中学入試に英語は最早アタリマエ。 | 船津洋 『子どもが英語を話しだす』 ~英語教育のために、今日も東奔西走!~

船津洋 『子どもが英語を話しだす』 ~英語教育のために、今日も東奔西走!~

英語教育に携わり23年。その甲斐あって、ネイティブ並みに洋書を読む小学生、英検1級合格の中学生、英語で難関大突破と、嬉しいご報告を続々頂きます。
――かたや「日本人の英語力、依然としてアジア最下位」の現実。
英語教育を天職だと光栄に思い、まだまだ奔走します!

「私立中学、英語の入試が急増 首都圏・近畿圏の3割」

 

だそうです。

 

中学入試でも英語が課されるようになります。

 

今後はこの流れは加速するでしょうね。

 

からくりはこんな感じ。

 

まず、、、

 

ゆとり教育で学力が低下した。

 

そりゃそうだ。ゆとりでは円周率が「3」ですものね。

 

で、そんな公教育では大学へ進学しない子もたくさんいる。

 

授業も出来ない子、やる気のない子の方にレベルを合わせざるを得ない。

 

すると、それを嫌って、私立の中高一貫を選ぶ家庭が増える。

 

ある程度家庭環境が似ている子どもたち、

 

つまり、比較的所得に余裕があって、

 

「子どもを大学に行かせる」と決めている

 

そんな親の元に育つ子どもたちと一緒に、我が子も学ばせたい、

 

と考えるのは親心ですよ。

 

全く以て幸せな子達です。

 

でも、私立といってもお上の指導要領の僕なので、

 

なかなか極端にユニークな教育は出来ない。

 

英語力は伸びない。

 

一方で大学入試は英語偏重。

 

故渡部昇一さん曰く

 

学問に必要な「知的格闘力」は中学で平等にスタートする、

 

英語で測ると良いらしい、からね。

 

やはり、大学入試は英語力が決め手。

 

難関大合格実績を上げたい中高一貫校としては、

 

悩ましいところです。

 

大学入試では英語力が問われる。

 

しかし、従来の学校英語では、

 

いくらゆとりを取り下げても、

 

英語のコマ数を増やしても、

 

なかなか満足いく英語力は育たない。

 

合格実績が上がらない・・・。

 

一貫校としては、英語が出来る子が

 

喉から手が出るほど欲しいのは想像に難くない。

 

合格実績上がるからね。

 

そこに、現れた救世主が「小学校での英語の教科化」です。

 

今までの中学入試では帰国子女枠でもなければ、

 

英語を入試科目に課すことは出来ない。倫理的にね。

 

しかし、小学校で英語が教科化されるとなれば、

 

大手を振って入試科目に英語を加えることが出来るわけ。

 

いわば、英語の入試の「お墨付き」がお上から与えられた。

 

英語が出来る子の青田刈りです。

 

現に、うちにも来ますよ、

 

中学校の英語入試のご案内が。

 

「これこれこんな英語入試をするので、うちの学校も考えて」

 

的なね。

 

この流れに関しては、こっちにも書いてます。

http://www.palkids.co.jp/l/palkids_distribution/

 

で、中学入試でどの程度の英語力が必要となるのでしょうか。

 

この辺りが問題ですよ。

 

英検4級では話にならない。

 

英検三級から準二級でしょうね。

 

それらは、中学卒業レベルでも、高い方の英語力です。

 

そうなったら、中学校の英語はもういらないじゃないかしら。

 

だから、中学生のうちに英検二級や準1級は目指せる。

 

すると、今で言うところのセンターは見なし満点です。

 

ということは、

 

高校の3年間は、英語の勉強をしなくて済む。

 

旧帝大が視野に入ってくるわけです。

 

こうなるともう物理現象。

 

未来の受験がどうなるかなどは想像の範疇ではなく、

 

もう丸裸に見えていますよね。

 

ついでに書くと、今中学受験でしのぎを削っている子達がいるでしょう。

 

でも、そんな必死になって勉強している子達を傍目に、

 

小さい頃に英語を身につけちゃった子達が、次々と難関校に合格するんです。

 

受験塾に通っている子達は、気の毒ですよ。頑張っているのに・・・。

 

さて、それでは、今小さい子を持つ親たちはどうしたら良いのでしょう。

 

それが問題です。

 

とりあえず『パルキッズ通信』でも読んでみると、

 

何かヒントがあるかもね。

 

大学入試のこととか、教育にかかるお金の話とか、

 

たくさん書いています。

 

検索してみてね。

 

例えば、、、『Vol.231 | 小学校英語。得する人と損する人』とか?

http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1706/