こんにちは。
今回は
===歯科医院のネットの口コミは参考になるの?について===
書いてみたいと思います。
皆さんは日本は医療広告を禁止していることをご存知ですよね?
歯科医院も医療機関ですから
保険診療だけしているならば
基本的に差別化すべきではないとされています。
各歯科医院間で大っぴらに差別化してはいけないのですから
HP(ホームページ)の内容もかなり規制されていますし、
そもそも忙しい歯科医が時間を割いてHPを特別に作る理由も見当たりません。
ご近所で通院しやすい方を対象に保険のルールに乗っ取って
行うので、特徴といっても大した差は出ないので。。
たまに仏心で保険のルールを自己都合解釈で曲げたり曲解して治療していると
保険の差し戻しがあったり、内部告発や外部からの通報により指導や監査に入られたり
大変面倒で収益が悪化しますから工夫し甲斐がないようにお役所によってしてあります。
(*歯科医院とか医療機関が収益とかの話をしているとけしからん!という方がたまにおられますが、
歯科医院も事業体ですから、患者さんに医療を提供しているだけでなく
スタッフの雇用を維持しスタッフの生活に支障がないように給料を支払ったり、
歯科業界者皆に食い扶持を与えないといけませんし、
収益が上がったら消費して経済を回す一翼を担ってますし、
納税もちゃんとしてますから
赤字や収益が低下していては満足で安心な医療は提供できません。
線路下で裸電球の下で家族経営でボロボロになった建物でいつの設備?っていうような環境で
細々と治療している病院も医院も歯科医院もないですよね。
そんなところで口開けて治療受けると逆に変な病気に感染しちゃいそうでしょ?)
ですから、保険診療主体で自院の患者さんがたまたま自費治療を希望することが稀にあったり、
保険のルール外の治療を希望されそれが必要な場合のみ自費診療に移行して
滅多にやらない自費治療を行う程度の通常が保険診療主体の歯科医院であれば、
そもそもネット対策もしませんし、
HP(ホームページ)等作る必要はないので
HPさえないのが当たり前。
通常は、ネットさえ見ません。
一般的な田舎の保険医は、
地域の歯科医師会に入って地道な地域医療の担い手として
日々の保険診療を円滑に行う事だけで結構手一杯。
歯科医師会に入っていると、
学校検診や休日診療の分担が回ってきますし、
歯科医師会の役職も回ってきます。
時には歯科衛生士や歯科技工士学校の先生になる分担も回ってきます。
(歯科衛生士学校の先生役は人気が高いので回ってきませんが)
毎日の地道な診療+歯科医師会などの所属グループ関係の仕事だけでも
結構、それだけで忙しいですし、
その割に収入は少ないのですから
ハムスターホイールの中を走るハム太郎みたいに
走っても走っても
全然、ネットなどやってる余裕無しです。
(うちの歯科医院でも保険担当医はネットしてないです)
毎日毎日走り続けてます。
そもそも保険診療は国民皆保険制度の元、
国から財政的な支援を受けて成り立っているというのが前提です。
日本の国民皆保険の特徴としては、
❶国民全員を公的医療保険で保障している
❷医療機関を自由に選択できる
❸安価な医療費で高度な医療を受けることができる
❹皆保険維持のために公費を投入している
が医療保険の基本になります。
ところが、
歯科の場合、
❸には
予防治療と
矯正治療と
審美治療と
セラミック治療と
インプラント治療は
含まれていません。
つまり、
多くの日本人のニーズに全く合致しなくなっているので
保険治療だけでは
患者さんのお口を守れないし、
見た目よい笑顔になりたいという夢は叶わないし、
歯並びよく不自由少ない人生を送りたいという望みも叶わないし、
歯がダメになって抜いたから健康な前後の歯を削るなんて嫌だとか(ブリッジ)
入れ歯になりたくないという願いも叶わない。
銀ギラ銀の金属修復は嫌だ!などの希望があっても
歯科の場合、
保険を使っては
高度な医療は
ち~~っとも
受けられない。
そこをわかってない人が多すぎるのが、
色々なネット問題を引き起こしているのです。
国の税金の使途のうち、
医療費は近年42兆円前後が基本になっていますが、
例えば平成30年度(3年前)の医療費は総額43兆円
(コロナになって医科受診者が減って医療費が減った。今まで何だったんでしょう)の時の
歯科の医療費は約3兆円で僅か6.8%です。
これでも多少上昇したとちょっとした話題になりました。
H30年も歯科は3兆円でした(毎年これくらいでってことに、ほぼ決まってます)。
歯科に直接従事する人口は、
国の静態調査の「従事者の状況」から約30万人。
小数点以下の数字があるのは、非常勤人数を常勤人数に換算されているからです。
人件費率は歯科医院収入の2割が妥当といわれていますから
健全経営の歯科医院が多いと仮定して、
3兆円の2割としてみると、歯科従事者全体の人件費は6千億円。
これを歯科医療従事者数
●歯科医師10万人 年収平均400万円(月収33万円賞与無し・社会保険料・税金・雇用保険料差し引かれ手取りはもっと低い) 4千億円
●歯科衛生士12万人 年収平均350万円(月収25万円賞与2か月分・社会保険料・税金・雇用保険料差し引かれ手取りはもっと低い) 4千200億円
ここでもうすでに8200億円になり
オーバーしてますね。。。
●歯科助手・補助7万人 無資格者(歯科医師・歯科衛生士のみが国家資格)の不安定な雇用の問題が出てきますね。。。。
●歯科技工士1万人 保険診療分のみでは技工士さんの人件費の支出なんてもう余分無しですね・・・誰もなりたがらない。
すでに保険診療だけでは
歯科医療全体で経営破綻してしまいますから
とりあえず、
人件費を3割に上げてみましょうか?(徐々に設備投資不能になり経営が苦しくなるかもね)
3兆円の3割で歯科業界全体で人件費9千億円。
●歯科医師10万人 年収平均400万円 4千億円
●歯科衛生士12万人 年収平均350万円 4千200億円
●歯科助手・補助7万人 年収平均300万円 (月収21万4千円賞与2か月分・社会保険料・税金・雇用保険料差し引かれ手取りはもっと低い) 2千100億円
これ、支出できません。
しかたないので残りの800億円をとりあえず人数で割ってみましょうか?
年収114万円 月収95000円賞与無しになりますね。。。。
これ、生活保護費以下ですから基本的人権侵害されていることになりますね。。。。
(この額では市県民税の請求は来るし、社会保険料負担も必要になります。雇用保険も必要だし、所得税も取られます。
医療費も自己負担分支払い義務免除されませんから、歯科業界では働かないほうがいいってことになります)
●歯科技工士は外注。自分で何とかしてねって感じになるしかないですね。。。。
例えば、基本的人権を国が守るとして
生活保護が必要な方には働かなくても最低限の生活が可能なように
無税・社会保障自己負担無し・医療費自己負担無しとしつつ
月額12万円~15万円支払われていると仮定して
とりあえず、歯科医療に専従するすべての人に
月給15万円を支給する(こんなんじゃ誰も働かないかも?)としても
15万円×12か月=年収180万円
歯科医療従事者総数30万人が生活保護以下の支給額に甘んじたとしても
5400億円は最低必要です。
そんな感じで、
保険診療だけでは
ほとんどの歯科医院の経営は
破綻して
患者さんにもよい医療の
持続的な提供は困難になってますね・・・・・・
(先祖から相続税低く受け継いだ土地に
大昔に歯科医院を建てて
家族経営でこれいつの?っていう感じの古い設備で
裏方密室状態で細々と診療を行っていて
他に借家や借地や駐車場や株などの収益がある
歯科医院は個人事業で保険診療だけでも破綻しません)
こういう国の統計は元々さほど当てにならないんですが(ないよりはマシ程度)、
自費診療がなければ
歯科って生計が成り立たない仕組みを
国が許容しているのです。
医療費高騰の名の下に
ニーズが高い歯科治療の多くは
わざと保険適用外にしてある。
そのため
多くの方が3割だけの自己負担金で受けらる保険診療では、
叶えられる事は微々たるもの。
とりあえず痛くないようにしてくれるとか、
とりあえず咬めるようにしてくれるとか、
とりあえず歯があるように見えかけてくれるとか、
とりあえず銀歯の頑丈なのを入れてくれるとか、
とりあえず悪い病巣を取り除いてくれるとか・・まで。
山のようにある
より高度な治療、
より選択しの多い治療、
よりご本人の希望に合致した治療は
そのほとんどは、
自費治療でやってねという事に
国の配分でなっています。
貴方の歯科へ対する多大な期待を叶えようとすれば、
どうぞ、自費治療を選択してください。
個別の望みを叶えてあげられる余裕は
国の仕組み上、
残念ながら無理です。
通常、
自費診療の場合、
歯科医院の
人件費、固定費、広告宣伝費(これは税務的に認められています日本のダブルスタンダード)、
交際費が異常に高い東京経済圏では
自費診療の場合、原材料費+外注技工代の5倍が平均。
それ以外のエリアでは外注技工代の3倍が基準となっていて
それを基準に歯科医院全体の運営がうまく回るように
自費の治療費はそれぞれの歯科医院が独自に(エリア平均より高く勝負するのか?安価で提供するのか?)決めて
材料も手間のかけ方も外注する技工所のレベルも保証のつけ方も
皆それぞれの歯科医院がバラバラに工夫して
各自が持続的な経営を可能にしつつ
関係する医療スタッフや関連業界、
そして何よりも自院を選択してくれた患者さんの幸せのために
提供可能な治療費を考えて提供しているのが
自費診療費になります。
保険診療とは全く別世界の
独自の医療提供内容と契約という事になります。
そうすると
工夫すべき事はどんどん増えてきますから、
各歯科医院は情報発信のためにホームページを作ったり
ネット対策をしたり
SNSで情報を発信したり
youtubeなどで動画配信をしたりして
歯科医院毎の特徴をより多くの方に知ってもらい
多くの歯科医院の中から
特別に選んでいただいて
この自費診療は
ここの歯科医院で受けたいと希望してもらって
遠方からでも多数選択して来院してきてもらう事ができるようになります。
とはいえ、提供するものは歯科が扱える範囲での医療というのが大前提になります。
更に、医療広告禁止の縛りは常についてきます。
多くの歯科医院はHPを通達の前から作っていましたから
ネット上には????これ、この前出された通達を守れてないんじゃ?
という内容はまだまだ多く残っていますから
一般の方は誤認しやすくなり
ネット見ても
何がなんだかよくわからないぞ!という事になっています。
それで、
口コミをとりあえず見てみるという方は
結構おられるようです。
ところが、
この口コミが全く当てになりません。
口コミを投稿する業者があったり
口コミを削除する業者があったり
そもそも、
歯科でよい治療を受けたいならば
痛くない治療というのはないですし、
(痛みがないようにとりあえず削らずに虫歯残したまま蓋をするってことをしたり、
型うまく取れてないんだけど見ないふりして流しておくとか、
歯茎悪いんだけど見てみないふりして治療しないってのをすれば痛くないです。
義歯が落ちるって言ってきたら直さず接着剤塗っておくと
早くて愛想が言い名医って言われるのは補綴の分野では有名な話ですし、
根っこの治療もFC綿栓入れて終わりにしておけば当面痛みません。
そういうのを上手い治療って思っちゃうのが一般の方には多いです)
一般の方が目にしていい雰囲気だな~と感じる空間作りよりも
裏側の仕事や環境のほうが結果や安心を左右することがほとんどですし、
スタッフだって臨床にまじめに取り組めば取り組むだけ
専門的な態度になりますからプロフェッショナルな医療の現場に
他のサービス業の対応の良さを望むのもどうかな?という気がします。
(軽症や予防での通院なら専門性が低くなりますからそういうサービス業的な愛想のよい対応を重視されるってのはありです)
歯科医がこの先生はこの分野のTOP of TOPの結果を出しているから
高額な費用出してでもセミナー受けたり教えを請いたいと皆が望む歯科医がいる歯科医院の口コミが
評価3を切るなんてのが普通にありますから
一般の方の口コミ評価を実態で上げたい場合は、
治療しなければいい歯科医院になるはずです。
治療には苦労がつきものですし、努力がつきものですし、痛みがない治療は効果も無しが多いですし、
歯科医院と一般のサービス業って
かなり違うのです。
大抵、マイナス評価をつけてる患者さんは
お口の状態がかなり悪くなっていて
どこの歯科医院でもまともな治療を行ってくれる歯科医院では
嫌な思いをしなければ望みが叶わない状態までいちゃっているんじゃないかな?と想像できます。
例えば、前歯の見た目を綺麗にしたいとご希望になった場合、
歯科では当たり前のことなのですが、
補綴前術前矯正というものを行わないと
どうしてもオカシイだろう?という見た目にしか仕上がりようがないというケースが多々あります。
今回も矯正界のビッグスターである尾島先生のyoutubeを貼っておきます。
累計youtube再生回数180万回以上(そういう多くの支持者をもっている歯科医のyoutuberって少ないんじゃないかな?)
長~~いので端折って8分45秒から見るといいのかな?と思います。
9分40秒からでもいいかな~~
なんで、歯科医院に行ったら矯正治療したいと思ってなかったのに
セラミック冠を全部被せてとりあえず見た目を変えちゃっておきましょうってことをお勧めされず
(中にはもちろん〇〇美容外科のようにダイヤモンドの輝きのセラミック矯正をお勧めしちゃう歯科医院もありますし、
歯を全部抜いてオールオンフォー入れちゃうのがいいかもねなんて酷い歯科医院もありますが・・・)
高額な矯正治療からしたほうがいいですよって
説明受けちゃって嫌な思いしちゃうのか?って
基本のことがちゃんとわかるんじゃないかな?と思います。
ハーバード大学でもボストンは高級住宅地であり学問の都なのですが、
術前矯正から行うのが基本っていう事を強調されていました。
つまりこっちのほうが王道です。
審美歯科の分野では、とりあえず歯茎に乗せてセラミック冠作っちゃいましょという掟破りのBTAテクニックというのも
ありますが、かなりの荒業になるので
当院でもどうしても~~というご希望でなければ滅多にしません。
自費治療東京は高いですから、
地方で受けるという方は結構多いです。
数万円ならいいですが、数百万円~数千万円総額というコースもあるようです。
そうなったら魔界だな~~って歯科医でも思います。
個人的には子どもに戻れるなら
T4Kから育っておくといいのにねと思いますよ。(無理ですけどね)
さあて、
どうでした?
youtube見て凄いな~都会はって思いましたか?
こういう世界的な評価が超高い歯科医で
とてもパワフルで常に患者さんの治療をどうやったらよくしていけるのか?
歯科界全体のレベルアップにまで尽力してくれている人格者の居る歯科医院でも
なんと!口コミは2.5と2.6(予想通りww)
しかも、先生自らが低評価の口コミに対してコメントを入れて対策を講じていても・・・・・
ま~~そんな感じなんですよね。
口コミって
本当に当てになりません。
口コミ書かない患者さんのほうが
各歯科医院に通院されている患者さん数を考えれば
どれだけ多くおられるのか?
よ~く想像してみてください!
医療機関にマイナスの口コミ書く人って
超々超レアな存在です。
ふつう、マイナス評価する人が
その歯科医院に通院し続けるはずないですよね?
何かにカチンと来て正常でない感情に陥ってハライセに嫌がらせコメント残したる!!って
やちゃったか?
来てもないのに営業妨害しておく必要があって
マイナスコメントわざわざ書き込んでいるっていうのが多いんじゃないでしょうか?
ちゃんと評価できるくらい何回か実際に通院した患者さんの場合は、
医療を受ける際は保険証で患者情報を提供していますし、
スタッフや歯科医とコミュニケーションをとって
家族や友人の話や趣味の話なども行っていたりしませんか?
そういう信頼関係を作った後で
鋭敏な口を開けて治療をお任せしてるはずで
そうでなければ口開けないでしょ?
相互に信頼関係を築くことが苦手なタイプの人?
そもそも、通院してる医療機関マイナス評価つけてあったら
その人に良い治療してくれるんですかね?ロボット診療??
なんだかおかしいと思いませんか?
貴方はその滅多にいない超珍しいタマイナスの
口コミを当てにしたいですか?????
口コミの評価が高い歯科医院は
口コミ対策に高額な支出出している歯科医院でしょうか。。。
これが、医療を食い物にしているIT業界の仕組みですから、
医療には転院の自由が保障されていますから
相性が合わない歯科医院の場合、
それは貴方のそのタイミングでたまたま相性が合わなかっただけですから
口コミ書かずにサッサと転院!
他の多くの患者さん(相性がたまたま合わないタイミングだった)への
医療提供を邪魔することにならないように
モンスターペイシェントになって医療者を疲弊させないように
できるだけ心がけて皆さんによい治療を受けていただきたいなと思います。
バイバイ!