「私を殴ってください」高校の同級生の江藤に似た男に会ったとき、加藤はむしゃくしゃしていたので、持っていた棒で殴った。男(江藤のプロトタイプ)は、倒れて、立ち上がろうとして、3度倒れた。「ありがとう」男(江藤に似ていない江藤)は、去って行く。(棒で殴られた(あまりにもたどたどしく、フラフラだったので、加藤は思わず「気をつけて帰れよ」と後ろから声をかけた。これを見ていた者がいる。ガンダムクロスボーンバンガードのファンである釈迦である。「あの男はどこかそそるものがあるな」ガンダムは最強の力を持つとされるが?同時にパイロットは人間であるように、おそらく棒で殴られた(流血していた加藤)男は、生身の人間であるのだ。これは、一つの寓話ではなく、実話と感じるべき文章である。細部にとてつもなくこだわる。江藤に似た殴られた男は刑事である。右手の親指の爪を異常に伸ばしている。といっても6センチほどだ。歩き方はすり足。厚底靴を履いているとググッと不気味な音が鳴る。名前はバラという。口に花をくわえている。ヒヤシンス。いうなれば、球根ごとである。刑事課では今日もバラを相手に武術訓練が行われる。根性棒にめちゃくちゃに釘を打ったロメロスペシャルで、バラは体を痛めつけられる。「この苦しみ、痛み、おお!」狂喜するバラに皆は鬱屈とした表情をしている。「おい!風呂に連れていってやれ」課長が言う。裸にされたバラの体には無数のトゲが刺さっている。「おい!バラ満足か?」「足りない。まだ苦しみが欲しい」「いつか死ぬぞ」同僚が忠告する。釈迦が現れる。片足で立つとバラを撫でる。「気持ちいいか?」釈迦の笑顔。バラは怒りの表情だ。「このクソ野郎!」釈迦は笑顔だ。「食べなさい」釈迦の猫なで声。「俺を救うなら絶望をくれ!」バラは泣いた。