家庭科の授業を飛び出した子なんていない。

だけどなんとまあ、不思議な事に飛び込んだ先の用務員室のオバチャンは

「あらあら、まあまあ。」と受け入れてくれたのだ。


家にはミシンがないんです、先生は放ったらかしだし、布も買えないし、困っているんですと泣きじゃくりながら訴えました。  

     

          任せなさい( *¯ ꒳¯*)

と言われ、数日のうちにブルーのひだひだスカートが出来上がりました。

用務員さんが、スカートを作ってくれたんです。


でも、そのスカートを提出する前に担任教師に事のいきさつを自分で説明しなさいと言われました。


家庭科の先生ではなく、まず担任に。

令和では考えられないほどの威圧感満載の担任でしたが、全ての事のいきさつを話すと

なんと理解してくれたのです。


そうか、つらかったな。と。


その、ブルーのひだひだスカートを提出していい事や、授業の進め方に問題があった事も認めてくれました。


親の知らないところで、子供ってこんなに奮闘しなければならない。

でも、当たり前にミシンや布があればこんな苦労もしない。


後で知ったことですが、用務員さんは私の遠い親戚のオバサンだったのだとか。


ここも不思議な縁を感じます。