お子さまをお持ちの親御さんの

興味の対象は、

虫歯を作らないようにすることから

どんどん歯並びよく、顔よく育てることに

シフトしてきている昨今。

 

昭和40年代は虫歯の洪水時代と呼ばれていて、

日本の統計が始まった30年代には

子どもの8割に虫歯があったのですが、

今や、

学校検診で子どもに虫歯が複数あると

家庭崩壊か?

ネグレクトか?!と疑われる時代になっています。

日本に貧困や衛生状態の悪い家庭が少なくなったのは

大変素晴らしい事ですね。


とはいえ、家庭が家庭として機能していないエリアや

機能していないご家庭にお子さんがおられるのも現実ですから

虫歯の有無が子どものSOSを現わしているとして

学校教育時の注意事項や地域(民生等)へと連携をとって

子どもの健全な成長サポートへと繋がっていく仕組みが徐々に出来上がってきています。

 

日本は今後、

なかなか死なない働かない年寄りばかりが増えて来て
滅多に生まれてこない子供たち50万人くらいを

昔は200万人以上生まれていたのにね~と懐かしみながら

数少ない国の宝として

日本中で大事に大事に育てていく時代に変化していくのでしょう。

 

子どもたちが

今よりもっともっと宝として扱われていくようになると

虫歯ゼロ、歯並びキレイが

標準になっていくのではないかと

想像している人は

多いと思います。


また今から30年後の2050年になれば
最も多いのが70代という

日本の人口構成になりますから

60代で定年???

80代で要介護????

なんて言ってられないかもしれませんよね。
8020運動(80歳で20本の歯が使える目標値)

も達成されていないと

残りの20年歯無しですか?

それで楽しい人生なのですか?

何て言われちゃうかもしれません。

 

時代はどんどん変化していくので

そのスピードに人並み程度に乗っていないと

他人と比較してしまうと

惨めな人生になっていってしまいます。


歯を失う原因は案外単純です。

1位が歯周病で、2位が虫歯(う蝕)、

3位は破折です。

 

3位の破折は、

事故で折れるのか?

っていうと

交通事故だとか、

転んで折れたとか、

喧嘩して殴られて折れたという人も含まれるでしょうが、

大抵の場合が、

虫歯治療のなれの果てや、

歯並びや歯が汚いのが気になって神経抜いてセラミック矯正や

前歯治療を受けた結果、歯は死んで十数年後折れますから

それで破折して抜歯に至ったというのが大多数でしょう。
ですから、これは、
虫歯にしない、歯並びをよく育てておけば解決できます!

その次に続くのが矯正治療、埋伏歯ですが、

こちらも小児期にちゃんと顎顔面を歯並びと共に育てておき

要らない埋伏親知らずをさっさと抜いておけば

解決出来ちゃいますね!

 

問題の

1位の歯周病ですが、

これは日本の国民病ともいわれています。

海外から日本人は口が臭いと言われ続けており、


歯周ポケットという


歯の周りの磨きにくい

歯ブラシの毛先が入りにくい隙間に

どういう細菌を住み着かせているのか?

で臭いも病態も大いに変わってきます。

丁寧に歯と歯茎の間に毛先を入れて磨けていれば

くさい臭いを発生させる嫌気性菌(ウンコやドブやものが腐ったような人が嫌悪感を感じる臭い)も

発生しないでしょう。

 

重度歯周病の原因菌であるPg菌。

こいつがいると

身体にも大いに悪さをしますから

大変です。

https://heart-dental.org/wp-content/uploads/perio.pdf

 



このパンチパーマ型のPg菌がいると

身体も含めて滅茶苦茶破壊されますが、

日本人の成人の7割以上がかかっていると言われている

歯周病は

様々な細菌が複雑に絡み合ってやり取りして

繁殖し縄張り争いや共生をしている結果

生体側の反応として生じていますから、

とにかく、細菌数を減らしておく

丁寧な歯磨きがとても大切になるのですね。

とにかくお口の中の菌数が多いと

身体も不健康になりますから

積極的にメンテナンスに通院していただきたいと思います。

 

お口の中に住み着く細菌のほとんどが

通性嫌気性菌です。
酸素がなくても繁殖する細菌です。

とにかくどこででも繁殖しますが、
風呂場や洗面所、洗い場や排水溝と

同じように細菌が大量繁殖していて

そこにズ~~っと留まっていて

バイオフィルムが熟成すると

頑丈な金属でも腐食するほどの

破壊力を生じます。

クサさで鼻もモゲますしね。
歯並びが悪いと歯磨きがとても難しくなり、

複雑な人工物がたくさん入ると

繋ぎ目や隙間が増えて

どうやっても磨けない部分が増えますから

身体の弱点である

歯と歯茎の繋ぎ目、

歯周ポケットの管理は

歯科医院でプロに任せてやってもらうのが

一番効果的ですね!

この時、歯石が

プロの掃除を妨げますから

(掃除機かける際の邪魔者みたいなイメージで、

どけないと掃除できないので)

歯石除去にとても効果的な

Er:YAGレーザーがあれば

衛生士さんのお仕事がぐ~~んと楽になります。

石にこびりついた牡蠣殻をハンドや超音波でとれるか?

っていうとなかなかこれが頑固もので取れません。

Er:YAGレーザーをピーっと当てればすぐにポロポロと取れますから

プロのお掃除には欠かせない機器だったんだ!って

導入したら誰でも容易に実感します。


プロに掃除を任せるならばよい機械を持っている

ところに任せるとやはり効果が高いですね!

 

こういう綺麗な歯並びの場合、

お手入れは非常に簡単です。

そして、歯がツルツルで

外部ステイン(色素や汚れ)がくっついてなければ

お手入れされてるな~と

印象もバッチリになり

好感度も高いですよね!

★★★★★★

今日は、

子どもの頃、

顔を作る時期に

綺麗な歯並びを獲得させておくと

後々、

社会生活上も好都合だし、

虫歯にも歯周病にもなりにくいお口の環境が整うし、

歯を失うことに繋がりにくく

いつまでも歯が残っていく

健康的な生活に繋がっていくんだよという事を話していこうと思います。

(前置きが長かったですね・・・)

★★★★★★★

歯並びが良い人は

鼻がよく気道粘膜の肥厚がない人です。

鼻がつまっていたり
口を開けて寝ていて扁桃腺が腫れているのが慢性化していると

歯並びはよく育ちません。

扁平な顔や時には落ちくぼんだ顔になり

表情も魅力的になりません。
十分な歯列に育たないで

調和の無い歯の位置に育ちます。

集団生活が始まりますと

外部菌やウイルスとの接触が急に増えますから

幼児期や学童期には

免疫の関所である扁桃腺が腫れやすいです。

大抵のお子さんが腫れています。

これが、慢性化しないようにするために

有効なのが鼻うがいやうがいですね。

また粘液の保護をしっかり働かせるためには口を閉じておく

口輪筋の力と舌の力が欠かせません。

舌の力を発揮させたいと思えば、呼吸筋の発達が必要です。

深く息を吸い吐くことが出来なければ脳も身体も酸欠になりますからね。

舌を口蓋に貼り付けて呼吸をすると鼻からしか息は通りませんから

鼻が機能するようにチェンジしていきます。

自律神経も整うのです。

昔からこういうことはよく指摘されており呼吸健康法や

体幹トレーニング、ラジオ体操等、健康になるための方法として

提案されていますが、理解できずないがしろにしている人は多いでしょう。

い~~~と言ったときに

ちゃんと舌が口蓋にくっついていると


お顔の形もよくなります。

に~~~でもよいです。

口蓋に舌が貼り付くのは

スマイルの舌の位置です。

表情が乏しいお子さんの舌はたいてい下に落ちています。

小さなころからお子さんを育てる際は

スマイル!スマイル!と声がけし続けてください。

理想的なスマイルは上の歯だけを見せて

下の歯は見せないスマイルです。

 

スマイルのポジションから話を始める。

このトレーニングの毎日毎日の繰り返しです。

親が怒ってばかりいたり、小言ばかり言うマイナス子育ては止めましょう!

 

スマイル!スマイル!スマイル!と言い続けて前向き子育てを心がけてください!

更に、親がこれが出来ていないとダメですね。

もっともっと自分を輝かせる方法を身につけさせてください。

親子で身につけて明るい家庭を築かないと

無表情で舌力がない面白げがない魅力なしの子どもに育ち、

社会生活でもマイナスになります。

 

普段からスマイルの舌の位置をキープ出来ていれば

顔の表情も魅力的に育ち

顔は立体的に育ち

歯列がよく育ち

歯並びもよくなります。


親が小難しい事ばかり言っていると

子どもは毎日毎日、

ふ~~~というため息顔や

舌があ~あと下に下がっています。

そうすると

頬の肉や粘膜が下に引っ張られて

上の歯の歯列に狭くなれ~狭くなれ~という力が

かかり続けますから

歯列が横に広がらず

狭窄歯列の中で歯がどこに出たらいいのかな?と

押し合いますから

歯胚が捻転したり回転して

ろくな位置に歯が生えてきません。

舌が口蓋から離れて身長がどんどん伸びますから

更に口蓋に届かなくなってますます口から呼吸しやすい体質になります。

口から呼吸するのは病人です。

病気で体調が悪いと呼吸するのもしんどくなりますよね。

免疫が過剰反応している状態ですから鼻炎や扁桃腺の腫れやアレルギー体質が治らないのです。

 

小児期のアレルギー体質や

鼻づまりは顔を悪くし

鼻詰まり顔を作り上げます。

垂れ目、細い目、疲れたような目

頬骨がわかりにくい顔、

鷲鼻、

面長、長い顔、顎無し、

2重顎、

首が鶴のように長い、

肌も目の周りも唇もガサガサ、

それじゃあすでに、年寄りみたいですね。
細胞自体はまだ成長期は若々しいですから

身体の線が細くて貧弱な体系でも

あまり目立たないかもしれませんが、

加齢すると一気に年を取ったイメージになるのです。
 

 


成長期に姿勢が悪い子の多くが

顎が前と横にしっかり発育せず、
上顎がダウングロスして

気道も狭く

歯並びや顎の対向関係に問題を抱えて固まります。

 

狭い顎に歯は綺麗に並ばない為、

歯の対向関係も悪くなり

歯と歯がやたらと早期に当たり

自律神経にも支障が生じます。

 

つまり、健康的ではなくなるのです。

 

成長期にT4KやMyobraceなどの

上下一体型のトレーナー装置を使用させて

可及的に正常咬合に近づくように

顎と歯列の成長を誘導させるためには、

長い長い成長期を利用して

我慢強く装置を使用させ続ける必要があります。

 

前歯でも奥歯でも

歯は傾斜は比較的容易に行える為、

これらのトレーナー装置をしっかり使用すると

(主に睡眠時でよい)

装置は舌の重みと共に下の歯列によく効きますから

(舌の重みがなくても上の歯列の蓋を取り除けば)

下の前歯はすっかり綺麗に並びます。

 

狭い靴を履き続けて成人すると足の指が

外反母趾で歩行が困難になるという人が多いのですが、

小児期の狭い口や

変な力がかかり続ける鼻詰まりや

アレルギー体質、

舌の機能獲得に失敗している乳児口は、

歯列に同じような狭窄型の持続的な力を与えていることになりますから、

それから解放してあげるだけで

下顎の歯並びはかなり良くなります。

下顎の前歯のガタガタなどは

1ヵ月か2カ月きちんと装置をはめて寝ることが出来ればあっさり治ります。
それくらい若くて成長する時期は

組織の柔軟性が高いので

歯の傾斜が簡単に治るのです。

 

ところが、上の歯並びをよくするのは結構大変です。

装置は下に落ちている傾向がありますから

T4KやMyobraceなどの上下一体型装置を

はめて寝させておくだけでは

上の前歯を後ろ側に引き倒すマイナスの効果を持つため

逆に側方歯列交換機後期に生えてくる巨大な上顎犬歯の

スペースを無くしてしまう可能性まで

生じてしまうでしょう。


起きている時にしっかり使うと

よい位置で上下噛むように設計されているトレーナー装置ですが、

寝ている時に誤った使用法になっていると

大失敗を引き起こします。

 

寝ている時に口を開けないと寝られないような

アレルギー体質がまだ治らないお子さんや

舌の伸び伸びトレーニングが不十分で

口蓋が途方もなく遠いお子さん、

下顎の後ろへの引きが非常に強いお子さんの場合、

トレーナー装置が上の歯の先っぽの方だけに引っかかっていて

内側への傾斜の力をかけ続けていて

起きてかみ合わさせると切端咬合に立ちすぎてしまう場合もあります。

装置が意図しない位置で規格外の使用をされていると

上顎の前側への成長抑制と共に

咬合平面の平坦化にも失敗しますから

きちんと装置の効き具合を

熟練した歯科医に毎回確認してもらっておく必要があります。

 


こうやって、スンスンスンと

上手く永久歯と交換していくための

スペースを獲得させられるような

上手な装置の使用が出来ているお子さんなのか?

そうじゃなく害にしかなっていないのか?

きちんと定期的に歯科医に確認してもらい

その時その時の問題を発見してもらい

適宜、必要な装置サイズや装置形態の交換を行ってもらったり、

適宜必要な追加の補助装置(着脱式の既製品装置で失敗しているならば

固定式装置を追加してちゃんと歯科医主導の装置の細かい調整を行って

意図する有益な成長方向へ修正してもらわないとダメ)

のサポートを行ってもらう等、

してもらわないといけません。


こういう成長不良な貧弱なお子さんの顔を

キリリとよいお顔で小顔で立体的なお顔に育てて

更によい歯並びに育ててもらうには

自己勝手な使い方で

経過観察も不十分な状態で

子どもには絶対に装置を使わせてはいけません!

 

いい加減に装置を使用させ続けてしまうと

糸切り歯が生えるスペースを無くしてしまい

せっかくの育成矯正のはずが・・・・・・

あ~あという結果に陥ってしまうでしょう。

 

もちろん、よい結果に繋がっていくには

鼻づまりを治し、

炎症体質を無くし、

頑丈な体に育てるために、

様々なアプローチ法があるでしょう。

 

甘いものや不健康な食事を見直したり、

食事の量について考えてみたり、

アレルギーがあれば何が原因になっているのか?

パン食でリーキーガット(腸漏れ)に陥っているのかもしれませんし、
単純にビタミンDやカルシウムやマグネシウムが不足しているのかもしれません。

口呼吸しないと

あるいは口を開けて寝ないと寝られないのはなぜか?

自分の子どもに何が生じているのか?

口の機能獲得と共に

問題を発見し色々やってみなければいけないかもしれません。

 

歯並びだけ綺麗になればよいならば、

小臼歯を抜歯してしまえば

大抵のケースで綺麗にすることが後からいくらでもできます。

問題は顔でしょう。

顔の立体感や、鼻の形、

口元のだらしなさ、

目の大きさ、左右差、等

後から修正すると非常に苦痛を伴う大変な外科が必要にならないように

育てておく事。

それを目標にしていただければと思います。

 

歯科医院では、

レントゲン検査を行ったりして

骨だけでなく歯胚や鼻の異常まで

確認しつつ装置を選択し

必要な機能トレーニングを行い

注意深く見守り

装置の効き具合を確認して

随時変更しつつ

お子さんの成長をサポートしてくれます。

 

そういう事をちゃんとしてくれない場合は、

装置を安易に使わない事です。

 

きちんと定期的に指定された時期にちゃんと歯科医院を受診する事は

どういう治療でもとても大切になりますね!

本日の一言!

「理想形の型枠も

誤った使い方では害になる」

 

以上、

お子さんに取返しの無い失敗がないように

きちんと歯科医院で管理し続けてもらいましょう!