私にも分かりやすく・・・
仕事の出来不出来、成功失敗を決めるのは、
実は、プレゼンテーション能力ではないだろうか。
思い起こせば、個人投資家だった時代よりも、
金融業界に携わった時間の方が長くなっているかもしれない。
個人で商品先物や日経225先物オプションを売買しながら、
細々と生活をしていた。
チャートソフトを販売することになり、
必要に迫られて講演活動をしながら、
専門誌や業界紙にテクニカル分析の執筆をはじめた。
業界に係わり合いを持つと、話す言葉も違い、
特に金融業界は特殊な言い回し方が多い。
自分では、それなりにプレゼンテーション能力が
あるかと思っていたのだが、話が専門的になり、
素人目には分かり難くなっていったらしい。
そういえば、先日お会いしたN先生も
「私にも分かるように説明して下さい。」
と仰っていた。
私にも分かるように・・・
なるほど、政治家は、毎日多くの人から
陳情やら何やらで会わなければならない。
陳情は、その業界で、それなりの地位の人が
来られて話をする訳で、
専門家でなければ分からないような話も
多く聞かされてこられたのだろう。
限られた時間内に、用件を話し、
持ち掛けた案件の有用性、将来性を説明し、
相手に納得してもらう、というのには技術が要る。
そういえば、福沢諭吉は、執筆中の原稿を
女中に見せて、分かり難いところがないかを聞き
校正していたらしい。
ろくに学校にも通っていない女中にも、
分かるように書く。
そうした心遣いと技術と忍耐が、
数々の名著を生んだのだろう。
・・・「学問のすすめ」は当時のベストセラーだったし。
私も見習おう。
すぐに実現できるかどうかは分からないが、
辛抱強く、分からせるように努力をしよう、
と思った。