
グッタリとした私は、列車の連結部分に揺られて更にグッタリしていた。
しかし、スーツケース3個を持ち運び私の介抱をする夫に頭が下がる。
思えばこちらに着いた時、新婚旅行のお祝いという事でホテルからウエルカム・ビールを頂いた。

コレも不調の原因かも。
だって、夫はコレを一口しか飲まずその代わり知らない人のお金でコーラを飲んで嬉しそうにしていたんだもの。
ウエルカムに心震えた私がいけなかったのだ![]()
よろよろで空港に到着したら、なぜか旅行会社ではなく空港の重役さんがいた。
『お好きなものを存分に召し上がって下さい』
と言われ、案内されたのが
マクドナルド🍔🍟🍦〽️
だった。
しかし、今回は例のS対応ではなかった![]()
しっかり、素敵な、スマイルの進化したS対応だった!
マクドナルドを本当にお好きなだけ存分に食べさせて頂いて、飛行機に無事乗った。
エコノミーだったけれど、横一列を全て貸し切りにして貰え、寝そべって帰国する事が出来たのだ。
スチュワーデス🦸♀️の方々も交代で様子を見に来てくださり、機内食以外にも消化の良いものや甘いものも出してくれた🤲´-
行きはとんでもなく長く思えた移動時間も、帰りはものの30分くらいに思えた。
とにかく、ずっと眠っていたからだ。
全くドイツに行った意味がない旅行だったけれど
普通では体験できないような事もあり、人々の優しさにも触れて、これはこれで貴重な思い出になったように思う。
列車の連結部分に4時間座っていても、人は帰る事が出来るのだ。
しかし、それから何度か海外旅行に行ったけれどドイツには行っていない。
トラウマか...?
今でもモーツァルトのレクイエム・ラクリモーサが耳に入るとギュギュっと胸が苦しい。
これがいわゆる昭和レトロ?
あまく切なく、懐かしい感情?
違う
!
これは平成のパニックアドベンチャーのリアルだ。
私には決してレトロにならないメモリーだ。
カタカナで締めることにスル。
いつかまた、そうだドイツにイコウ!
[完]