今回は、この度、東北大学・東京医科歯科大学から出された

「高齢者の死亡リスク因子の大規模研究」のお話です。

 

様々な研究機関が高齢者の死亡リスク因子に関する研究

(年取ったらなんで死んじゃうのか?に関する研究)を行っていて、
やれ、喫煙しろとか、運動が大切だとか、

血圧を下げろとか、酒は飲むなとか、

糖尿病等の慢性疾患を予防しろとかあれこれ言われてきましたが、

なんと!今までは口腔の状態は全く無視された研究しかなかったそうです!!

 

何故か?っていえば、

そりゃー、医者は口の中は見ないからでしょう。

 

医科と歯科はどちらも同じお医者さんと

国民の多くはそう考えているのではないか?と想像しますし、

私自身も大学に進学して初めて

医科と歯科の大きな壁というか、

大きな溝というか、

大きな崖に打ちひしがれた一人です。

実際には、医科と歯科は一般の方が考える以上に

別分野の仕事内容と仕組みになっています。

 

そもそも、国民皆保険制度と言っている内容のうち、

医科と歯科では初診再診料のような基本点数さえも雲泥の差

治療内容の大変さ、感染防御体制の要求度の高さと比較して

歯科は点数低すぎます。
そんな国は日本くらいですよ。

医学部と歯学部受験の偏差値もドン引きするほどの格差がついてしまいました。

(医者と歯医者の収入の差や業務内容の割に収益の差が著しい事が原因でしょう。

人気職種になればなるほど、偏差値は上がりますからね・・・)

 

 

昔昔の話ですが、

医者が漢方医だったころは歯科も口中医という医科の一分野で

医者が口の中も一緒に診ていました。(←こっちのほうが自然かも?)

ところが明治になって医科が漢方を捨て全身を診るのではなく
より細分化した西洋医学のシステムに転換した時から

アメリカのシステムの影響を受けて

お医者さんの業務から口を診る業務が分離されちゃったんですね。
だから医学部ではほぼ口の中の勉強をしない

しても超々薄っぺら


それで、今のお医者さんは

歯抜け、歯が汚い、口臭がする人が多く

それを恥ずかしいとか思ってなくて

意外と平気になっちゃってるんです。

歯並びもガタガタで歯の色汚いし、

食事しても歯を磨かない、

スマイルの魅力も低め、

そんなダサダサのお医者さんあなたの周りにいるでしょう?

 

TVに出て偉そうに健康健康って言ってる

お医者さんの歯見たらがっかりしませんか?

そういうお医者さんになったのは何故か?っていうと、
歯医者よりかなり偉いという意識を大学受験時代からず~っと

植え付けられて育ちますから
もうモンスターですね!

まったく手に負えない奴らに育っちゃうんですよね。

 

今まで、健康や人の死に関する統計研究を

口の中の事を全く判断不能な業種の人がやって来ていたので、

お口の健康が人の死亡リスクにどれくらい影響を与えているか?

知られてこなかったわけなんですが、

今回、

お口の健康に関する要素を反映した論文が出されて

大変話題になっています。

それが、こちらです。

 

https://www.jages.net/library/pressrelease/?action=cabinet_action_main_download&block_id=4358&room_id=549&cabinet_id=268&file_id=10162&upload_id=13893


健康長寿を考えるうえで、

介入によって修正することが可能なリスク因子の数々です。

 

この統計によって、
何をお手入れしたり投資したら

健康長寿に繋がるのか?

何を我慢したり気遣ったら

健康的に寿命をまっとうできるのか?

 

人間、

お金は有限、

時間も有限、

節制しろ、努力しろって言われても

生活にはメリハリが大切、
健康であるために

過剰なストレス溜めこみたくないですよね?

 

何に積極的に投資すべきか?

何に時間を割くべきか?

何を習慣化すべきか?

 

上の統計が貴方の健康長寿を

より具体的に強力にサポートしてくれそうですよね!!

 

まあ、要因の男女1位は年齢ですが、

こちらに関しては歳にいかに逆らうか?ってことで、

成長因子とか再生療法だとか

様々なアプローチがありそうですが

不通に暮らしていると歳は取ります。

受け入れましょう。

 

男性の要因2位!

こちらに注目してくださいね。

歯ですよ!歯!!

歯を失うと寿命を失ってると考えましょう!

歯の大切さを肝に銘じましょう!

 

女性の要因2位!

酒です!酒!

酒飲まないといけませんか?

酒は駄目でしょ!酒やめましょうよ!

飲まなくても人生楽しめる人になりましょう!

 

男女要因の3位!

共に運動ですね。

適度に運動しましょう。

ズ~っと椅子に座ってPCやスマホ見てちゃダメです。

掃除したらいいんですよ。

家の掃除。

足上げたらいいんですよ。散歩、階段、畑仕事、

何でもいいので、身体を動かし続けましょ。

 

男性の要因4位!

喫煙です。

今時喫煙してる人いるんですか?

辞めましょ止めましょ。
タバコ吸わずに自分の舌を上顎に吸い付けて嘗めときゃいいでしょ。

息吸うのに有害なもの吸わずに

鼻から呼吸、深呼吸してください。

タバコ吸ってる人は、舌下がってますよ。

ストレスで歯当たりすぎてますよ。

歯ズタボロになってますよ。

歯周病になっても出血さえしませんよ。

歯茎は粘膜、そこにさえ十分な血流行ってないですから

そのうち癌になっても絶対おかしくないですよ。
歯茎真っ黒の真っ白の貧血です。

歯が急にグラグラし始めて歯医者に来たって

既に手遅れ重度の歯周病が進行してますって。

深い深い歯周ポケット内には組織を破壊し、

血行感染して血管の内皮細胞をアタックするpg.菌みたいな

嫌気性細菌がわんさかわんさか住み着いて身体中痛めてますってば。

タバコは止めましょ。

鼻からよい空気吸ったほうが良いですよ。

 

 

これ、5年以上前のものです。今じゃ~もっともっとわかって来てますね。

 

 

女性の要因の第4位

母ちゃんの学歴がここに来るとは!

学歴かよ~~~~~と思った人。

多かったんじゃないでしょうか?

でも悲しいかななんとなくわかります。

男性でも要因の6位。
興味の対象が偏り過ぎていたり

そもそも国語力がなく文章読んだりするのは嫌いって人、

日本の社会は公的扶助が整っていますが、

何もアクション出来ない人には何も与えない。

例えば、介護保険制度というものがあるのですが、

それを申請したりサポートを受けない人ってまだまだたくさんおられますからね。

健全な生活を送るための必要最低限のサポートやケアを

高齢になってもちゃんと受ける能力を持ち合わせているか?

大いに気になる方って実際たくさんおられます。
例えば、50歳でパーキンソン病になって真っすぐ座っていられない人がいたとします。

そういう人はほぼ寝たきりに向かっていて

呼吸も浅くなり投薬の影響もあったりして

口喝が生じて痰が喉の奥にへばりつくんですが、

そもそも手も動かなければ座ることもできない、

家の中の移動も困難になっていて

洗面所で丁寧に歯を磨くことは無理、

自力で痰も上手く吐き出せない、

歯もグラグラしてきても抜くに抜けない(歯科医院への通院も困難)

そうなったときに頭がちゃんとしていて自力で人に依頼する能力が保てていて

ちゃんとサポートを依頼できるならば

歯科医師会に電話して往診してくれる歯科医院を紹介してもらって

家事や他の事をちゃんと介護保険でカバーしてもらえるように段取りを組めればいいのですが、

そういう能力を周囲の誰も持ち合わせていない人って

日本中にたくさん取り残された状態でおられるんですよね。

医科ではなく歯科も利用できる、介護の利用できるって事を知らない人。

システムは立派に作られていてもそれにアプローチできずに部屋で野垂れ死状態に陥っている人って

たくさんおられます。

行政って全然人手足りてませんから

自分から依頼してサポート体制くみ上げるしかないんですけどね・・・・・

教育歴が死亡要因にカウントされるのはとてもよくわかります。
等価所得もですね。


その他にも

歯科が統計とると

医科や一般の統計では漏れてしまっていた視点が追加され、

社会をどのように変化させていくべきか?が見えてきますよね。

 

この統計を見ると

歯科の検診こそ、大切という事がわかりますよね。

 

 

国民皆歯科検診の義務化に向けて

日本の歯科医師会が本腰を挙げて

統計学的にも日本の現状がきちんと反映できるように
早期の仕組み作りに取り組んでもらいたいと思いますね。

在宅の高齢者や病床で長期療養中の人や、道端やネットカフェで寝泊まりせざるを得なくなっている

現住所と住民票が合致していなくなっている人まで幅広く含めた

社会福祉の提供が可能になるのは

どう考えてもなかなか難しいと思いますが、

(そもそも、現時点で歯科衛生士も歯科医も働ける人は現実問題で不足している)
(保険診療報酬が医科と比較して低すぎて手のかかる報酬の低い事を誰もしたがらなくなっている)
歯は身体の一部で、

歯を失っていく過程で失う社会的健康、身体的健康は多すぎるので、

歯の健康はとにかく大切なんだよという意識と知識を

皆さんにそろそろ持ってもらいたいと

思います。

 

教育歴が低い人にも

如何にわかりやすく伝えるか?

伝わるのか?

これも

とても大切です。

 

このブログはできるだけわかりやすく

誰が読んでもわかるように

心がけて書いてますが、

それでも多くの人が漏れてしまっているのではないか?と

常に思っています。

 

歯の健康って

大切なんですよ!

って、

いう事を実感するためには

実際に歯科医院に足を運んで

検査してもらって

評価してもらう習慣づけが重要ですね。

 

そのために国民皆歯科検診制度は

とても重要なターニングポイントになっていくはずです。


何?
歯が抜けた?

歯が折れた?
ガガガガガガ~~~~~
お前はもう死んでいる!

 


ま、そこまでじゃないですけど。
歯を大切にしましょう!!