【あらすじ】
小川淳也は官僚(自治省)出身。2003年、32歳の時に衆議院選挙に初出馬したものの、地元・香川1区には、四国新聞と西日本放送のオーナー一族出身の平井卓也という大物政治家がおり、民主党が政権を奪取した2009年以外、小選挙区では、敗北の連続(後に比例で復活当選)。
2021年、50歳を迎えた小川氏は、7度目の衆議院選挙においても、当初、50歳で引退をほのめかしていたことで、出馬に躊躇する場面も…。
しかしながら、彼のある信念が、再びこの選挙に駆り出されるきっかけとなることに。
家族も認める、その信念とは…。
【見どころ】
監督・大島新氏の夫人が小川淳也氏と同級生という縁もあり、初出馬からの17年間を記録した「なぜ君は総理大臣になれないのか」の続編。
今回、ライバルの平井卓也氏は初代デジタル大臣という政府の中枢に位置しての選挙戦。
大きな地盤もなく、ただひたすら、草の根運動を繰り返していく小川氏ではあるが、小さなことからコツコツ…が実を結び、新しい支持者にも恵まれながら、少しずつ支持者を増やしていく様子が秀逸。まさに映画のような展開に心洗われる瞬間もあるが、小川氏の不用意な行動で、不穏な空気が流れる…。
しかしながら、前作同様、その窮地を救うのが家族であり、協力者の熱い思い!
選挙戦のドキュメンタリーなのだが、ヒューマンな部分も見え隠れし、家族の在り方等をとても考えさせられる作品。
ライバルである平井卓也氏の、当初は大臣という立場から見せた余裕の立ち振る舞いが、徐々に焦りからか?大臣らしからぬ言動を見せるところも見どころの1つである。
【評価】★★★★☆星4.3
ドキュメンタリーとは思えない、様々なハプニングや小川氏の人間性が、元々脚本があったのでは?と思わせるほどハラハラドキドキさせられる、いい意味でも悪い意味でも(笑)
また、地方ならでは!の与党推しせざるを得ない現状と、一個人との思惑との矛盾もリアルなインタビューを通じてわかる部分に、監督、カメラマン、プロデューサーの覚悟が見受けられる作品。(かなり危険な潜入インタビューもあります・汗)
3時間弱とは思えない程、あっという間に見終えることができます。