16年間、食べる事は私にとって悪だった。
世の中に食べ物が無くなればいいのに
なんて呪いながら
四六時中
過食に取り憑かれていた
本来、過食症の人は
食べる事が好きなんだと思う。
食べる事が快楽になるから(一時的な)
過食をする。
全く食に興味がないなら
食の依存症には
そうならないだろう。
16年の間は
食べる事を否定していたけれど、
今思えば
子どもの頃から料理や食事に興味があって好きだった。
夏休みに共働きの両親に変わって
妹にオムライスを作り、
喜んでくれたとき本当に嬉しかったし、
小学校の自由研究では、
世界の給食について調べたりもしていた
だから過食症が治ったいま、
私はやっぱり食いしん坊なのである。
朝ご飯たべながら、
昼と夜は何食べよう、
って考えているのである。
ベビーシッターの仕事をしていたら、
忙しいママたちが、
自分自身の食が疎かになっているのを見た。
「良かったら私、お昼ごはん作りましょうか?」
そう言った事がきっかけで
今はほとんどが作り置き料理の依頼で仕事をしている。
不思議だな、と思いながら
ありがとうが溢れてくる。
一番恨んだ食が、私を幸せにしてくれている。
おでんを作った。
時間が経ったらなお、おいしい。
大嫌い
にこそ
大切なものが隠れているんだ。
