シカゴから日本に帰ってきて、夏が来た頃FUNKISTの動きは日増しに激しくなっていった


ツアーのコンセプトや構想を考えて

物販のデザイン打ち合わせや作るアイテムを選考

さらに『3人FUNKISTでもいい』

と言ってもらったフェスにも出演させてもらったり



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ステージからの一枚





ソロでも学校でライブさせてもらったり
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ラジオの生放送でドッキリライブさせてもらったり
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さらには今年も8月6日に広島、8月9日に長崎でライブさせてもらって。

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長崎の吹奏楽部の中学生と一緒に演奏した『こどもたちのそら』は一生忘れない素晴らしい時間だった。




そんな『武者修行』と題して送っ日々も充実した怒涛の毎日を送ってました(台風で沖縄のフェスが中止になっちゃったのは本当に残念だったけど)


そしてそれと同時進行で進んでたのがレコーディング!!!


そう!

新メンバーも固まって復活ツアーの日程も決まり


どうにかそこで会場に来てくれるみんなに新生FUNKISTの音源を届けたい!!


という思いが高まり、スタジオでの新曲作りが始まった。

そしてレコーディングするにあたり、

『FUNKISTの決意表明』

とも言える一枚にする!!

する以上は最強の一枚を作る!!

と決めていて、それに伴い俺の中でどうしても一緒に力を貸して欲しい人が2人いた


最強の一枚を作るために力を借りたいスペシャリスト!!


その1人が松岡モトキさん。

音楽プロデューサーだ。

名前をあげればきりがないくらいのビッグネームのプロデュースを手がけてきたスゴイ人(ウィキペディアとかで見てみて!!)


FUNKISTのBORDERからアルバム7まで、多くの音源を一緒に作ってくださった最高の理解者。

7というアルバムを製作するときも

『陽子ちゃんの音をアルバムに入れたい!!』

という俺たちの思いを汲んでくださり、スタジオで陽子ちゃんがレコーダーを使い1人撮っていた練習の音源から丁寧に丁寧に音抜き出し、7というアルバムを7人のサウンドで完成したくれた人なんだ

とにかく温和な人柄で、どんなにスタジオがピリついても全てを優しく包み込んでくれる大好きで尊敬してやまない人



そんな松岡さんが3月の活動が止まる前のライブに来てくださって、帰り際


『なんか俺に出来ることがあったらいつでも言ってくれ!!仕事の関係とかそんなんじゃなく、いつでもFUNKISTな力になりたいんだ!!』


と言ってくれて

もしまたFUNKISTが動き出すことがあれば、絶対に松岡さんにお願いしたい!!

って心の中で決めていた!


シカゴから帰り、松岡さんに連絡して久しぶりにお会いして、半年の間に起こったこと、レコーディングで力を貸して欲しいこと、このCDが自分たちの新たな一歩になること、思いの丈を全部伝えると松岡さんもすごく喜んでくださって


本当はめっちゃくちゃ多忙なのに、FUNKISTのレコーディングに参加を決めてくれたんだ!

これはもうめちゃくちゃ心強かった。

本当に感謝。


そしてもう1人どうしても力を貸してもらいたかった人


それがアルバム『Gypsy』を作るときにレコーディングエンジニアとプロデュースの両方で力を貸してくださった秋窪 博一さんだった。

秋窪さんもそうそうたるアーティストのレコーディングを録ってきた凄腕エンジニアで

Gypsyという当時新しい形を模索していたFUNKISTに時間も惜しまずめちゃくちゃ付き合ってくださり、最後納得いく形に完成するまで一緒に試行錯誤をしてくださった恩人で。


まぁ録り音、ミックスがぶっ飛んでるのに理にかなってて、とにかくカッコいいんだ!!

Gypsyを撮ってるときに秋窪さんと何気なく話した会話がなんか鮮明に残ってて


『西郷君さぁ、FUNKISTって信頼出来るプロデューサーっているの?』


『あっ!はい!松岡さんってかたとすごく沢山の音源を作ってきました!!』


『そうかぁ。いつかその方がプロデュースで俺がエンジニアでタッグ組んでFUNKISTのレコーディングしてみたいなぁ』


『それヤバイっすね!!』


長いレコーディング作業の中での他愛もない会話だった。


けど、なんかその時胸が震えた!

『それやってみてぇ!!!』


って。


今年の頭メンバーの脱退が発表になった時


すぐに電話をくれたのが秋窪さんだった


『リーダーは苦しいなぁ、、、でもFUNKISTは絶対に大丈夫だ!俺もいつでも力貸すし、なによりあんなに素晴らしいファンがついてるじゃないか!』


と励ましてくれた。秋窪さんはGypsyをレコーディングする前にFUNKISTのライブを見に来てくれて


『FUNKISTのファンに感動した!あの人達は裏切れない!!』


とレコーディングの時もずっと言ってくれた。


そしていよいよ復活、レコーディングというタイミングで秋窪さんに電話をさせてもらった

『秋窪さんお元気ですか?』

『おう!西郷君!元気だよ!ただ今アルバム製作が幾つも重なっててね、めちゃくちゃなスケジュールで働いてるよ(笑)』


正直、あぁ今回のレコーディングは無理だろうなぁってその話を聞いて思った。それでも『FUNKISTの第一歩を秋窪さんと一緒にやりたい!』って思いだけでも伝えたい!と思いの丈を伝えさせてもらった。


すると秋窪さんは『ちょっと掛け直す』


と言って数時間後


『やろう!調整つけた!すごいの録ろう!』


って。絶対に無理したに決まってる。

『本当に大丈夫なんですか?』


と何回聞いても


『大丈夫だ!心配いらないよ!最高の録ろう!』


って。


あぁ、俺たちはなんて人に恵まれてるんだろう。

胸が熱くなった



松岡さん、秋窪さん、新メンバーと宮田とヨシロウと俺。

こうして最強チームでのレコーディングが始まった!!


とにかくまずは曲を完成させること!


Time has comeとLIFE is LOVE、そして宮田とヨシロウと俺の3人でピースボール(アコースティック)

Time has comeはFUNKISTの決意表明の一曲!


とにかくエモーショナルに感情爆発で行きたかった!

作ってきた楽曲を聴いてもらい

ナオトには

『会場が踊り狂える感じにしたいんだ!』

と伝えた!すると

『それならソカのリズムが合うんじゃないかなぁ?こんなのどうだろう?』

と、今のTime has comeのビートの原型になるものを弾きだした。

その時にwillieがソカビートじゃないドラムをたまたま叩いてて、俺の中で音像が見えたんだ!


『そうだ!willieは16ビート的なアプローチをしてSIMAにソカビートを打ってもらうのはどうだろう?ナオトがドラムに寄せて16ビートを刻めばお客さんは横にノる!ナオトがSIMAに合わせてソカに行けばお客さんは飛ぶ!!』

二つのリズムが重なってて、ベースがノリを支配してる!!


絶対にヤバイ!!


確信があった!


実際やってみるとえげつない!!

なにこれ超ノレるんだけど!!

willieにもとにかくアグレッシブなドラミングを求めた


『もっと激しく躍動して!もっと行っちゃおう!』


その度にwillieがリミッターを外していく


それに呼応して曲が弾む跳ねる!!

SIMAも様々なアプローチで曲を盛り立てていく!


『そのビートいいね!そこは歌とヒューマンビートボックスだけにしちゃおう!!』

アイデアが溢れた

宮田が間を縫うようにカッティングを入れていき、ヨシロウがとんでもなくエフェクティブな音をぶっ込んでくる!!

『なんじゃこりゃー!爆発ダァ!!』

あっという間に曲が完成していく

松岡さんもリハーサルから参加してくださって

曲作りが煮詰まると、ポンっと打開策をくれる


そんな風にしてスタジオ作業が終わりレコーディングへ突入した

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リズム隊から順に録っていく


秋窪さんが


『西郷君!とんでもないリズム隊見つけてきたね!!』


ドラムとベースを聴いて秋窪さんが最初に放った一言だった


『これはFUNKISTヤバイなぁ!!』


とずっとニヤニヤしてる!!


期待感がブースを満たしていた


レコーディングは数日かけてみっちりと行い


最高に幸せな時間はあっという間に過ぎていった


松岡さんや秋窪さんも

『FUNKISTこっからさらに面白くなるね!スゴイメンバーだよ!!』

と言ってくれて


『なにより西郷君の作る曲が一個突き抜けたよ!吹っ切れたんだね!こっからが楽しみだ!!』

って言ってくれて。


0から宮田とバンドを組む!

その想いが余計なものを全部捨てさせてくれた。

『1度きりの人生!俺は俺がカッコいいと思う音楽を命かけて作る!以上!』


それだけだった。そしてアフリカ、アメリカとまわってわかったことがある


言葉が通じなくても音楽は俺たちを繋いでくれる!


だったら世界中どこにいっても


『FUNKISTが奏でれば世界が踊る!!』


そういうバンドになろう!って思った。

それが一番ピースフルじゃないか!と。


富んでようが貧しかろうが、文化や言葉が違おうが、そこが戦場のど真ん中だろうが


俺たちが奏でればみんな笑顔で踊り出す!


『俺たちはそういうバンドになる!!』


ずっと独りだと思っていた世界に音楽が居場所をくれた


形あるものはいつか壊れる


だったらもう『いつかやる』は無しだ。


ここからは俺たちが誰かの居場所になる。


生意気かもしれない。

おごってると思われるかも。


でも決めたんだ


俺は俺がやりたい音楽を奏で、なりたいバンドになる!


半年先、1年先、だって誰にもわからないなら


ひたすらにガムシャラにそれを目指す!!




Time has comeにその想いを込めた



FUNKISTの決意表明だった






【Time has come】

東の空には太陽 震えたまんまでいいよ 
俺もそうなの 弱いの 一緒だね なら行こう
 
今からじゃ遅すぎるとか 
いつか叶ったらいいなとか
言ってる間に日は落ちる 
やってもやんなくってもいつか死ぬ

「だって」「無理」なんて言って待って 
わかったフリなんてしてないで 行こうぜ 
Time has come
 
let’s shout why let’s us move on why not 
僕らがそばにいるよ
一人じゃない もう一人じゃないよ 
始まりの時 oh you are my shine
 
僕らは前へ前へ前へって背中押されてる時代で
立ち止まり「ちょっと待って」なんて言ったら置いてけぼりなんです
それでも良いよこの場所が好きなんだ 
授かりし命は無限じゃないから使い道全ては俺が決める 

かかってこいよ!!
 
let’s shout why let’s us move on why not 
僕らがそばにいるよ
一人じゃない もう一人じゃないよ 
始まりの時 oh you are my shine
 
この地球中6999999999人全て敵に回しても 
たった一人だけのあなたが 僕を信じててくれるなら 僕は何度でも立ち上がり そして剣を抜く
掲げた旗は孤高のライオン 
奏でた音は鼓動の雷音 
oh TIME is COME
 
let’s shout why let’s us move on why not 
僕らがそばにいるよ
一人じゃない もう一人じゃないよ 
始まりの時 oh you are my shine



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{9BA28F3C-CEEC-4ECB-B6BB-7DFE4F2D8ED4:01}

レコーディングが終わった翌日



僕らは新曲を持って



武者修行最後の地へと旅立った




言葉を超えて





文化を超えて





常識を超えて




見えない壁をぶっ壊せ!!




ヨーロッパ




ストリートライブツアーへ




~続く~







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