大人気ないかもしれないが・・・
あるパーティーでの出来事。
自己紹介をする機会になり、
私が証券関係者と聞いた途端
「俺は証券会社が大嫌いでな」と
絡んできた。
相手は面識もなく、名乗りもしない。
酒の席では、よくある絡みで、
いつもは聞き流していたのだが、
その日はちょっと違った。
相手は続けた。
「俺は株のことは良く分からないけど、
○○とかいう大手の証券マンが
絶対儲かるという株を勧めてきた。
・・・
だから俺は株屋は信用しない。」
「なるほど、株のことはあまりご存じない?」
「そうだ」
「失礼ですが、どの業界の方ですか?」
「芸能関係の仕事をしている」
「私たちの業界の人間で、そういう勧誘の仕方は
よくないですが・・・」
「そうだろう?」
「・・・ですが、一部の人間の所業をつかまえて
その業界に属するすべての人を卑下するのは
どうかと思います。」
相手はしばらくこちらの目を見ていたが、
そのうち黙ってうつむき、おもむろに
自分の非礼を詫びてきた。
もし、その場で言わずにいたら、
お互い悶々とした気持ちで
分かれていただろう。
大人気ない酒席でのやり取りだったが、
相手も話せば分かる訳で、
こういう些細な誤解なり
偏見なりを少しずつ
なくしていけたらな、と想った。