パニックはすでに空港からおきていた。

あれだけ「るるぶドイツ」や「るるぶ欧州」を熟読したというのに。


空港で両替をした。

ユーロではなく、マルク!🇩🇪

その時の紙幣は今も教訓として保存している。


飛行機では身動きの取れない中央の席で、続々と入ってくる乗客がはつらつとして見えた。

みな、楽しそう。ワクワクして見える。


私はちんまりと、ビクビクと怯えていた。

だって、初めての海外旅行だもの。


夫は計画性ZEROだが、行けば何とかなるタイプの人である。

なので すでに寝ている。

普段 体を危険にさらしている仕事だったので、プライベートはその道のプロに任せると言うのが彼の流儀だ。

しかし、私の流儀とは反するちょっと不満


            計画こそ命!!


命の母である私は、寝ることなど出来ない。

眠剤を気軽に処方してもらえる時代ではなかった。

エコノミー症候群という言葉もなかった。


なぜなら、マルクの時代なのだから。


そして、一睡も出来ずフランスの上空までたどり着いた。


目もバッキバキ( 👁‿👁 )です。

眠る彼を揺り起こす。


マドンナたちのララバイの真逆の気持ち。

そろそろ起きろ!眠るのやめて!


ようやくドイツの宿に着いたのはもう午前2時だった。

夕食もなかったけど、なくてOK👌

食べられる気分じゃありません無気力

しかし、ここでも彼は、1階のレストランにコーラを飲みに行く。

コーラですぞ??


財布も持たず、知らない旅人におごってもらったよ と言う。

へぇーすごいね。親切な人がいるんだねえぇ…


なんて言いながらベッドに横たわった午前3時頃、私は呼吸が浅くなり心臓がドキドキする。


翌日はフラフラしながらローテンブルク🏰の時計台の前で写真を撮ったりした。


まだ気力で元気ニコニコ


その町のマクドナルドでストロベリーシェイクを飲んだ。


マックのMがネオン街の色っぽい明朝体のMだったのを記憶している。

気取らない女性すたっふーが気取らない対応をしてくれる。

早く帰れ、と言わんばかりのさっぱりとしたS対応であった。

 S対応という言葉、いいね👍

※さっぱり、さりげなく、ソフトなシカト対応。


ブラブラして変なTシャツを買ったり、買ったばかりの銀食器を盗まれたり。


その夜遂に、私の呼吸は格段に浅くなり

ホテルのすたっふーが駆けつけてくる運びとなりました。


睡眠不足と考えすぎな性格が、災い転じて更に災わう、という顛末に。