア)のコンサート「寛伽羅麗(かんからり)」が、先日無事2公演共に終了しました。完全燃焼と言えるほどに全力投球できたステージ。今回は未だ興奮冷めやらぬこのコンサートについて書かせていただきます。県内のアーティストを支援するため静岡県文化財団が立ち上げた「ふじのくに#エールアートプロジェクト」からの助成を受け開催した本公演。先の見通しも立たない未曽有の状況下でいかにコンサートを企画するか、悩みだしたらきりがない。可能な限り種々のリスクを回避するために必要なことを何度も2人で話し合い、そして多くの方にお力添えいただきながら計画を進めました。時には不特定多数の方が集まる機会を作ることが後ろめたく感じる瞬間もありました。年が明け、都心を中心に緊急事態宣言が発令されてからは、広報活動をするにも躊躇する気持ちがぬぐえない。不安や迷いを抱えつつ、それでも準備を続けてこられたのは、音楽を届けたいという願いと、我々ミュージシャンだけでなく、聞いてくださる方々もまた、生の舞台を待ち望んでくださっているはずだと信じる思いがあったから。結成以来、各地で踏んできた舞台と、公私共にパートナーとして積み重ねてきた日々を通じて育ててきた音世界を表現するため、新曲を作ったり、レパートリーをアレンジしなおしたり…。そして、ほとんど人前に出られなかった昨年の寂しさや悔しさを包み込み、音楽への情熱を伝えるべく、稽古とリハーサルを重ねて迎えた本番。通常時と比べたらその数は少ないとはいえ、オンラインではない環境で、目の前にお客様がいる。音に、言葉に、拍手が帰ってくる。その愛おしさに目頭が熱くなるとともに、演奏もどんどんヒートアップ。今回僕が意識的に取り組んだ音楽的なアプローチの一つは、即興を極力少なくした太鼓を打つこと。これまでは、その場の雰囲気しだいでどんな方向にもハンドルを切れる、ある種の「遊び」のような余白を残したセッション的な組み立て方をしてきましたが、まさにそういった演奏こそを特異とするジャズプレイヤーの山村優子が最大限自由に演奏できるよう、僕は再現性を優先し、その分、体の動きや細かな音色のコントロールに集中しました。そうしたことで、お互いの個性や楽器の響きが今まで以上に際立ったように感じています。Ajarriaが当初より目指していた風景を結成から10年を経て、明確に描き出すことができた。そんな思いです。新たに加えた演出もありました。それは、グッズを作成し、お客様に配ること。長年演奏や指導で関わらせていただいている地元の福祉施設「高尾園(たかおえん)」の皆さんにご協力いただき、同施設が以前から作成している4cm四方のヒノキの積み木に山村優子デザインの焼印を押してもらい、ウッドブロックのように打ち鳴らす楽器にする。「手のひら楽器アジャリコ」と名付けられたこの新しいアイテムで会場全体で音楽を作ることを、声を使ったコール・アンド・レスポンスができない今だからこその手段として実践したところ、手拍子とは違う、暖かな木の響きが、音楽に華やかな色を添えてくれました。本公演のタイトル「寛伽羅麗(かんからり)」は、山村優子が作詞作曲したオリジナル曲の名前でもあります。「太鼓響かせ歌声編めば泣いて笑って日が昇る」最後の一説のこの歌詞にもある通り、どんな時も、音楽家は音を紡ぎ続ける。けれど、その行為を確かな「活動」足らしめるのは、僕たちの思いを、音楽を、言葉をお客様として、またスタッフとして、受け止めてくださる方たちの存在です。舞台という場を、まぶしい照明を、拍手の音を、完成を、一時的に奪われてしまったからこそ、乾ききっていた喉を潤すように染みわたったライブの快感。それをもっともっと大きな感動と共に味わうためにも、まだしばらくは続くであろうこの状況に耐え、更に熱のこもった全力を表現できるよう、技と心を磨きたい。今、心にあるのはその思いだけ。燃え尽きるほどに熱くなったコンサートは、次の舞台に向かうための、力強くてまぶしい種火となりました。‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐2. 今月の一枚「私の視線」「手のひら楽器アジャリコ」、高尾園(たかおえん)の皆さんに作っていただいたこのニューアイテムが、今回のコンサートをより暖かなものにしてくれました!https://www.instagram.com/p/CLyXu0KB8lu/?igshid=1553k7wtfs7os‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐3. 音楽のプレゼント!以下で演奏動画を随時アップしています!いずれも登録等必要なくご覧いただけますので、ぜひご視聴ください。片岡亮太Facebookhttp://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566(演奏動画は投稿の最初に「♪音楽のプレゼント♪」とタイトルを付けています)Ajarriaのyoutubeチャンネルhttps://www.youtube.com/user/Ajarria(Facebookに投稿した全動画をアップしています)山村優子のyoutubeチャンネルhttps://www.youtube.com/user/yukohorn(新たな試みも始めた山村優子のジャズホルンの世界をお楽しみください!)Zoomでの配信番組アーカイブhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLEGv1kEnujhBf1yRNXDQUI5y5UPXih988(気楽にトークしながら、ここでしか披露していない即興演奏を中心にゆるゆるとお送りしています。回を追うごとにZoomを使いこなし、音質が向上してきました。)‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐来月で東日本大震災から10年。先日はまた大きな余震が東北を中心に発生しましたし、防災の意識、忘れないようにせねばと思っています。季節の変わり目、皆様心身ともにご自愛ください。----------  片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士) 「人が集い、音が響き、時が輝く」☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆ いつでもお待ちしています。Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jpBlog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/twitter: http://twitter.com/funky_ryotaFacebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria