片岡亮太ニュースレター~時明かり~第43号 | 片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”

片岡亮太ニュースレター~時明かり~第43号


‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐ 0. はじめに 日頃より私、片岡亮太への暖かなご支援、 ご声援を賜り誠にありがとうございます。 厳しい寒さの合間に訪れる春のような温かさと、 風に乗って届く梅や沈丁花などの香りに、 心と体が緩むような気がする最近です。 皆様いかがお過ごしでしょうか? 現在僕は、来月に地元で開催いたします、 デュオユニット「Ajarria(アジャーリア)」のコンサートに向け、 日々稽古を重ねています。 大々的な広報活動がし辛い状況下ではありますが、 僕たちの精一杯の演奏をお届けできればと準備中です。 (コンサートの情報は下記3.をご覧ください) そんな中、去る1月17日、初めての試みである「活動報告会」を、 オンラインにて実施いたしました。 当日ご視聴くださった皆様、本当にありがとうございました。 未だに慣れないオンラインという環境と、理屈っぽい性格が合わさり、 中盤、山村優子が参戦してくれるまでは、 実に淡々と語る時間になってしまいましたが(苦笑)、 近年の活動や、現在、そしてこれからについての思いと考えを、 改めて言葉にできたことで、 「決意表明」の意味も持った活動報告会にすることができました。 以下から当日の映像をご覧いただけますので、 1時間半と少々長いですが、ご視聴いただけると嬉しいです。 普段あまり舞台では喋ることのない、山村優子のこれまでの歩みについても インタビュー形式でいろいろ語ってもらっています。 https://www.youtube.com/watch?v=-KZLVDWwEBg&t=1s 動画の最後にもお話ししている「活動へのご支援のお願」の詳細につきましては こちらを御参照ください。 https://ameblo.jp/funky-ryota-groove/entry-12640960948.html それでは時明かり第43号をお届けします。 ‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐ 1.コラム「私の視点」 「掴んだもの」 10年前の1月、僕は単身ニューヨークへ旅立ちました。 まさにターニングポイントだったあの日々。 今回は、一年のアメリカ滞在が、もたらしたものについて書かせていただきます。 渡米の意思を固めたのは2009年の秋、 在米していた太鼓仲間が企画してくれたアメリカでの演奏ツアーでのことでした。 生まれて初めて海外へ出た僕にとって、 ニューヨーク市の観光と、同州北部の都市での演奏を含んだ 約10日間の旅は、すべてが新鮮で、感動の連続。 当時、演奏や講演を始めてまだ3年と日が浅かったものの、 活動は順調。 けれど、好評の傍ら、演奏に対する厳しい批評が聞こえたり、 思うような結果を出せないこともありました。 さらに、視覚障害のある社会福祉士として、 考えを伝えたいと、この道を選択したはずなのに、 気付けば講演の主軸は、いつでも10歳での失明のことばかり。 視力を失った時の苦悩や葛藤、 そこからプロの和太鼓奏者になるまでのプロセスなど、 話題は全て過去。 それらの中に、社会へのメッセージとして 伝えるに足る内容が含まれてはいるのかもしれないけれど、 10年以上前に偶然生じた失明を 人生のクライマックスのように語っている自分の姿に 違和感を感じました。 「一度冒険のような経験をしたらきっと何かが変わる。」 初めて味わったアメリカの空気は そんな思いを後押ししてくれているようでした。 ツアーから帰ってすぐ、 障害のある若者が海外で研鑽を積むことを支援し続けている、 ダスキン愛の輪基金「障害者リーダー育成海外研修派遣事業」に応募。 第30期研修生に採用され、一年の在米のチャンスを得ました。 ところが、2011年の1月初旬に始まったニューヨークでの生活は、 英語の壁に歯が立たなかったことから始まり、 あらゆることに悪戦苦闘することに。 新たな知識と視点を得たくて、 「障害学」という学問に触れるため講義を受講したコロンビア大学の大学院では、 呼吸を忘れるほど集中しても、議論の主題すらわからない。 音楽なら大丈夫と、、友人を介して出会った、 後のパートナーとなる山村優子に頼んで、 ジャズのセッションに参加すれば、結果は散々。 自分だけ拍手がもらえないレベル。 当初、1年かければ、大学院で様々な本を読みながら、学友と議論し、 学問の傍ら、ジャズも演奏できるようになっている。 そんな華々しい未来を想像していました。 それらがことごとく打ち砕かれ、 抱えきれないほどの挫折感を抱いて帰国し、 その消化に数年の時間を要したことは、 折に触れて書き、語っている通りです。 今でも、時おり苦い思いがこみ上げるし、 失敗と成功の二択で評価するなら、 失敗の方が多い時間だったのかもしれません。 でもあの一年、 キラキラした情熱を持って研究や音楽、アートに打ち込み、 世界中から集まったライバルたちと切磋琢磨している人たちと出会う中、 海外で暮らせば全てが好転すると淡い期待だけを頼りに 日本からやってきた自分の甘さを痛感できたことは、まさに渡米したから感じられ たこと。 また、東日本大震災の発生のショックにより、 一時的にひどい鬱状態になった時、 現実逃避のつもりでひたすら音楽を聞いていたらまた頑張ろうと思えたことや、 何をやってもうまく行かなかった在米中、 和太鼓を打っている時だけは堂々としていられることに気づき、 もっと真剣に演奏と向かい合いたいと思うようになったことが、 帰国後着手した大太鼓の独奏を中心に、 和太鼓奏者としての自分を、1から鍛えなおすきっかけとなりました。 少し照れますが、 あのタイミングで渡米していなければ 山村優子との結婚も、 ましてや、新ユニットAjarria(アジャーリア)の結成もなかったでしょう。 絶望的な無力感や、愕然とした気持ち、 こんなにも未熟だったのかと気づかされたこと、 ネガティブでどろどろとした感情と、 たくさんの情けなかったエピソード。 そこから這い上がるためあがいたこと。 描いていたストーリーとはかけ離れていたけれど、 伝えたいことも一気に増えました。 狭い井戸の中にしかいなかった蛙のような僕が 大会へ飛び出し世界の広さに驚嘆し、 潮流や渦に翻弄されながら見つけたのは、 一見すれば渡米前にやっていることと何も変わらないものたち。 けれどそこには自分で選び、進み、転び、もがいた結果、 確かに掴み取ったという自信と確信があります。 その変化こそが、あの旅立ちを通して得たものだったのかもしれません。 ‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐ 2. 今月の一枚「私の視線」 2011年、いろいろなことがうまく行かなかったアメリカ生活の悔しさや焦り、 「もっと前進したい」という思いを、 このカホンと平胴太鼓はずっと受け止めてくれていました。 https://www.instagram.com/p/CKq4B68hnLc/?igshid=1635dspmn0oma ‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐ 3. Ajarriaコンサート「寛伽羅麗(かんからり)」開催間近! このようなご時世だからこそ、生の音楽で心も体も元気に! そんな思いで準備を進めています。 定員を本来の3分の1から4分の1に減らすなど、 できうる限りの感染対策をして実施いたします。 お近くの方はぜひおいでください。 Ajarriaコンサート「寛伽羅麗(かんからり)」 ジャズホルン奏者/作曲家の山村優子と、 和太鼓奏者/パーカッショニストの片岡亮太が 厳しい修行を経なければ得ることのできない 「阿闍梨(あじゃり)」の名に由来し、 信じる音楽と思いを奏で続けるため命名したデュオユニット 「Ajarria(アジャーリア)」。 2011年にニューヨークで結成して以後、 国内外の様々な舞台を踏んできた二人が、 「今だからこそ」響かせたいメッセージを オリジナル曲のタイトルでもある「寛伽羅麗(かんからり)」に集約し 開催するコンサート。 (後日動画配信も予定しております。 詳しくは下記お問い合わせ先か、メンバーそれぞれのSNSを御参照ください) (公演日程) ■2021年2月1日(月) 会場:みしまプラザホテル「プロヴァンスの9月」 〒411-0855 静岡県三島市本町14-31 18:30開場、19:00開演 定員:50名(完全予約制) * コンサート前にレストランでのディナーをご希望の方は 下記をご参照ください。 ■2021年2月21日(日) 会場:沼津市民文化センター小ホール 〒410-0832 静岡県沼津市御幸町15-1 13:00開場、13:30開演 定員:70名(完全予約制) 入場料:1,000円 (各回ともご入場時に受付にてお支払いください) ご予約・お問い合わせ先: 090-7301-8818(片岡亮太携帯) Ajarria2020@gmail.com * 本公演は公益財団法人静岡県文化財団様の 「ふじのくに#エールアートプロジェクト」の助成を受けて開催します。 (新型コロナウイルス感染予防対策について) 各会場とも、ご入場の際に手指のアルコール消毒や検温、 距離を取っての着席等、感染防止にご協力ください。 また、万が一当日体調のすぐれない方、発熱などの症状のある方は、 大変恐れ入りますが、ご来場をお控えいただき、 次回公演をお待ちいただけましたら幸いです。 皆様に安心してお楽しみいただけますよう、我々も最大限準備いたしますので、 どうかご理解のほど、なにとぞよろしくお願いいたします。 (みしまプラザホテル コンサートディナーのご予約について) ホテル1F『カフェレストランセゾン』お一人様2,640円(税込み) コンサートチケット代は別途となります MENU ・プチオードブル2品・スープ・メイン料理(魚料理or肉料理) ・本日のデザート・コーヒー・ホテルメイドの焼き立てパン ※16:45~17:30までにお入りください。 コンサートディナーご予約 055-976-2303 ※お食事のご予約をいただいたお客様には コンサートの指定席をご用意いたします。 4. 音楽のプレゼント! 以下で演奏動画を随時アップしています! いずれも登録等必要なくご覧いただけますので、ぜひご視聴ください。 片岡亮太Facebook http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566 (演奏動画は投稿の最初に「♪音楽のプレゼント♪」とタイトルを付けています) Ajarriaのyoutubeチャンネル https://www.youtube.com/user/Ajarria (Facebookに投稿した全動画をアップしています) 山村優子のyoutubeチャンネル https://www.youtube.com/user/yukohorn (新たな試みも始めた山村優子のジャズホルンの世界をお楽しみください!) Zoomでの配信番組アーカイブ https://www.youtube.com/playlist?list=PLEGv1kEnujhBf1yRNXDQUI5y5UPXih988 (気楽にトークしながら、ここでしか披露していない即興演奏を中心に ゆるゆるとお送りしています。 回を追うごとにZoomを使いこなし、音質が向上してきました。) ‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐‐‐=‐‐‐‐‐ 間もなく立春。 1年以上にわたって種々の不安と戦い続けている我々の心にも、 速く暖かい春が来てほしいものです。 その時、満開の花のような演奏ができるよう、精進せねば! ----------   片岡亮太(和太鼓奏者/パーカッショニスト/社会福祉士)  「人が集い、音が響き、時が輝く」 ☆演奏、講演、指導(グループでも個人でも可)、執筆等、ご連絡は以下から☆  いつでもお待ちしています。 Mail: r_taiko_fukumimi@yahoo.co.jp Blog(Japanese): http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/ twitter: http://twitter.com/funky_ryota Facebook: http://www.facebook.com/#!/ryota.kataoka.566 youtube channel: https://www.youtube.com/user/Ajarria