過食症になる前、
私は全く自分の事が分かっていなかった。
何が快で
何が不快で
今何をしたいのか
したくないのか
幼い頃の過保護な環境や
親の不仲など
も影響はしているだろうけど
もともと優柔不断な性格というのが大きく、
さらにそれに拍車をかける環境だったので、
完全に私は自己を確立できないまま
18歳になっていた。
大学に進学し
はじめて親元を離れた。
友達とコンビニに行った時、おにぎりコーナーの前で、
「私、鮭!」
「私,ツナ!」
「わたしいらなーい」
など、みんなが選ぶ中、
私は、
「わからない。」
「何の味のおにぎりが食べたいのかわからない。」
「お腹がすいているのかもわからない。」
全く自分の意思がない事に気づいて絶望した。
空っぽの自分に気づいた。
私って何?
ずっと母親の言いなりだった
母親を父親の暴力から守る事ばかりの日々だった
親の事ばかり心配していた
そんな気持ちが湧いてきて、
母親への怒りも感じた
心には
空っぽの穴が大きく空いて
体だけ大人の18歳の赤ちゃんがそこにいた
わからない
わからない
自分がわからない
どうしたらいい?
何をしたらいいの?
その穴は日に日に大きくなり
私の過食症は始まった
地元の海
一度は
生まれ育った場所まで
嫌いだった
私なんて大嫌い
