この1月中旬頃、
神戸は三宮の、さんちかにて
古本市をやっていました。
そこで偶然
福田恆存の『保守について』
を見つけ、
どうせ読んでもわからないだろう
と思いながら
適当にページを開いて読んでみたら、
おもしろくて、やめられないのです。
「どうせ読んでもわからないだろう」
と思ったのは、
これまでに何度か
『人間 この劇的なるもの』
に挑戦して、
そのたびに、撃沈してきたからでした。
大学の授業で
『私の國語教室』
を紹介されて読んだときが、
福田恆存との出会いでした。
もちろんこのときも
途中で放り出して、
おもしろそうだけれども
私には縁遠い人
という印象を得ただけ
でした。
それで
久しぶりに
『人間 この劇的なるもの』
に再々々々々々チャレンジしてみましたら、
読み通せたのです。
福田のいう「劇的」とか
「演戯」(演技ではありません)
が難しくて、
ちゃんと理解した
などというつもりは
ゼロですが、
読むのをやめられなくなりました。
その勢いで、
捨てようかと思っていた
『私の幸福論』
も、一気に読んでしまいました。
ちなみに
新潮文庫版の『人間 この劇的なるもの』
には、解説とは別に
坪内祐三の文章が
巻末に掲載されています。
坪内は本書を
若い人に薦めています。
還暦を越えて
初めて本書をおもしろい
と思った私の精神年齢は
かなり幼そうです。
若い
のではなく
幼い
のでしょう。
また、ちょっと
自分のことが自覚できたような。
恥ずかしい。