『彼の奥さんってどんな人?』
『B級グルメって感じでしょうか』
父方の祖母の姓が同じだけで、親戚並に接している美男Kの毒舌はさえる。
『シークレット・フィンガー/地上最強の美少たち』(1974)でやっと視界に入ったテッド・V・マイクルズがZ級映画監督だと解って、立て続けに『テン・バイオレント・ウーマン』(1979)を昨夜見終わるに至った。特に、エロ・グロ・ナンセンスを真骨頂とする才能がB級アクションでどう生かされているかが気になっていた。
結果的に、ラス・メイヤー、エディ・ロメロ、ジャック・ヒル、シリオ・H・サンチャゴとは違う、期待以上の【B級グルメ】だった。
一見、ライトのタリアセン・ウエストのようなイカしたアジト…地でいっているとしか思えない女優たち…うっとりするほど奇しい音楽…そしてなんといっても、味わい深過ぎる演出は、最大7人の女性と地下通路付きハーレムで暮らした賜物か。
もう暫く、何回も見てみたくなる魅力の正体を探りたい。