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画像は利休が所持した長次郎の銘『禿』

間違ってhageと読んでは非常に平凡である。kaburoと読む。禿と銘された訳はwikipediaを見ると一目瞭然な茶碗。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%BF

人間ドックを受けている間、案外手にする家庭画報に『名碗シリーズ最終回 喜左衞門井戸』と題された特集ページを発見した。

所持すると腫れ物ができると言われながらも珍重された国宝高麗茶碗を三人の男が囲んでいた。二人は現代有名茶人。そして主客には林屋晴三先生のお姿。これで役者は揃った。


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座談会で、ひとりの茶人がこの茶碗の柳宗悦『平凡な茶碗』論を持ち出すと、林屋先生の猛反撃が始まった。


ここでは簡単には書けない『非常に非凡な茶碗』論は力がこもっていた。




喜左衞門井戸の画像は『芸術新潮』2008年3月号より