島田市立川根小学校〜最終話〜 | FUNKISTオフィシャルブログ Powered by Ameba
2018-11-29 08:31:34

島田市立川根小学校〜最終話〜

テーマ:ブログ
最後のワークショップが終わり

僕が東京に戻ろうとした時

ふと誰かが僕の背中をトントンと叩いた


振り返ると歌グループの副リーダーの女の子が立っていた。


彼女はシャイな子が集まる歌グループの中でも人一倍シャイで、でも笑うと笑顔がとても可愛い子だった。


彼女から僕に話しかけてくることなんて今まで一度も無かったから僕はビックリして

『どうした?』

と訊ねると彼女は

『本番が終わったら、、もうFUNKISTは学校に来なくなっちゃうの?』

と言った

『そうだなぁ。中々くる機会は減っちゃうかなぁ。』


と答えると、彼女はとても寂しそうに俯いた。


とっさに
『来るよ!来るよ!また来る!卒業式出るわ!保護者として!!』

と僕が慌てて冗談めいて言うと上を向いてニコっと笑ってくれた。


『あぁ、この時間をそんな風に感じてくれてたんだなぁ』と胸が熱くなった。


一番最初に川根小に来た日。

歌、サッカー、ダンス、映像とグループわけをする事から始めたんだけど、それぞれ子どもたちにはやりたいグループに自分で行ってもらった。

実はその時に歌グループを希望する子は一人しかいなかった

たった一人歌グループの元にやって来たのが

その副リーダーの子だった。


シャイで目立つことをするのが苦手な彼女がたった一人勇気を出し、友達の元を離れ歌グループに並んでる姿に先生たちはビックリしその勇気に感動し泣いてる先生もいた。


そしてその子が歌グループに並んだことで『あっ!じゃあ私も歌やる!!』と他の子たちも集まってくれて今の歌グループは結成された。


彼女の『歌を歌いたい!』という強い想いと、踏み出した勇気がこれまでもずっと歌グループを支えみんなを一つにしてくれていた。



そして僕らはいよいよ11月24日を迎える



本番直前


プロチームだけがバックヤードに召集され

マルコさんから短い言葉でこう告げられた


『みなさんが今までやってきた全てを

この2時間、全部川根のために注いでください。

よろしく!!』




円陣に声が響き



本番が幕を開ける





映像

校長先生のラップ

子どもたちの歌、ダンス、サッカー

FUNKISTのライブ、hammerさんのライブ
mamiさんのダンス、球舞のパフォーマンス

そして子どもたちみんなの合唱






もう内容の一つ一つを書くのはやめよう




だって僕はあの日の奇跡を

表現する言葉を持ち合わせていないんだから


子どもたちが躍動し

その度に大人たちは歓声を上げ

涙を流してた


50年の歴史

町に一つしかない学校

集まる保護者もまた

この川根小を巣立っていったあの日の川根っ子たちだった


ワークショップ最終日、少年が言った
『来た人をみんな笑顔にしたい』


その思いもまた、川根の大人たちが試行錯誤しながらこの50年、ずっと子どもたちに手渡し続けてきたバトンの『答え』だったのかもしれない


大人も子どもも入り混じって肩を組み歌い踊る姿に

この学校が見送ってきた、少年少女の後ろ姿を見た気がした


エンディング。2年生のくんちゃんが一人で歌い出し、その声に歌グループのお姉ちゃん達が続く

そして最後それまで観客だった子ども達が一斉に立ち上がり振り返ると

全校生徒で全力の合唱が始まる

感動の涙が会場を包み

2時間を駆け抜けたステージは幕を降ろした

カーテンコール

鳴り止まぬ拍手

笑顔でステージに登ってくる子どもたちの表情が眩しくて

僕はギターを弾きながらボロボロ泣いた

もうどうにも止められなかった


色々あったなぁ

彼女たちとの日々を思い出してた



いっぱい悔しい思いもしたし




その度いっぱい練習して、なのにそれが簡単には報われなくてしんどかった時もあったなぁ




でもそんな日々の先


こうして舞台の上で笑って会えたな






よかったな

本当によかった


ありがとう。出会ってくれて本当にありがとう。



見てごらん。



君がつくった景色だよ





拍手はいつまでも鳴り続け


子どもたちの挑戦は幕を閉じた



全て舞台が終わった後


僕らはいつも通り


体育館の床に円になって座っていた


あの日とは違う

達成感と

喜びと

そして終わってしまう寂しさが


僕らを包んでいた


『楽しかったよ!!』

『初めの頃は恥ずかしかったけど、今はもう、全然恥ずかしくないよ!!』

一生懸命話してくれる子どもたちの言葉が本当に嬉しかった


そして僕はまた泣いた。


ふと見ると、副リーダーの女の子も泣いているのが見えた


本当によく頑張ったね


円が解けた時


彼女の元に行った

『寂しいなぁ』

と言うと泣きながら小さく頷いた

『歌が好きなんだね』

と言うと彼女は僕の顔を見上げ、また頷いた。


そして彼女は勇気を振り絞り僕に一言告げた









『私いつか、歌う人になる』










僕は涙を堪え


『うん、そうか。じゃあいつかまた、ステージで会えるね。俺も頑張るよ』



と伝え



約束の握手を交わした







こうして川根小学校の50周年祭は幕を閉じた




最後に歌グループで記念撮影


そこには




相変わらず大はしゃぎはしないけど





確かな笑顔の



子どもたちが写っていた







川根小学校50周年祭


この物語には


また続きがありそうだ



いつかのその日を信じて




LOVE川根





〜終〜





【あとがき】
今回体験した川根小学校50周年祭の日々があまりに素晴らしかった為思い立ってブログを書いてみました。
今回は僕の目線から歌グループの子たちとの時間を中心に書かせてもらいましたが、サッカーグループにも、ダンスグループにも、映像グループにも、それぞれのドラマや物語があり、乗り越えて辿り着いた軌跡がありました。
それがラストの感動のフィナーレに続いていったんだと思います。
また子どもたち一人一人にも物語があり、それは今回は触れずに書き上げました(どうしても内容が子どもたちのパーソナルな部分に触れてしまうため)つまり今回書いたこの7話のブログも、まだまだ今回の1部分でしかないと言うことです。

改めてそんな経験を人生で出来た事が幸せで誇らしく、『音楽を続けてきてよかったなぁ』と大きなご褒美をもらったような気分です。

今回のステージはいつの日かレイさん中心に映像グループの子どもたちが映像作品として形にしてくれるとおもうので、その日を信じて僕も待とうと思います。早く見たいな。

今はただ川根ロス真っ只中で、教員免許とって川根小に就職するしかないんじゃないか!?と真剣に相談したら歌グループの女の子達が『その頃私たち卒業してていないよー』と冷ややかに現実を突きつけられたので悲しいし、宮田が耳元で『教員免許お前が最短で取れると思うなよ。九九からやり直すんだから20年はかかるぞ』とよりリアルな現実を突きつけられ、60歳定年間際で教員になる私って一体、、、、と泣きながら九九の8の段に取り組んでいる日々です。難しすぎます

話は脱線しましたが、BIG NATUREを立ち上げた川根の青年団のみんなが、今回ワークショップの度に仕事を休んで学校に駆けつけ、サポートをしてくれました。『地元の子ども達の為に』と全力を注げる大人の姿は眩しかったし、そんな想いがまた川根の子どもたちの『来た人みんなを笑顔にしたい』に繋がってたんじゃないかなぁと思ってます。誰かを思いやる心は循環して巡るみたいです。その純粋さと美しさが、川根という町には色濃く残っています。僕らが忘れそうになっている大切ななにかが、この町にはあるようです。

観光名所『人』

そんな川根に、いつか是非遊びに来てください。

人生のかけがえのない時間を得られるはずです。
僕の大好きな場所です。自信を持ってオススメします。次のFUNKISTツアーには川根マストで組まないとね。

最後になりますが、今回何度となく挑戦を繰り返してくれた子どもたちに本当にありがとうを
そして理解を示しワークショップを受け入れてくださった子どもたちのご家族のみなさんにも感謝を
そして支えてくれた青年団のみんな、校長先生、学校の先生、みなさんに感謝を

そして今回川根で起きたこの奇跡が、一欠片でも届き、今を生きる子どもや大人の日々を照らしますように。あなたの今を照らしますように。

7話に渡る長文ブログを読んでくれてありがとう

いつの日か連載スタートするだろう宮田目線で描かれるスピンオフコメディー作品『川根小宮田バージョン』に期待しつつ、僕はまだしばらく余韻の中で過ごすことになりそうです。

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