70年代頃の海外建築雑誌より 陶芸家アトリエで使用されるNEVY CHAIR




少し前、起き抜けにヤフオクのブッシュが鳴ったので、寝ぼけ眼で見た感じではあるが

ずっと欲しかったアルミ製NAVY CHAIRが破格⁈しかも理想的なエイジングの雰囲気が好みにぴったりだった為、4台あるうちの2台を直ぐに即決落札した。


暫く骨董屋さんらしき出品者の他の出品物を一つ一つ見ながら完全に覚醒する時間を待っていた。


おやっ?


EMECOのブランドマークがない事は承知していたのだが、この椅子の最大の特徴である背もたれの三本ラインの違和感に気が付いたが、時既に遅し。



【エメコは1944年にペンシルヴェニアで設立。第二次大戦の間はアメリカ合衆国政府から潜水艦や船の上で使用する、海水や潮風に強いチェアの開発・製造を受注、事業を拡大しました。中でも「No.1006」はネイビー・チェアという愛称がつくほど普及しました。それは77段階もの様々な工程を経てようやく完成するものであり、エメコのアルミ加工技術の高さを体現するものでした。emecoチェアはアメリカでは希少なハンドメイド製品です。】出典 オリジナル販売サイト





ネットにあった製造図らしきもの



左 不明ブランドのリプロダクトは背もたれの角パイプが細すぎる (ネット検索より)

右 オリジナルEMECO 背もたれ3本ラインは等間隔直線である その為、背もたれ下部横流れのパイプは上部方向に湾曲 好き嫌いはあるが…



左 オリジナルEMECO

右 今回の落札物 三本ラインが平行ではなく、バランスは良いがオリジナルが持つクールさに欠ける 脚部補強のデザインの簡略化 後に相合家具の取り扱い品と判明 販売期間不明






上2枚の画像はDAIVA製 背もたれ三本ラインは等間隔並行ではあるが若干の湾曲がある


以上、今のところ判明した製品を比較した。この椅子を知ったきっかけはフィリップ・スタルクによるリデザインからだと記憶しているが、その詳細は後日調査とする。