高校生の私はモーツァルトを聞いていた。
一体何故か分からない。
聖子ちゃんや光GENJIも聞いてきたし
当時熱烈なファンだったのがロックバンドのユニコーンである。
しかし、部活が午前中に終わった土曜日にたまたまモーツァルトのCDを借りてしまった。
おそらく、前の晩の夜中にテレビでアマデウスという映画をやっていたので、その影響と思われる。
自分の部屋の窓を開け、
目の前の竹林が大きくゆっさゆっさと揺れるのを見ながら よもぎ饅頭を片手にモーツァルトのアルバムを聴くと それはそれは癒されたのである。
『何でこんなに落ち着くんだろう』
後にそれはレクイエムという鎮魂歌(お葬式など)の全集だったことを知る…
…
そして、私はいつかドイツ、オーストリアに行くことを夢見ていた。
そしてそれは、新婚旅行で叶うのである。
夫の意見を全く無視して、ドイツ、ロマンチック街道への旅が始まる。
この時はまさか、2泊3日で緊急帰国する事もドイツの病院に搬送されることも
救急車のあとを、夫が馬車に乗せられて着いてきた事も知る由もないのであった。
決して、ロマンチックではないのであった!
