だいぶ時間が空いてしまいましたが、その間に色々ありましたので書きたいと思います。


結論から言うと、産後うつになりました。

いや、正確には育児ノイローゼというべきかもしれません。


以前書きましたが、まず私は3年前娘を出産した後はひどい産後うつに悩まされたという敬意があり今回もそうなる可能性が十分にあると心算をしていました。しかし今回の場合は娘の時とは全く違う形で症状が出たので少し気付くのが遅れたというのがあります。


ことの発端は娘のイヤイヤ期が長引いていることでした。出産した時点で娘は2歳9ヶ月、元々の我の強さもありイヤイヤ期は壮絶でしたが、息子を出産した後からさらに赤ちゃん返りも加わりそれはそれはひどい反抗に毎日悩まされました。

これは恐らく産後ホルモンのせいだと思うのですが、特に息子の世話を邪魔される時に私がものすごくイライラするようになってしまいました。

まず授乳するのをすごく嫌がって毎回授乳しようとすると「嫌だー!!!」と癇癪を起こしたため、娘がいる時は授乳ができませんでした。

それにより私のおっぱいは激痛になるし、息子は泣いてるし、これがかなりストレスになりました。それ以外にもとにかく私を独り占めしたいということと、今回帝王切開で入院期間も長かったことからまた私がいなくなるのではないかという恐怖心があったのか、私が少しでも視線から消えるとパニックのように癇癪を起こすようになりました。なので娘がいる時は私はトイレにも1人で行けず、さらに寝ている間も私が離れると狂ったように泣き叫び起きてしまうような状態がずっと続いていて1人の時間がなくとても辛かったです。


そのような状態が続き、娘に対して常にイライラするようになり、あたりもかなりキツくなってしまっていました。

それにより、娘の反抗も激化し、ひどい時だと一日中癇癪を起こしているような状態でした。


3歳をすぎても一日中起こる癇癪にさすがにおかしいと思い専門機関に相談に行くも改善が見られず、ある時、最愛の母親に毎日冷たい視線を向けられて冷たくあしらわれるのはどんな気分だろうと考えました。家庭は娘の世界の大半を占める場所であり、逃げ場もない中で1番愛されたい人から冷たい態度を取られている娘、そのことを考えると、なんてかわいそうなんだろうと思いました。

そして、なぜこんなにイライラするのだろうと考えました。調べてみると、どうやら育児ノイローゼかもしれないとわかりました。息子はとても育てやすいので産後うつの心配はしていなかったのですが、産後でホルモンバランスが崩れていることは事実としてあるだろうし、それが追い風となって育児ノイローゼになることも十分に考えられるだろうと気付きました。


そしてさらに、授乳中でも飲める薬があるかもしれないということもわかりました。

そうとわかれば、早急に病院に行こうと思い、近くで産後うつや育児ノイローゼに強いクリニックを探し、その日に行ってみたところ、やはり産後のホルモンバランスを崩していることもありうつ状態にあると思うとのことで、ジェイゾロフトという薬を出してもらいました。


そこで私が1番懸念していたのは、現在授乳中であるということです。

しかも離乳食が進んだことによりミルクを足しておらず、現在母乳のみで育てているのでよけいに心配だったので先生に尋ねてみました。

回答として、「製薬会社は抗うつ剤が母乳に出てしまうとわかった時点で授乳中の服用禁止と書かなければいけないので薬の説明書には授乳中の服用禁止と書かれている。しかし実際の論文等を読んでみると母乳中に流れ出る薬剤の量はごく微量で赤ちゃんへの影響はないとされている。さらにジェイゾロフトはその中でも母乳への影響が少ないとされているのでこの薬であれば安心して飲んでも良いです」とのことでした。


さらに私の場合子がその時点ですでに8ヶ月ということで母乳にしてもそんなに飲んでいないだろうというので、全く気にする必要はないとおっしゃっていたので、信用することにしました。


そこからジェイゾロフトを飲み始め1ヶ月ほど経ち、徐々に増やして現在75mg服用しています。

最初は全く効いている感じがなかったのですが、私が薬がとても効きやすいということもあるのか2週間ほど経った時から不思議とイライラすることが減りました。

劇的な変化というよりは、なんとなくイライラすることが減ったなーというかんじで、それに伴い娘にも穏やかに接することができるようになっていきました。


すると本当におもしろいのですが、娘の癇癪も見事に比例して少なくなっていきました。


現在服用を始めて1ヶ月半ほどになりますが、イライラすることはほぼなくなり、娘の癇癪もなくなりました。

娘の癇癪は私が原因だったのだと思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなのと、もっと早くにクリニックに行っておけばよかったという気持ちです。

今回も鬱になると予想していたにも関わらず、気付くのがかなり遅れてしまいました。


もちろん抗うつ剤など授乳中は飲まないことに越したことはないのは言うまでもありません。

しかし我が家の場合は、抗うつ剤のデメリットと、私が常にイライラしていることの影響を天秤にかけた場合に、多少のデメリットがありつつも私が穏やかでいれることのメリットの方が明らかに大きいと判断したので、抗うつ剤を飲むことは正しい判断だったと思っています。


これを読んでいる方も、少しでもいつもよりイライラすると思ったら産後うつや育児ノイローゼなどを疑ってみても良いかもしれません。

そして、授乳中でも飲める抗うつ剤もあるらしいということを知ってもらえたらと思います。