【最終章】
無観客配信
この実施には正直かなりのリスクがある。
まずすでに券売したチケットを全て払い戻さないといけない。チケット代+手数料を僕らは支払うことになる。
そして開催する以上お客さんが入ろうと入るまいとリキッドルームの「箱代」もそのまま支払う事になる。
あわせて音響、照明、機材費など当初予定していたコストに加え撮影・配信人件費なども加わり
有観客でやる以上に開催コストは高くなる。
しかも発表してチケット券売までの準備期間を考えるとどんなにフルスピードで動いてもチケットを発売出来る期間はわずか10日ほどしか無い。
そこで僕はみんなに伝えた
「今回は『仕方なく配信』程度の思いなら絶対『中止』にすべきだ。でも『絶対世界一の配信ライブしてやる!』くらいの気持ちがマジであるなら、それは絶対進むべきだと思う。そして先に言っておくと俺にはその気持ちがある!!』
すると宮田もヨシロウもマッキーも
『ヤバイやつやろう!!』
と。もうそこに迷いは一切無かった。
そこから1週間
・チケット払い戻しのアナウンス
・無観客配信の発表
・チケット券売開始
と進めるため毎日電話とメールとLINEが鳴り止まないほどのやりとりが続いた。スタッフに、イベンターに、マネージャーと、出演してくれるサポートメンバーやゲスト、熱を帯びたやりとりが毎日深夜まで続く
その中で配信ライブに向けたライブの演出を僕はもう一度練り直していた。
有観客でやる予定だったことをそのままやってもそれは「妥協」にしかならない。
配信だからこその演出を。配信だからこそのライブを
また0からセットリストを決め直す。
考えて考えて浮かんだ一瞬のイメージを切り取り、そのイメージを言語化し形にしていく。
形になるやスタッフに連絡して「こう言う事をしたいんだ!!これってあと10日で出来る?」と確認
時間との戦い
だが妥協は無し
基本FUNKISTチームのスタッフは優秀かつバカだから「出来ない」とは口が裂けても言わない。
「時間が短すぎる」「正直キャパを超えてる!!」
とかいろんな不満はブーブー言いつつ最後は必ず
「でも面白そうだからそれ絶対実現させる!」
と言ってくれる。
メンバーもスタッフも本気だ
最高のライブを作る。
そこには一点の曇りもない
でも
時間は無い。
一つ一つを大切に、丁寧に、やれる事を一つ一つ。
今自分にできることを
ひたすらにやる。
それに集中した。
みんなも全力で動いてくれた。
その中で
「どうせやるならネットでしか出来ない事を!!」
の僕の言葉をどう取り間違えたのか宮田とヨシロウが通販番組「宮ネット」の撮影を始めた時は正直殺意すら覚えた。
でもそれが彼らなりの『全力』の流儀なのは充分わかってるし、きっと結果それがみんなを大いに楽しませてくれるんだろうという絶大な信頼のもと、僕は怒りに打ち震えながらそれを見て見ぬふりをする事にした。
撮影は無事終わったらしい。
当日19:00からの開演に先駆けて18:30から「宮ネット」は放送するらしい。編集スタッフいわくどうやら面白いらしい。
僕は信じていない。
そしてリキッドで販売予定だった物販グッズも当日ネット物販で販売できる事になった。
こうして着々と僕らは配信ワンマンへと時間を積み重ねている
昨日は最後のリハがあって
ガッツリ通し練習をした。
挑戦が沢山だ!守りには入らない!
ものすごい夜を描きたい。
今まで20年。日本中で、世界中で、ライブをしてきた。
結果配信になったことで、世界中のみんなと楽しめるライブになった。
アフリカのあいつらに届くかな
アメリカのみんなには届くかも
ヨーロッパで出会ったあの人には届くかな
カンボジアのあいつら元気かな
日本中に届けたい人がいる
世界中に見てほしい人がいる
20年
たしかに歩いたこの道には
無数の足跡
その先々で
いつも素晴らしい出会いと
涙の別れがあった
そうだ!
今こそSUNRISEで世界中のみんなと心の肩を組むんだ!
ソーシャルディスタンスなんか必要ない。
配信ライブってやりたい放題だろ!!
ライブハウスだったら大声は出せなかった。
でも配信なら自分の部屋でお構いなしに叫んでもらえる!
マスクなんか部屋の床に叩きつけてやれ!!
僕らは羽を手に入れたんだ!!
世界中がFUNKISTだ!!
もう誰も僕らを止めることは出来ない
2月1日
あなたが握るスマホに
あなたが見つめるパソコンの画面に
俺たちが会いにいく!
あなたに会いにいくから
待っててね
音楽は
とまらない
絶対に止めない
俺たちが
鳴らし続ける
染谷西郷
明日は宮田がブログを書く予定!お楽しみに











