東寺の骨董ガラクタ市で独特の存在感を放つ商人が居る。一見して、倉庫に眠っていたであろう古道具中心に品揃えしているのだが、その埃を被った商品のテイストは間違いなくセレクトされたものだと解る。




いつも黒眼鏡をかけ、ゆったりめの椅子で眠った振り?をしている男が、先週末はいつもと少し違った。




『今日は100円!!ここからこっちは100円!!』黒眼鏡はない。




人の集まりかけた方向を見ると、その中に100円の札のついた泥だらけの時代箱を発見した。




中身は見ているだけで痒くなりそうな古い新聞や虫食いの紙に包まれた根来の菓子器だった。




これはヤバイ・・・そっと確かめると、あたりまえに菓子器1つ100円だったのだが・・・。






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家で早速、箱と菓子器を入念に洗ってみると想像通りだった。




最近は【滅びの美】を観点に物蒐めをしている気がする。