昨今は様々な現役歯科医が

You-Tube動画を連発していますね。

 

歯科医もしながら

You-Tuberもしないといけないって

結構大変でしょうが、

日本政府にとっては歯科医院も単なる事業体の一つですから

儲からなければスタッフの給料も払えなくなってショボくなっていきます。

儲けがないと勉強したくても本も買えませんし、

学会に参加もできません。

研鑽の機会も失われて

医療機器の進歩に取り残され

出入りの業者もショボい営業しかつかなくなり

設備更新もできなくなってしまいますから

ある程度の収益を確保し続けておくことは

医療者(経営も含めて)に要求されてしまいます。

 

それで、

歯科医院の院長や責任感が強い常勤歯科医は

持続的経営安定のために

芸能人ではないのですが、

患者さん向けに様々な広告宣伝類似行為を行わないといけなくなってしまっているのが

日本の医療の現状なのでしょう。

(特に自費主体の歯科と保険外診療を行う医科が多いでしょうか?)

皆さん頑張っておられます。

 

山の数ほど動画はありますが、

面白い先生で正直に色々ご本人の考えを伝えておられるな~と

思って拝見させていただくYou-tuber歯科医も何名かおられます。

 

今回は、ラミネートべニアと検索したら検索の上位動画で

ヒットした動画がたまたま面白かったので

貼っておきます。

 

 

画像を見てもわかりますが、

ラミネートべニアが超厚いですよね(笑)

厚みが0.7~1mm程度はありそうです。

 

こういうべニアしかされたことがない歯科医が実際、大多数だと思います。

そもそもべニアは皆さんあまりされたがりません。

更に歯を削らないべニアなどで

色だしできるわけないじゃんと

考えている歯科医のほうが多いのが現状ですから

ネットで検索して

「歯を削らないべニア」の上位に挙がって来たので

たまたまそんな歯科医院を受診してしまうと

べニアは無理と言われてしまう事が多くなりますね。

更に、そういって歯科医も最初から諦めて

べニアじゃできないと思っていればまだ救いがありますが、

(患者さんは歯を削らないべニアを希望して来院したのに無理と言われれば

そこで治療を受ける意味がなくなり

受診をやめるでしょうからね)

そうではなく、「べニアでできます」と言ってしまう歯科医もいるので

実はこっちのほうがトラブルに発展したりします。

患者さんは、

「歯を削らないべニア」なので歯は削られないものと期待値マックスで来院されているのに

実際は1mm~0.7mmくらい歯を最初から削るつもりの歯科医に当たれば

チェアーに寝ている間に歯を形成されてしまいます。

形成がエナメル質内の場合、痛みを感じませんから

患者さんも安心して歯科医に任せてしまい

後からチェアーを起こされて鏡を見たら

歯の表面を1mm~0.7mm程度削られて

歯の表面に形成されたステップがばっちりついていて

ショックを受けて訴訟に発展するという事がしばしばあるみたいです。

隣接面を削り落とされていたりね。。。

こうやって形成されちゃうと大切な歯茎の際の薄いエナメル質が超々薄く頼りなくなってしまいますからね。。。

そして元に戻せません。

べニアの形成は

何種類にも分類されていて


シビアに形成されるクラシカルパターンで形成されちゃうと

100年人生にとって大切なエナメル質のほとんどを失っちゃいます。

 

昔ながらのべニアは

歯と歯茎のキワの極薄になっている大切なエナメル質までもガッツリと削り落としちゃいます。

こうなったら、いくら綺麗な色出ししてもらったセラミックを貼り付けてもらっても

歯茎のキワはこんな感じに・・・・・

そもそも、べニア自体がそんなに復位の確実性を担保している構造物ではないわけなのですから

マージン全周エナメル質を頑丈に残しておいてもらえればもらえるほど

歯自体の長持ちに繋がっていくと考えたほうが良いと思うんですよね。

これなどは、

画像左はセラミック冠の為の形成、

画像右はクラシカルな厚みのべニアの形成がされているものなのですが、

今時こんなに削り取らなくても・・・・

って技工士が言えないのが悲しいですよね。。。

 

 

スーパーエナメルの治療では

歯を形成しませんが、歯が一回り(0.2mm程度)デカくなるのが嫌な場合は

歯の豊隆部を磨いて形態修正する程度のご提案をすることがあります。


上の図の一回り出っ張ったら綺麗にならないよな~と

いうところを他との連続性を保ちながら

移行的に出っ張り部位を磨き落とすことをご提案させていただく事がしばしばあります。

もちろんですが、歯が一回り大きくなっても全く削らずにしてほしいという

ご要望であればそれもお受けすることはありますが、

多くのケースで歯の出っ張り部を磨いて落とした方が綺麗な仕上がりになります。

 

歯に段差をつける一般的なべニアの形成を行う必要まではないのですが、

歯の形をスッキリとスリムにしておくという事は割とよくご提案させていただいております。


こんな感じの超薄いべニアを作って

歯の表面に貼り付けるのがスーパーエナメルなのですが、

こんな風に元の天然歯の形がもっこり変な形だったり

出っ張っていたら

その上に貼って審美的なラインを作ろうとすると

一番出っ張っている部位を基準に出っ歯形態の仕上げにしか

出来なくなっちゃいますから

不要な出っ張りに審美治療でこだわる必要性はさらさらないと

考えるのが基本になるからですね。

そもそもこういう出っ張り部を磨いて平滑にしても

一生分のエナメル質の厚みに影響ないばかりか

外した場合、磨きやすくなっていて逆にカッコいい歯になっていたりしますからね。

(以前、ルミネアーズをしていた頃に

東京から来院された男性の方は

歯面研磨で出っ張りを落として差し上げただけで

ルミネアーズは貼らずにこっちのほうがスリムで綺麗にシェービングされて

よくなったと喜ばれました。そんな経験が何度かあります。

出っ張りがある歯を審美歯科医に綺麗に形を整えてもらうだけで

綺麗になったと喜ばれる若い患者さんは多いです。

歯科医が形をお口の中で取れるかどうか?腕ですね)

いまどき、歯にべニアを貼って見た目の改善を期待する人で

ネイルに行ったことがない人っていないように想像しますが、

ネイル貼ったり塗ったりする前にも爪の表面の条件整えますよね?

素人がとりあえず爪の手入れもしないで適当に数日で剥げるように色塗るんじゃないんだから

事前に歯面の条件をよりよく整えておく大切さがあるくらいは

わかるでしょう。。。。。

 

 

こういう極薄のべニアを貼っても色出せないだろ~~~~~

で、止っている歯科医にべニアの事を語ってほしくないと思いますね。

 

また、べニアには

接着が大事なんですで

そこで止まっていると

ろくな治療になりません。

接着も大事ですが、咬合とガイドが大切ですね。

 

こういう事は学校では教えてくれません。

べニアの事をきちんと学ばないと誰も教えてくれないでしょう。

また、何でもそうなのですがご自身で最低100ケースは

してべニアと向き合い

技工士と何度も何度もタッグを組み直し

自分を信頼して来てくれている患者さんに

より良いものを提供しようと

踏ん張らないと得られないものがたくさんありますね。

 

ノンプレップべニアは

補綴の頭がとても必要ですが

やっていることは保存修復なんですよね。

天然歯を如何に長く保存し続けるか?

接着保存修復を単にセラミック材料を駆使して行っているだけなのです。

 

補綴学会やインプラント学会は

歯の保存を考えるというよりも

まず削りに行きますから

保存よりも大物治療で儲かる治療になりますから

こういう歯を保存しつつ

患者さんの満足度を高める繊細な治療を本気でやろうと思わない歯科医は

多いのかな?と思ったりしています。

 

歯を削らないべニア治療をしてもらいたいと希望される方は

動画でもありましたが、

本気でそれのスペシャリストに治療を依頼しないと

ろくな結果になりませんね。

 

先日も、

スーパーエナメルを以前貼った患者さんが

別の歯科医院(全くスーパーエナメルについて勉強したことがない普通の歯科医)

のところを受診され

虫歯治療をすでにしてある(レジン充填がしてありそこに外部色素が着色していた)

歯に虫歯があると言って

スーパーエナメルを削り取って更にご本人の歯の前面のほとんどを削り取って

弁護士案件に発展しているケースについて

相談を受けたりしています。

歯を削らないべニア治療と標榜する歯科医院は

なんだか徐々に増えてきている気がしますが、

実際にその歯科医がノンプレップべニアの技術を持っているのか?

知識を持っているのか?

材料を持っているのか?

技工士を持っているのか?

一般の方には最初わかり難いでしょう。

 

スーパーエナメル加盟歯科医院で

実際にスーパーエナメルのケースを

真面目に取り組んで

されている歯科医をまとめていますから

ぜひ、ご相談される際は

スーパーエナメル加盟歯科医院でまずご相談され

後悔がない治療を受けていただくように

再度ご紹介しておきたいと思います。

 

 

 

 

そして、実際に動画とか説明で削らないべニアはできないと言っているような歯科医院には

行かない事です。

知らないのでできない、

ご自身の歯科医院では

やりたくないからできないと言っているのですから、

正直に言っておられるので、

出来ると言っていて

動画や症例報告できちんと出来を見せてくれている歯科医院を

選択して受診される必要があるのが

「歯を削らない極薄べニア治療」になります。

それぞれの歯科医院には得手不得手がたくさんありますから

得意ですよという歯科医院を選んでご相談にいかれる必要がありますね。