MASAI FUNAKI in kyoto


性倒錯者では?と疑いたくなった『ひきしお』のマルコ・フェレーリ監督の映画『町いちばんの美女 ありきたりな狂気の物語』(1981年)を観た。酔いどれ詩人と若い娼婦の愛の話が、ロスを舞台にしながらも詩的なのは、チャールズ・ブコウスキーの原作によるものなのかは解らない。ただ100分飽きることなく、期待通りの映画なのはフェレーリ監督の力に違いない。LOST ANGELES・・・LOS ANGELES・・・TALES OF ORDINARY MADNESS・・・この映画は同じブコウスキーのBRAFLY(1987)より前だと知って驚いた。


MASAI FUNAKI in kyoto-110123_1902~01.jpg

MASAI FUNAKI in kyoto-110123_1903~01.jpg


冒頭で主人公が演説する【STYLE】はこの映画のすべてだった。


http://www.youtube.com/watch?v=2Poflgfftis   


スタイルがすべてだ


退屈でもスタイルがあれば


スタイルのない危険なことよりましだ


スタイルありで危険なことは芸術だ


闘牛は芸術だ


ボクシングもしかりだ


セックスも芸術さ


缶詰をあけるのも芸術


スタイルのある奴は少なくねえな


人間より犬のほうがスタイルがあるな


猫はそれ以上だ


ヘミングウェイの自殺だってスタイルだ


スタイルを説く奴もいるよ


ジャンヌ・ダルク


洗礼者ヨハネ キリスト ソクラテス シーザー G.ロルカ


ムショの方がシャバの人間よりスタイルがある


スタイルは異なる


つまり やり方とか方法がだ


プールにニシンがたたずむとか


俺の視線を無視して 浴室から裸で出てくるとか・・・