70年代おやぢのつぶやき -3ページ目

70年代おやぢのつぶやき

リアルタイムに70年代を過ごしていまでも心に残ってる出来事や音楽、映画等を書いてみます。

ジミ・ヘンドリックス・フォロワーとして知られている、フランク・マリノ率いるマホガニー・ラッシュの1978年のライブ・アルバムである。

メンバーは
Frank Marino/ギター、ヴォーカル、キーボード
Paul Harwood/ベース・ギター
Jim Ayoub/ドラムス

マリノは1954年カナダのモントリオール生まれで、13歳頃からドラムを始めたらしい。
ドラッグで度々入院し、入院中に母親に与えられたギターに熱中し凄まじい勢いで上達し、またギターを弾く事によってドラッグ中毒を克服した。

マリノ神話にそれまでギターなど弾けなかったのに、70年にジミ・ヘンドリックスが亡くなった後、急に体が軽くなり、ギターを持ってみると、勝手に指が動き出して稲妻のようなフレーズを次々と弾きだした。これはまさにジミ・ヘンドリックスが彼にのり移ったとしか言いようがない・・・というようなものがあった。

ちょうど70年に彼は入院をしていて、退院したとたんにギターが急に上手くなっていたのだから、確かに周りの人から見れば不自然であっただろう。加えて彼は大のジミヘン・フリークだったため、それが面白い噂となって広がったようである。

マホガニー・ラッシュもジミ・ヘンドリックス&エクスペリアンスと同じく3ピースバンドのスタイルだったため、マリノはヘンドリックス・フォロワーの筆頭に挙げられるが、奏法はジミをあまり意識させない。
デビュー当時のマリノのステージ写真には30個はあるであろうエフェクターが見られたが、YouTubeで見られる映像ではカスタマイズされたボックスとワウペダルになっている。

ギターもギブソンSGを使用しており、この辺りもマリノ本人がそれほどジミを意識していなかったのではないかと思われる。

このライブ・アルバムに収められているI'm a King Bee-The Back Door Manの最後にはスライド・プレイに聴こえる部分があるが、これはトレモロ・アームでスライドの音を出している。
SGのオリジナル・アームではこんなことは不可能なので、アームもカスタムだろう。

ハンバッカーのSGスタンダードの他にストラトタイプのシングルコイル×3のカスタマイズSGも好んで使っていたようだ。

マリノの魅力はギターのみならず、凄みのあるヴォーカルにもある。
このライブ・アルバムでも最高のギターと歌を堪能させてくれる。

最後のほうに収録されている World Anthem は壮大なスケールのインスト曲でX JAPANのライブのオープニングに使われているらしい。私はX JAPANには興味はないが(笑)

78年に来日し、私も中野サンプラザで観たのだが、World Anthemは3人では再現出来ないのだろう。
フラッシュライトをバシバシ光らせ音は出ているのにマリノは両手を高く挙げていたのには笑ってしまった。

このアルバムもオーバーダブもされているだろう。一説によると弟のヴィンス・マリノがステージ裏でリズムギターを弾いているとの噂もあった。後にヴィンスも加えてマホガニー・ラッシュは4人編成となる。

フランク・マリノは現在もソロ名義でアルバムを出しているが、80年代以降のハード・ロック、メタル・ギタリストに大きな影響を与えた一人に間違いない。
ジェイムズ・ギャングはジョー・ウォルシュが1969年に結成した3ピースバンドである。
バンド名はジェシー・ジェイムズ率いる、アメリカ西部史上もっとも有名な強盗団「ジェームズ・ギャング」に由来する。
1971年発表のこのライブアルバムジャケットは、カーネギー・ホールの正面に西部劇の酒場のように、馬を3頭繋いでいるのもカッコいい。

ジョー・ウォルシュというとイーグルス時代しか知らない人が多いと思うけど、私にとってはジョー・ウォルシュは何と言ってもジェイムズ・ギャングなのである。
中学生の時にラジオから聴こえて来た "Walk Away" のカッコよかったこと!
ジェイムズ・ギャングの唯一のヒット曲かもしれない(笑)

私の大好きなフリーも同様だが、ジェイムズ・ギャングもスタジオ録音はなんか音がしょぼい。
しかしライブアルバムは音は悪いけど、ライブバンドとしての本領はここにありってド迫力である。

ジョー・ウォルシュのレスポールは図太く粘り、デイル・ピータースのベースはぶりぶりうねり、ジム・フォックスのドラムは当時最高峰のレベルではないかってくらい上手い。

ギタリストとしての私はジョー・ウォルシュをコピーした事はないが、かなり影響を受けている。
ソロ活動の後にイーグルスに加入した時は「なんでジョー・ウォルシュ?」と思ったが、低迷していたイーグルスにロック魂を吹き込んで復活させたい、というジョーの思いがあったのかも知れない。

ジェイムズ・ギャングはジョー・ウォルシュ脱退後、ドミニク・トロイアーノ、トミー・ボーリンと凄腕ギタリストが加入して活動したが1974年に解散してしまう。

このライブアルバムはロック野郎は必聽です。
ニューエイジ・ミュージック (New Age music) とは、リラックスさせる意図や前向きな感情を与える意図を持った、いくつかの異なったスタイルの穏やかな音楽のこと。
ヒーリング・ミュージック、イージー・リスニング、環境音楽(「アンビエント」とも呼ばれる)、一部のエレクトロニカ等と類似した音楽性を持ち、またジャンルの境界線は曖昧であるため、それらと同一視される事も多い。分類不明なものを後付けでカテゴライズされることも多々ある。

と、wikiには書かれているが、確かにそれまでのジャンルに入らない音楽や穏やかなプログレなども含まれるとなると、はっきりとこれがニューエイジ・ミュージック と分けることは難しい。

有名なアーティストとしては、1980年代のニューエイジ・ミュージックのブームの一翼を担った、ウィンダム・ヒル・レコードの創始者であるウィリアム・アッカーマン、ウィンダム・ヒルを有名にしたジョージ・ウィンストン、既存の楽器に加えてザトウクジラ、オオカミ、鳥や虫といった「自然界の音楽家たち」を自分の音楽に積極的に取り入れたポール・ウィンター、ニュー・エイジ部門で最初のグラミー賞を受賞したエレクトリック・ハープ奏者、アンドレアス・フォーレンヴァイダー、日本では富田 勲、喜多郎、東儀秀樹などもニューエイジ・ミュージックの範疇だろうか・・・

私のお気に入りは、ポール・ウィンターとアンドレアス・フォーレンヴァイダーである。

1960年代から自身のジャズバンド、「ポール・ウィンター・セクステット」「ポール・ウィンター・コンソート」で活動していたポール・ウィンターは、自然界の音との融合(物悲しいブルースのようなオオカミたちの遠吠え、そしてクジラの美しくて複雑な歌)を音楽にしていく。

1980年に自身のレコード・レーベルであるリビング・ミュージックを設立し、グラミー賞に6度ノミネートされ、4つのグラミー賞受賞作品を発表している。それらの作品はグランド・キャニオンのような自然の音響空間や世界最大のゴシック様式教会であるニューヨークの聖ヨハネ大聖堂で録音されている。

私が特に好きなのが1983年発表の「Sun Singer」で彼の澄んだソプラノ・サックスを聴きながら夕日を眺めるのは至福のひとときである。

アンドレアス・フォーレンヴァイダーはスイス人のエレクトリック・ハープ奏者で、彼の音楽と奏法は私のハープという楽器の概念を覆した。
ビート感のあるベースとコード、メロディーを1台のハープで奏でてしまうのである。
初めてフォーレンヴァイダーを聴いたのは1981年発表の「Behind the Garden - Behind the Wall - Under the Tree」でいまでも愛聴盤になっている。
1986年発表の「Down to the Moon 」はグラミー賞を受賞し、来日しすばらしい音楽空間を披露した。

ストレスの多い今の日本、ゆったりと心の疲れを彼らの音楽で癒してみてはいかがだろう。