開発者の苦悩
FNチャートの開発が進んでいる。
開発者と先程まで電話で打ち合わせしていたのだが、最終的な判断で、最新バージョンのリリースは延期することにした。
利用者の皆様、もう少しお待ちいただくようお願いいたします。
ソフトの開発作業は、表面的には分かり難く、なかなか理解されないことが多い。
今回のFNチャートでは、ランチャー(Launcher)機能を追加する予定。
これにより、顧客は、一度インストール作業を行なえば、後は、ソフトが更新する度に、新しいソフトを自動的にアップデートしてくれるようになる。
しかし、昨今、コンピューターウィルスが猛威を振るっている状況からか、開発ツールに余計な機能が添加され、このランチャー機能をインストールさせる際に不具合を生じさせる事態となっていたのだ。
その他にも、データを以前のものとは全く違うフォーマットに変えてしまった為、データのハンドリング方法が全く違うものに変更された。
安易に力技的に解決する方法もある。
しかし、その方法を採用してしまえば、今後、新しい機能追加の際に、収集がつかなくなるほど、不具合を生じさせるだろう。
事実、操作性の乏しいソフト、バージョンアップが滞っているソフトのほとんどがアーキテクチャー上の問題を抱えており、詮ずる所、開発の初期段階で、力技的な方法を用いてソフト開発を進めていたはずである。
その点、弊社のインド人プログラマーも、理路整然としたアーキテクチャーに則って作っているせいか、操作性にも優れているし、バージョンアップも容易に行なえている。
何でもそうであるが、やはり、基礎が大事なのである。
基礎段階での開発に時間が掛かっているが、これは、これから作られる新バージョンの開発には欠くことが出来ないこと。
ただ、時間がかかれば掛かるほど、お客様にも多大な迷惑をかけてしまっている。
この場を借りてお詫びしたい。
考えてみると、システムを生業とする職業は、開発者と顧客との板はさみになる立場上、こうした状況は避けられないのであろう。
お客様の声を聞き、それを如何に反映させるかを考えつつ、ソフト開発やシステム開発において、開発者の方針を理解してゆかなければならない。
いい加減な開発者も多い中、職人的な良い開発者ほど、他人に媚びず、自身のこだわりを持って開発に勤しむ。
私たちのオンライン証券は、どちらかというと、製造業的な色彩の濃い証券会社となっていることに気付かされる。
既に、私の頭の中には、次世代の取引端末のイメージが固まりつつある。
これも顧客からの真摯な要望が、インスピレーションを与えてくれるものだ。
現代は、IT社会。
ITのもたらす恩恵を十全に活かせる証券会社が生き残れるのだろう。