みなさんどうも!染谷西郷です。

いよいよ21日にFUNKIST20周年ライブがエビスリキッドルームで行われます。

と言っても無観客配信ライブですが。



結成20年。「レコードが無くなろうと、CDが無くなろうと、ライブだけは消えない」ずっとそう信じて現場第一主義で「ライブ」を主戦場にFUNKISTというバンドは生きてきました。



年間100本を超えるライブをひたすらにやり続けてきました。

そんなFUNKISTのライブが去年初めて「止まりました」有観客でのライブをストップさせてもう1年が経とうとしています。


昨年531日は僕らの結成20周年の記念日でした。


その日はエビスリキッドルームでワンマンライブを予定していましたが、発動された「非常事態宣言」


リキッドルームを日曜日や祝日で抑えるとなると1年前から動かなくてはいけません。

実際は2019年の6月にはリキッドルームを押さえていました。そこから逆算して


2019年夏ベストアルバムのリリース




そして夏から冬にかけての全国約40箇所のツアー




などを組んでいき 2019年は翌年に控えたのリキッドルームワンマンの準備と並行して音源製作とツアーを行なっていました。


そして2020年はそのツアーの集大成として全国10箇所での2マンツアーを組み




その全てのファイナルが2020531日の恵比寿リキッドルームになるよう、1年かけて準備していました。


しかし新型コロナウイルスの影響を受けて、そのツーマンツアーは全て中止に。


そしてファイナルに組んでいた恵比寿リキッドルームは202121日に延期となりました。


その決断に後悔は一切してません。

だって守りたいものがあったから。


でもその日のために、寝る間を削ってみんなと努力した日々や、スタッフやメンバーと何度も意見を衝突させながら研磨した時間が、報われることなく、日の目を見ずに全て消えていったときは正直に言うと心がへし折れそうでした。


さらに言えば僕らは運営も全て自主レーベルで行なっているので経営面で受けるダメージも計り知れないものでした。


そして何より一番苦しかったのは、チケットを手に今か今かとライブを楽しみに待ってくれてる人に「中止」や「延期」をアナウンスしてガッカリさせなくてはいけないことが分かってる中で、そのアナウンスをしなければならなかったこと。


たかが1本のライブ。そう思うひともいるかもしれません。


でも場所によっては何年かに一回しか行けない街もあります。様々な事情で県外遠征が叶わない人にとっては、何年も待ち望んでくれた「大切な1日」だったりします。


20年ライブをやってきてその


「ライブ一本の意味」


は日増しに大きくなるばかりで、「慣れる」なんてことはありません。


そんな誰かにとって、大切に思ってくれてる1日に対して「やめる」と伝えるのは本当に子供っぽい言葉にはなりますが「嫌」でした。


それでも来てくれるみんなの健康や安全より最優先させることなんてない!!という自分たちの結論の元、それを伝えなくてはいけない。


言いたくなかったんだよね。本当は。


だから二重、三重に重たい物が重なって、とても心の苦しい時間でした。


でもそんな僕達の心を救ってくれたのは、まさにその、チケットを手にしてくれてたみんなからの言葉でした。


「中止にしてくれてありがとう」

「延期全然いいよ!ライブまでの楽しみな時間が増えるね」

FUNKISTならそういう決断をすると思ってたよ」


僕らの元に届いたたくさんの温かいメッセージに、泣きました。


そして中には


「払い戻しはしない!このチケットはずっと思い出に持っておきたいから」


なんて言ってくれる人も現れて。そしたらそれがファミリーの中で「それいいね!!」って広まって


結果僕らの経営面での損害も最小限に抑えることができて


本当にみんなに支えられて、あの曲面を乗り越えられたんだ。本当にありがとう。


そしてそこからは「有観客でのライブが当面難しくなりそうだ!!」という判断から今まで経験の無かった「無観客配信」という形でのライブの模索が始まりました。

家をDIYでスタジオに改造して、配信機材を揃え、家でレコオーディングからライブまで、届けられる環境を充実させていきました。


その中で配信ライブならではの面白さも沢山見つかり


今ではファンクラブを中心に、家からライブ配信や、ファンと一緒にミーティングする企画や、宮田とよしろうのトークバラエティーと、やれることも増えていき、チャット欄を使ってみんなとキャッチボールしながら作れる空間はまた面白くて


「配信面白いな!!』


と日々実感しながら、それでもやっぱり大好きなライブハウスからも無観客配信という形でライブを行う日も増えていきました。



そしてそんな僕らにとっての大きな大きな目標こそが


21日に1年ぶりの有観客ライブを開催する」


でした。一年振りにみんなと会う。


そのためにコロナ対策についても事前にイベンターとなんども協議して、他の公演の状況も聞きながら万全をきしてきました。


実はコロナ対策をわかりやすく表すためにこんな画像も数種類作って用意してました(これに関しては2/1当日意地でもどこかで使います!!)


イラスト:オレンジさん



そして迎えた20211月。


その本番まで3週間と迫ったその日


二度目の非常事態宣言発令


僕らのワンマン「21日」はその非常事態宣言真っ只中でした。


しかも国や都が出したガイドラインはこうでした


5000人以下のライブハウスなら有観客をしてもいい


・収容人数は50%以下に


・非常事態宣言前にチケットを券売していたイベントに関しては20時を超えてもライブをしてok


という内容で、僕らのイベントはこの条件を全てクリアーしていました。


クリアーしてしまっていた。という方が正しいかもしれません。


つまり実質僕らはガイドラインに従えば有観客ライブが「出来る」状況だったのです。


そしてそれがまた僕らを悩ませました。


「出来ない」なら諦めもつく。


すぐに切り替えられる。


でも「出来る」となれば自分たちで


「やる」「やらない」


の判断をする所から始めなきゃならない。


時間が無い。本番まで3週間しかない中で、判断と発表を急がないと。


こうして本番3週間を切ったこの時期に、僕らは大きな決断を迫られるのです!!


中止?延期?開催?



そこからさらなる葛藤の日々がはじまったのでした


ー明日に続くー