アメリカ滞在記~マンハッタン編1 | 片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”

アメリカ滞在記~マンハッタン編1

 帰国してから早一週間。
最高の日々を振り返りつつ、感動をお伝えいたしま~す。

 9月12日昼に成田空港を出発した片岡亮太&友野龍士&仙メンバーあおい。
…いや~、飛行機長かった。
13時間のフライトに備え、空港内のマッサージチェアであらかじめ体をほぐしておいたものの?
「初海外だ~」とか、「うわっ、めっさ機体揺れてるんですけど~!!」
なんてあちらこちらに心が動き回っていたので、ちょっぴり快適とは遠い空のたびでした。
ちなみにこれは、おれだけの話。龍士もあおいさんも飛行機慣れてるから、すんごい揺れてるのにだまってんのね!!
怖いじゃん!落ちちゃうかも?!とか思うじゃん!!そういうもんでしょ?!!なのにさ、二人が普通にしてるから、怖いって言えなかった(涙)。
映画どころじゃねーっつうの!って気分だったのにさー。

 そんなこんなで無事アメリカに到着。ちょっとだけ疲労感を感じつつ降り立ったJFK空港は、すでにアメリカの匂いがした。
香水のような洗剤のような匂い、古着系のシャツなんかにしみこんでそうな匂い?とにかく独特な香りが乾いた空気の中に充満していた。
そして、聞こえる聞こえる英語の波。すべてが英語、「ついにきちゃった~」って実感がどんどんわいてきた。
「心配してるだろうから」と日本の家族に電話をする龍士を見て、「いい子やな~(涙)。」と思い、心の中で到着報告をした親孝行な私。

 イエローキャブに乗り、マンハッタン滞在中アパートを貸してくれたあおいフレンドのP氏のもとへ。
役一時間のドライブは、「番地どこだっけ?」と何度も聞きなおすドライバーと流暢な英語で丁寧に説明するあおいさん、窓からの風が伝えるNYの空気。
そして、「プープッププッププー」、「ビッビー」とやたらリズミカルなクラクション、かなりアグレッシブな運転を楽しみながらのものになった。

 P氏の部屋で荷物を整理し、P氏同伴のもと向かったのが、NYの中心街。夢のニューヨークシティです。

 最初は、グランドゼロ。あの9.11の跡地です。
…、言葉が出ませんでした。地下鉄の駅を出るエスカレーターに乗ってるときから体に当たる風がとてもさびしいのです。
胸が締め付けられるような感覚に襲われ、涙が出そうでした。
かつてワールドトレードセンタービルがあった場所から吹き抜ける風は、「そこにあるべきものの不在」が与えるとてつもなく巨大な「空虚感」を訴えていました。
人間が起こしてしまった大きな過ちととてつもなく悲しい出来事を目の当たりにして、
今自分のそばにある幸せを本当に大切にしたい。そして、人前に立つものとして、「平和」について考えていきたいなと本気で思った。

 ちょっとしんみりと余韻にひたりつつ、町をぶらぶら。そしたら聞こえる、「ローレックス!」、「サングラス!」といかにもいかがわしげなおじさんたちの声。
怪しすぎる露天やら売人がごろっごろしてて、かなり面白いオンザストリート☆
JFKで感じたよりもっと濃厚な匂いがあふれる町。あいかわらずリズミカルなクラクション。
立ち並ぶ店から聞こえる音楽は、かなりかっこよく(あの匂いと乾いた空気がそう聞かせていたのかもしれないけど)、ただ歩いているだけなのにめっちゃスマイル。
軽く食事をするために立ち寄ったパン屋では(もちろんパンも飲み物も全部大きかったけど、おいしかった☆)、「あたしシンガーなのよ」と近づいてきたおばさんとちょい会話。
おれと龍士がプロとして活動していると話したら、「お互い次はテレビで会いましょう」と常にパワフルスマイルでまくし立て、嵐のように去っていった(笑)。
あのフレンドリーな雰囲気もアメリカならではかな?

 初日の目玉、ブルーノートでのライブ。てか、今回の滞在の目玉だったかな?
もう言葉にできません。写真の笑顔をご覧ください。まだ入る前でこれですから、ライブはじまっちゃったらたいへんなものでした。
デイブ・ホランドという、マイルス・デイビスやジョン・コルトレインなどのバンドでプレイしていたベーシスとのカルテットでしたが、もう、んもうすごいんだから!!ちょ~クールでした。
最高のスウィング、会場ののりのよさ。そして、時差ぼけが送り込んできた容赦ない睡魔(笑)。それぞれを味わいながらのライブでした。
音のよさ、リズムの切れのよさ(とくに、それぞれのソロのバッキングがたまらなく気持ちよくてしびれた~)は、最高級のご馳走でした。また味わいに行かなきゃなー。

 音楽がらみでは、二日目のハーレム外のチャーチで聞いたゴスペルもすごかった。
農耕で底抜けに明るいのに真っ黒な匂いむんむんのオルガン、コーラス、ソールフルな歌声。
どれも、プロレベルのうまさ。とにかく匂いがすごかった。子供たちの歌まで、めっちゃうまいし。あれには驚いた。
マーヴィン・ゲイ、スライ、レイ・チャールズなど、ブラックミュージックの大御所たちは、きっとこういうものを子供のころから聞いてきたのだろう。
その一端に触れられたようで、何度も鳥肌が立って、そして泣けそうでした。
 協会に訪れる人たちは、みんなオープンで、「どこから来たの?」と聞きながらわれらの訪問を歓迎してくれた。
神父様のお説教の途中で「日本からのおきゃくさんもいるぜ~」的に紹介もしてもらっちゃいました☆
心から「ハレルヤ」、「エイメン(アーメン)」と叫ぶ人たち。エキサイトする演説(内容はわからなかったけど、キリストについて話してたんだと思う)。
心底から、救いや癒しを求めて教会に集い、そして歌う。そういうものが底辺にあるからこそのゴスペルなんだなとすごく納得がいった。
そりゃあ、日本人がどんなにがんばったってゴスペル風に収まってしまうわけだわ。根っこにあるものがえらいちがうんだもん。
もちろんこれは、ゴスペルをやっている人たちを否定するわけでは決してないです。ゴスペルもファンクも、やるのはめっちゃ楽しいし、気持ちいい。でも、本家が持ってる圧倒的なパワーを知って、正直悔しかったなー。

 そんな感動の教会に向かう前に訪れたセントラルパークでの写真も上げておきます。キューバ人のおじさんが、国旗をつけたチャリに乗ってごきげんな音楽をかけながら走っていたり、ジョグしてたり、すんごい気持ち良い空間でした。

 書き始めるときりがないや~。もう、ほんと、本当に楽しかった。すべてが刺激的で、楽しくて。マンハッタン最高☆

 続く片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”-マンハッタン2
片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”-マンハッタン1
片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”-マンハッタン3