ゴボ口、くちゴボ、出っ歯、受け口、顎なしは、

いつできるの?


それは、乳幼児期から成長期の期間ですよという事を

先日、お伝えしました。

 

 

ご本人が顔形を他人と比較して

非常にコンプレックスをお感じになられ始めるのは、
大抵、小学生で集団生活の荒波に揉まれ始めた頃以降、

主に小学生高学年から

中学生の頃の多感な時期ではないか?と

想像します。

もちろん、晩生の方で

成人するまで全く気にしていなかったという呑気な方もたまにおられます。

 

日本は幼小中学は学校教育が義務化になって

公的支援が多く投入されていますから

大抵、多くの集団の中で、

できるだけ平等が基本になっています。
ですから、高額な費用負担が生じやすい自費治療を公に勧められないという環境があります。

 

ところが、歯科の場合、

歯列矯正、

成長期の歯並びや顎の発育誘導は

保険適用されず自費治療です。

(多数歯欠損があったり、口唇口蓋裂があったり

指定症候群の診断があれば別です。保険が適用されます)

 

ついでに言うと、

多くの歯科医は大学学生時代に

まともに歯列や顔の発育の見方の勉強をしてきていません。
国家試験に通ればよい程度の浅い矯正歯科の基礎の勉強しか

教わりません。

(とはいえ、その勉強に国立では4年、私立では6年程度を費やして勉強してますし、
国家試験の合格率は医科より低めで、臨床の基礎の内容といっても割りと膨大です。

もしかしたら私など、今受験したら不合格かもしれません。

日常臨床では通常要らない内容も膨大に浅く広く含まれますからね)
 

大学で矯正という特殊な分野に進んで矯正の勉強を開始するのは、

一般的に

歯科医師免許取得後1年から2年の研修医期間の後から

やっと始めることができるシステムです。

専門医を取りたい人だけが

大学病院などの指導医のいる機関に残って

指導の元

臨床にも携わりつつ5年~7年程度かかって

やっと専門医の資格試験を受けることで

受かれば資格がもらえるという仕組みになっているようです。

大学病院は矯正歯科学会とリンクしていることがほとんどですから

(そうでなければ大学院生が集まらない)
(とはいえ、そうでない大学講座も稀だが存在しているそうです)

日本の矯正歯科学会が公に認めていないインビザラインやトレーナー矯正などの
海外製品や既製品での矯正治療には

超疎くなります。
そういう装置を使って矯正専門医が表立って臨床を行えるようになるには
その後、専門医を売りに歯科医院を開業したり

そういう公には認められていないけどそういう装置を使って実績を出していますよという矯正歯科に勤務することで

やっと臨床に使うために勉強を始めるというノンビリした感じになります。

 

他方で小児の歯並びの問題に常に取り組み続けないといけない

小児歯科専門医のほうが

臨床の必要性から非常に早期にそういうシステムを積極的に学ぶという

なんだかよくわからないような現象が生じています。

もちろんですが、

一般歯科にもお子さんは多数お見えになり

親子、時には3代にわたって歯科医院に家族で通院されている方がとても多いわけですから

臨床上の責任から

一般歯科医もかなり早い段階から

必要性に応じて育成矯正や矯正歯科治療の技術を学び始めます

専門性が高い方がよいのか?

専門性が低い方がよいのか?

このあたり、様々な治療システムが世の中に存在していますから

現状よくわからないようになってしまっています。

選択の基準、ここが全くわからないので

一般の方は何が何だか

全くわからないでしょう。

歯科医にとってもとても分かりにくい分野です。

 

そういう感じで、歯科医院の選択自体も非常に厄介ですから

お子さんのお顔の発育や

歯並びの問題は

かなりの確率で放置され続けます。

 

そして、

成人する頃に

やっと顔形のコンプレックスと面と向き合う事になるので

外科矯正の需要はいっこうになくならないのです。


中学高校の頃になると

永久歯列は出来上がって歯槽骨も一緒に出来上がり

上顎などはほとんど前に成長する余力がなくなっていますから

中顔面の長さや

下顔面の長さもほぼ完成。

非常に多感な時期に

顔形が自分が憧れる理想像とかなり異なっていることに悩むようになりつつ

将来の進学先を考えて勉強や練習に猛進しなければいけないので

時間も費用も我慢も必要になる矯正治療と疎遠になってしまう人が多いように思います。

 

大学に進学が決まると

比較的時間に余裕が生じ

成長も終了しているので

その頃外科矯正を選択される方が増えてきます。

外科矯正をお考えの場合は、

もしかしたら保険適用で治療可能な範疇と診断してもらえるかもしれませんから

指定を受けている矯正歯科医院で一度ご相談されるとよいと思います。

 

 

 

 

成人になって就職してから外科矯正を選択しようと思っても

入院が必須ですし、

外科に至るまでの術前矯正、外科手術、術後矯正と非常に期間が長い治療になりますし、

大層苦痛を伴いますから

正業の方で勤務を続けながらというのは通常なかなか選択が難しくなってしまうでしょう。

そのため、

多くのケースで

カモフラージュ矯正が行われます。

(顔の形はさておき、歯並びだけ一見正常化しておく矯正治療で

多くのケースで抜歯矯正が行われます=一般的な矯正治療)

 

外科矯正の辛さは、

この方がyoutubeで伝えておられますから是非参考にしてください。

 

成長後にルフォー(外科)で顔を短縮しなくても

成長期にトレーナー矯正しておけば

中顔面のダウングロスは止めてくれますから

とりあえず、

超辛いルフォーの回避は

小学生低学年からトレーナー矯正みたいな負担が少ない治療法で

先に行っておいた方がよいですね。

成長期に成長方向のコントロール!

その価値は非常に高いです。

ちなみに、このユーチューバーさんは

後に逮捕されてしまったようです。

 

大学時代にダイエットブログのアフィリエートで儲けて歌舞伎町のホストクラブに通い詰めて

いたが、薬機法が厳しくなって減収になり、ついにキャバクラ嬢になり、
キャバクラを営業、2年で8億4千万円儲けていたが

風営法違反、無許可営業で逮捕されてしばらくユーチューバーとしての活動は休止されるようです。

 

色々大変なようです。

そろそろお顔の痛みや痺れが消失されておられるとよいですね。。。

 

キャバ嬢さんは、

整形していることをオープンに話して

それを集客につなげておられる方も多数おられますから
結構、参考になりますよね。

 


そういう特殊なお仕事を選択されておられる方とは違い、

一般の方の場合、

ほどほどにしておかれたほうがよいかもしれませんね。。。

 

天然に美形に育った方もそうですが、

この後、老化も来ますから

劣化に対抗するために

通常以上にまた費用が掛かるのではないかと想像します。

美容整形外科や美容皮膚科や審美歯科(中には歯を全部抜いてオールオンフォーにしましょうという歯科医院もあるようです)にとっては

いつまでも高額支出をし続けてくれるよい顧客層になるのかもしれませんが、

整形した多くのキャバ嬢は子どもを産まないと言ってますね。

 

子どもにも同じような苦労をさせるのは嫌なのかもしれません。

費用的にもご自身が歳をとってから治療費が子どもの分も必要で、

倍や3倍になると経済的に結構お辛いかもしれません。

こういう世界の方のことは

田舎の開業医にはよくわかりません。

 

以前、当院にも

東京の超有名な歯科医にも相談に行ったといって

ご自身の3D頭蓋骨模型を持参された親子さんが

おられ、

当院からまた東京の超有名な矯正歯科医をご紹介したことがあるのですが、

その矯正歯科医もそういうタイプの方は治療に着手しないほうがよいと言われました。

それこそ超一流が超一流たる所以だなあと感じ入ったことがあります。

結局は東京の超有名な歯医者さんのインビザラインのトライアルケースになって

最終的に審美歯科治療もされたそうです。

 

当方、田舎の歯科医院とはいえ、

当院にも多くの外科矯正後の再治療希望

(とはいえ、付け爪感覚の歯を削らずに貼るスーパーエナメルを単に貼るとか、

歯のかつらであるフナっぽんdeSMILEや

SNAP ON SMILEでの追加治療をご希望の方がほとんどですが)

の方が来院されています。

韓国で顔全部治療した後に来院される方もおられます。

そういう方の多くは顔に対する大いなるコンプレックスから

外科矯正で顔の形そのものを歯並びと共に(歯並びはさておきという場合もある)

変えてしまいたいと長年悩まれて(つまり小中学生の頃からいじめられたりコンプレックスと闘って)

非常にお辛い経験を乗り越えて

外科矯正を終えてこられるのです。

 

ところが、外科矯正後の再度外科矯正治療を行った方も

時々おられますので

問題は深刻です。

当院の患者さんではなく歯科医で

丁寧に経緯を公表してくださっている先生がおられますから

ご参考にしてみてはいかがでしょう?


そういう方の多くは、受け口の治療を外科矯正で治した結果

気道が狭くなって(過去は気道計測などなかった時代があったため)

重度の睡眠障害で日常生活のパフォーマンスが落ちていたり

夫婦関係や家庭に問題が生じた場合など何らかの深刻な問題が生じて

リスクが高い再外科矯正を行うという選択をされる場合があるようです。

再外科矯正はより専門性の高い分野になりますから

歯科医自身がこの歯科医にならば

再治療を依頼してもよいと決断した場合だけでしょうね。

一般の方の場合、

歯科医院の良しあしの情報は絶対的に不足しているでしょうから

なかなか再外科矯正は選択しづらいように思いますし、

歯科医からもなかなか勧められないのではないかと想像します。

 

口腔外科の歯科医が

再外科矯正の詳細について教えてくれていますから

ご参考にされてみてはいかがでしょう。

 

 

大変タフな先生だなぁと思います。

 

 まあ、

そういう色々と大変な思いを成長後にしなくてもよいように

出来れば成長期に

簡単な装置で成長を上手く良い方向に誘導してあげる育成矯正の治療を

幼少期から受けられておくと

後の苦労が少なくてよいだろうと思います。

 

なかなか成長予測は難しいですし、

成長を良い方向へ誘導するのは難しいと言われていますが、

ほぼ7割のお子さんは

こんな軟らかい簡便な装置を

歯科医に処方してもらい

必要な成長サポートを継続して受けることで

問題の少ない歯並びと口元、顔つきに育つことが可能になるように感じています。

 



現在は装置の種類がかなり増えていて

それぞれの段階で

それぞれ必要な装置と

トレーニングは異なりますから

必ず歯科医院の指導管理の元

使用されることがとても大切になると思います。

 

下手に使うと

逆に上顎がダウングロスして

中顔面が長くなり

歯並びも上下で咬まなくなります。

使用法が間違っていないか?

装置が有効に効いているか?

装置の選択に誤りがないか?

等、

事細かく管理してもらわないと

こんな装置でも成長方向を変えてしまいますから

必ずお近くで定期的に通院可能な歯科医院を選択されておくか?

または定期的にZOOM診察してもらえる環境を整えておく必要が最低限あるでしょう。

 

子どもに渡してそのままでは決していけませんね。

結構、大きな力が歯列にかかっていますからね。

 



大勢のお子さんが

その時その時の成長の修正のために

使用され

よいお顔・よい口元・よい歯並びに育っていきます。

こういう装置を使って成長を上手くサポートしてもらえる歯科医院に出会えれば

中学生になる頃、

永久歯列が親知らず以外出来上がるまでに

徐々に悪かった口元と顔の歪みと悪かった歯並びがどんどん改善されていきます。

❶Alignment;凸凹の無い歯列の獲得

❷Marginal Ridges:辺縁隆線が一致している

❸Occlusal Contacts:適切な咬合接触

❹Occlusal Relationship :近遠心的なスペースマネージメントがうまくいっている(左右Angle ClassⅠ獲得)

❺Overjet,Overbiteが適切

❻Root Angulation: 歯列全体で歯軸の平行性が得られている

❼中心咬合位と中心位が合致して育つ

❽アンテリアカップリングが付与されている

⑨ミューチュアリー・プロテクテッド・オクルージョンが獲得されている

⑩歯槽骨レベルが平坦

⑪ガムラインが整っている

⑫口腔周囲筋並びに顔貌と調和している

という矯正治療の目標を簡単にクリアするだけでなく、

 

更に、

十分な気道の獲得

よい呼吸の獲得

よい姿勢の獲得

小顔で首がスッと長いが姿勢が崩れない筋肉の伸び
ガミースマイルにならない

よい睡眠

鼻呼吸の獲得

リップシールが獲得され左右対称できりりとした口元

スマイル時にしっかり口角が上がる

小さくて硬い口ではなく大きくてゆとりのある口

目尻が下がったり、ほうれい線が出にくい

左右の顔の対称性が劣化しない

頭がすっきりして安定した性格と行動ができる

皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎が治る

鼻炎で悩まない

アレルギーマーチにならない

風邪などを引きにくい

虫歯にならない

歯周病や口臭にならない

将来的に歯を失っていかない

等々

成長期に歯並びと共に口腔周囲筋、頸部筋にまでアプローチしていくので

本当に綺麗に育っていきます。

成長期に矯正治療を受けておく、

しかも、歯並びを歯科医主導で急いでよくしておくのではなく

本人の成長を誘導することで

本人に獲得させておくことは

これからの歯科には必要だろうと考えています。

 

そして、

今はすでに

日本全国、世界でも

多くの歯科医がそういう治療の大切さを

認め始めています。

小学生の頃から

もっとお子さんの

お口の成長の問題に

きちんと向き合ってほしいと思います。


それで、

もしも

修正のやり残しが成長後に残っていれば

その時、

再度ブラケットやインビザラインなどの本格矯正装置を利用して

ちょっと高くなりますが自費で矯正治療を選択すればよいのです。

そうすれば、

外科矯正の可能性はより少なくなっているでしょう。

お子さんの成長を上手く利用して

機能的な問題や形態的な問題に向き合っていくというのは

気の長い治療になりますが、

心理面のサポートと共に

専門家である歯科医院がサポートに入ってくれます。
費用に対して価値のほうが高いように思います。

それではね。

バイバイ!!